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2012年1月11日 (水)

冬の森にて

今週土曜(14日)は、遊林会の新年初作業日です。その作業日にどんな作業をするのかは、本日の夜の会議で決定するのですが、その会議の原案を作るためには森を歩いて作業メニュー案を考えねばなりません。

今日は朝からそのために森を2時間かけて回り、いくつかの作業メニューを考えました。それとは別なのですが、先日のフォトログでもふれた「ケヤキ広場」の手入れに関して、今日もまた現場で考え込みました。

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↑ たとえばこんな風に「荒れている」林があります。先日のフォトログでは、このケヤキ広場を手入れしてすっきりとさせていきたいなあということを書いたわけですが、何しろ広さはざっと15,000㎡ほどあります。手入れしてすべてを同じような林にしてしまうのはいかがなものか?

というのも、荒れた林もちゃんと生き物たちの生息環境になっているところも多いからです。ゆっくり森を歩くと、そんなことに気付きます。たとえば有名なウグイスは、今の時期は荒れた林でチッ、チッと地鳴きをしています。荒れた林も必要なんだなあということがよくわかります。

ですが、「荒れた林」にもいろいろあるわけで、上の写真のような林は多少手入れすべきだと思います。それは、ササという単一植物に覆われてしまっているからです。やはり、ある程度の多様性を持ちながら荒れているというのが理想(?)だと思います。

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↑ 良い荒れた林とは、たとえばこちらのようなイメージです。現に、この写真の藪の中ではウグイスが鳴いていました。向こうが見通せないくらい木が茂っていて、常緑樹も落葉樹もそれなりに混在している…広いケヤキの林では、場所によっては意図的にこうした場所も保っていく必要があると思います。これは、決してこの場所を放置しておけば良いというものではないところがポイントになります。たとえば常緑樹のアラカシがあまりにも茂ってしまえば、その周りに生えているムラサキシキブなどの落葉樹は枯れてしまいますから、何年かしたらカシの枝を間引くなどの作業が必要になるかもしれません。

今日は、そんなことを考えながら森を歩きました。

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↑ 一方、2011年の1~3月に萌芽更新した林は今こんな感じです。まだ雪が残っています。そして、切り株からは順調に萌芽していました。すべての切り株から萌芽しているわけではありませんが、なかなか良い成績だと思います。

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↑ クヌギやアベマキから萌芽枝が出ていなくても、周囲にはこのようにたくさんのドングリの実生が発生していました。すべて1歳未満の苗たちです。

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↑ ふと上空を見上げると、2羽の鳥がケンカをしていました。下は言わずとしれたカラス、上の鳥はおそらくオオタカだと思います。

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↑ オオタカとカラスと聞けば、ほとんど人はタカの方が強いと思うかもしれませんが、こうした場面に出会う多くの場合は、カラスがオオタカにちょっかいを出していることが大半です。オオタカはカラスより小ぶりな鳥で、案外カラスにいじめられていることが良くあります。今回も、カラスがひたすらオオタカにつきまとっていました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 最後にリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の実。今すごくきれいです。何とも言えない青さで、見つけると嬉しくなります。

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↑ リュウノヒゲの多くは半分落ち葉に埋もれて地際で実っていますが、稀にこのように地上に茎を伸ばしているものもあります。美しいランプのようでキレイですねえ…

まだしばらく寒い日が続きそうです。

                                      MARU

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