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2013年7月12日 (金)

川に入ろう!

今日も暑いです。昨日、東近江市は37度まであがったとか…

夏休みももう目前、というこの時期になると、学校の来訪も少なくなります。そんな中、本日は1学期最後の学校を迎えました。今年度、14回も森に来てくれる八日市北小学校の4年生です。

この4年生たちは4月以降、今日ですでに5回目の来訪。1回目は森のクイズラリー、2回目は森の探検プログラム、3回目はマッチからたき火をおこす競争、4回目はたき火でバウムクーヘンづくり、そして5回目の本日は「川の生き物調査」です。

この森に今流れている川は、地下水をポンプでくみ上げて流している人工の川です。かつて地下水が豊富な時代には蕩々と水が沸いていたのですが、この森の保全に入った1998年には完全に枯渇していました。しかし、やはり森の中に「水」という環境があるとないとでは大違いなので、ぜひ復元しようとのことで川を作ったのです。

その後、トンボなどの昆虫は飛んできて増えましたが、魚は飛んできてくれません。近くの川からメダカやカワムツなどをもらってきて放流すると、どんどん増えてくれました。しかし、外来種のアメリカザリガニも入ってきてヤゴなどを食べるため、2006年から子どもたちと「ザリガニつかみ大会」を行ってきました。

この森では、ザリガニはつかんで持って帰っても良いですが、他の生き物については「いくらつかんでも良いけど、帰る時には逃がしてあげる」をルールにしています。ただ、川の中にいる魚は、つかまえて逃がすまでの間に死んでしまうことが多いので、魚はつかんではダメとしています。

しかし、本日は例外…「今日は、川の生き物は何でもつかんで良い!」 つかんだ生き物が何かを調べ、すぐに逃がすためです。子どもたちには、濡れてもいい格好で来てねと伝えてあります。

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↑ 濡れてもいいということは、川にジャブジャブ入ってもいいよ、ということなのですが、そうはいっても最近の子どもたちは川にジャブジャブ入るという経験がないためか、開始直後はみんな躊躇するのが例年の様子です。しかし、今年の4年生は違いました!スタート直後からこの様子。男女問わず、けっこう平気でジャブジャブと入っていきました。

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↑ スタートしてわずか7分後にはこの様子。全身ずぶ濡れ、泳ぎ始めました。楽しそうですね~学校のプールとは違う楽しさがあるはずです。毎年、必ずこうした子どもが出てきますが、例年だともっと後半に出てくるのですが、今年の4年生はアグレッシブです!

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↑ 次に少し上流に行きます。森の川の中で、もっとも広くて深いところにやってきました。ここでも子どもたちは元気です。ちなみに、あくまで「川の生き物調査」ですから、生き物もつかまえないといけません。そのためには川の上流から入るのではなく、下流から入って上流に向かうんだよということも教えます(上流から入ると水が濁って下流では何も見えなくなるから)。

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↑ うぉ~つめてぇ~!ちょっとした距離ですが、下流より上流の方が水が冷たいということが、文字通り身にしみて分かります。でもここは広くて深いので、毎年ジャブジャブと入って楽しむ子どもがいます。

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↑ 広くて深いといっても、たくさんの子どもたちが入るとあっという間に水は濁ります。普通なら、こんな泥水のようなところには入らないでしょう?でも、既に森への来訪が5回目ともなるこの子どもたちは積極果敢に入っていきました。

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↑ 川で遊ぶだけではなくて、ちゃんと生き物もつかまえていますよ。結構大きなザリガニをつかまえました。

2006年から毎年行ってきたザリガニつかみ大会で、昨年までに累計約7,000匹のアメリカザリガニを退治してきました。毎年、子どもたちとの捕獲数は1,000匹程度あったのですが、退治の成果が出てきたためか昨年はわずか200匹しか捕獲できませんでした。森としては嬉しいことですが、子どもたちにとっては少し肩すかし…

今年の夏休みイベントから「ザリガニつかみ大会」が無くなったのはそのせいなのです。その代わり、今年の夏休みイベントはザリガニに限らず森のいろいろな生き物をつかまえる「いきもの調査隊」というイベントに代えました。今年初めて実施するイベントにも関わらず、応募倍率は2倍を超える人気となりました。本日、夏休みイベントの抽選結果を遊林会ホームページに発表しました。落ちた方、ゴメンナサイ…

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↑ 子どもたちには、あらかじめザリガニは退治することを伝えてあります。つかんだ生き物は、「アメリカザリガニ」 「魚」 「その他の生き物」の3つのケースに分けるように言ってあるので、このように分けて入れてくれます。「その他の生き物」とは、タイコウチなどの水棲昆虫や、サワガニ、貝などです。

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↑ さらに上流に向かいました。ここにはサワガニがたくさんいます。陸上(森)で子どもたちの人気者となるのはカナヘビですが、川ではサワガニが人気者。女の子たちもたくさん見つけていました。

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↑ 「うぉ~見て~!」と子どもが持って来たのがこれ!とても立派なトノサマガエルです。頭からお尻まで8cmくらいありました。網でつかんだものの、このあと手でつかんでケースに移すには相当な勇気がいるようで、なかなかさわろうという子どもはいませんでした。

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↑ でも、やっぱり強者はいます。「プニプニや~!」と叫びながらも、ぎゅっとつかまえました。

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↑ こちら川の最上流部。ここからポンプアップした地下水をくみ上げています。当然、一番水が冷たいところですが、もう全身ずぶ濡れの子どもたちには関係ありません。この後、子どもたちは約30分、歩いて学校まで帰ります。帰ったら、プールのシャワーを浴びると言っていました。年間14回も来訪できるのも、こんな活動ができるのも、近い学校ならではの特権ですね。

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↑ 子どもたちが帰る前に生き物調査の結果発表です。今回は15種類の生き物をつかまえました。サワガニ、アメリカザリガニ、トノサマガエル、ツチガエル、タイコウチ、マツモムシ、アメンボ、カワニナ、タニシ、魚はカワムツ、ムギツク、フナ、メダカ、ドンコ、オヤニラミです。

このうち、アメリカザリガニは退治しますが、この他にも子どもたちに退治するよと伝えていた生き物がいます。ひとつは日本の生き物のドンコ。これはヤゴの敵だから、全滅は目指しませんがある程度数を減らすために退治すると伝えました。

そしてもうひとつはオヤニラミ。こちらもドンコと同様に日本の生き物ですが、オヤニラミは本来の生息域がもっと西の方で、滋賀県では「指定外来種」に定められているため、駆除しなければいけない魚なのです。4年生には少し難しいかもしれませんが、そうしたことも伝えました。ちなみに、「滋賀県ではオヤニラミを勝手に外に捨てたりすると1年以下の懲役か50万円以下の罰金をとられるのに、数が減って大切にしている徳島県や香川県ではつかんだら1年以下の懲役か100万以下の罰金をとられるんだよ」という話もしました。今日は5匹のオヤニラミをつかんだので、「徳島県だったら500万円とられるなあ~」という話をしていました。

さて、1学期に予定していた学校利用は本日で終了しましたが、まだモリイコ!や「やまの子キャンプ」のリーダー研修、大阪の親子対象の活動など、森にはたくさんの来訪があります。そしていよいよ夏休み。夏休みスペシャルクイズラリーやたくさんのイベントをはじめ、また森は忙しくなりそうです。

                                        MARU

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