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2012年11月14日 (水)

秋の活動に思う

11月も半ばとなりました。

中学3年生の体験学習からスタートした今週は、昨日に続き本日は別のクラスの3年生がやってきて、森の保全作業を体験してもらいました。

この3年生たちは、5年前に小学校4年生だった時に、この森に来ている生徒たちです。5年も前のことで、しかも1日しか森には来なかったのに、生徒たちからは「丸橋さん、覚えているで!」とか「タマムシの話しとか、フクロウの羽の話しとかしてくれたよな!」と結構覚えてくれていたことに驚きました。

体験作業中はなかなか写真を撮る暇がないので、そうした中学生たちの様子をお伝えする写真がないのですが、中学生たちと歩いた森は、先週よりも秋が進み、キラキラとしていました。

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↑ 今、きれいなのはクヌギやアベマキなどのドングリの黄葉。特に午後からの斜めの陽ざしを浴びると、木全体が黄金色に輝いてとてもきれいです。

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↑ この森で、黄葉が美しい木といえばイタヤカエデ。しかしイタヤカエデはまだ写真のような様子で、木の先端部がやや黄葉してきたという程度です。

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↑ 先の写真のイタヤカエデの巨木は、この森に1本しかないのですが、数年前に、そこから落ちた種で育った幼木を水辺の林に植え替えています。高さはまだ低いですが、そちらのイタヤカエデはご覧の通りだいぶ黄葉が進んでいました。

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↑ 近くで見るとこんな感じ。イタヤカエデは1枚ずつの黄葉の色は決してきれいではないのですが、これを遠くから見るととてもきらびやかに見えるから不思議です。

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↑ ウルシの仲間が一気に色づきました。ヤマハゼなどの赤はかなり鮮烈で、本当に真っ赤!という感じの色づき方です。

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↑ 最後は夕暮れ時に写した1枚。歩道の上に、ツタの真っ赤な葉がたくさん落ちています。たまには人のいる雰囲気も入れようと、自分をシルエットで入れました。長い影が、より夕暮れ時であることを強調してくれます。

今日来た中学3年生は3クラスあり、1クラスずつ3日にわたって来訪してくれました。タケの伐採や、薪割りなど3種類の保全作業を行ったのですが、私の担当は一番地味な「下刈り」作業です。ドングリの実生などを切らないようにしながら、ササなどを刈っていくという地道な作業です。

下刈りは、タケの伐採などのダイナミックな作業に比べると達成感に乏しく、刈っても刈ってもまだササがある…ということで、すぐに飽きてしまう生徒が多いのが普通です。しかし中には、まだ小さなドングリの幼樹を残しながらササだけを刈るという作業にとても楽しさとやりがいを見出す生徒がいます。

今回の中学生の下刈り作業は、毎回10人程度の生徒とともに下刈りを行いましたが、そうしたやりがいを見出した生徒は今日までいませんでした。しかし最終日の今日、男子生徒の1人がその楽しさに気付き、他の生徒たちが開始20分ほどで早々に飽きてしまった中で、彼は1時間以上にわたって黙々とササなど刈るべき植物を刈ってくれました。

こうした生徒の出現は、今回の中学校の場合は30人のうち1人の割合だったということになりますが、その割合(30分の1)が多いのか少ないのか…?私は、これで十分(多すぎるくらい)だと思います。

仮に、この河辺いきものの森がある東近江市の人口(約12万人)に30分の1という数字を当てはめると、何と4,000人になります。そんなにたくさんの人が、この森の保全活動に来るか…?さすがにそれはなくて、市内でも随一の活動実績を誇る私たち遊林会ですら、年間の「延べ」活動人数は800~900人です。

だから、「30人の生徒が下刈り作業をして、真剣にやってくれた生徒はたった1人だった。今時の中学生は…」 と、そんな風に考えるのではなくて、30人のうち1人が真剣にやってくれたことを、とても有り難いと思っています。

明日は雨模様の予報ですが、100人以上の子どもたちと「たき火」を楽しむ予定です。

                                         MARU

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