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2011年9月 8日 (木)

残暑の森

朝夕は涼しいものの、昼はやはりまだ暑いです。ただ、風は秋の風で心地良く、森を歩いていても気持ちが良いものです。

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↑ そんな中、そろそろ葉が色づいてきたものも…いや、残念ながらそうではありません。これは例年ならまだ緑が濃いはずのケヤキの葉です。森を歩いていると、今の時期からハラハラと葉を落としている木がありますが、その多くはケヤキの葉です。このフォトログでも何度かお伝えしている通り、今年は春からケヤキが異常です。1本2本ではなく、ほとんどのケヤキがこうした状況なので、ケヤキ全体に何らかの異常が生じているようです。

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↑ あまりに葉を落としすぎたものは、今の時期からでも新葉を出しています。つまり、木が枯れているわけではなさそうです。おそらく今年だけの異常だろうと考えているのですが、原因は不明です。

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↑ この森にはケヤキと同じニレ科の木としてアキニレ、ムクノキ、エノキがあり、いずれもケヤキと同じような環境に生育しています。この写真の左側の緑はムクノキ、その奥の茶色はケヤキです。ケヤキ以外のニレ科の木はいずれも元気なので、やはりケヤキに特有の異常が発生しているとしか思えません。

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↑ ケヤキの中には、例年より多いのでは?と思うほどたくさん種子を付け始めている木もあります。一般的に、種子をたくさんつけるとその木は弱ってきている(子孫を多く残そうとしている)と言われていますので、確かに少し心配です。が、来年の春にはまた元気な葉をつけてくれるのでは…と楽観しています。

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↑ ところで、たくさん種子をつけているケヤキの近くにはこのように薪を積んでいる場所があるのですが、今日はそこで長いヘビの抜け殻を見つけました。この場所ではよくヘビの抜け殻を見つけます。おそらく、ヘビは脱皮するときに脱ごうとする皮を薪にひっかけながらしているのでは?と考えています。つまりこの場所は脱皮しやすく、早く脱皮を終えることができるのではないかということです。脱皮する生き物にとっては、脱皮している最中が一番無防備ですから、脱皮の時間が短いに越したことはありません。ヘビにとってここはとっておきの更衣室のようです。

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↑ 林の中に入ると変わった虫を見つけました。サソリのように尻を持ち上げている「シリアゲムシ」(正式名はヤマトシリアゲ)です。肝心の尻の先がはっきりと写っていませんが、その先端にハサミムシのようなハサミがあればオス、ハサミがなく尖っていればメスだそうです。どうやらこれはオスのようです。オスはエサを持ってメスを待ち、メスが来たらエサを差し出してメスが採餌している間に交尾をするそうです。このオスは手ぶらでしたが…

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↑ 草はらには孤高のハンター、カマキリがいます。すっかり羽も生え、成虫となりました。じっと獲物を待ちかまえています。

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↑ しかし恐そうなカマキリも、少し違う角度で写真を撮るととてもひょうきんな顔に見えます。その一番の要因は、カマキリの眼(複眼)の中にポツッとある黒い点が目玉のように見えることでしょう。これは人間でいう瞳孔ではなく、単に複眼の構造上そう見えるだけで「偽瞳孔」と言います。その仕組みは「偽瞳孔」で検索していただくと分かると思いますが、この構造のためにカマキリはどこから見てもその黒い「目玉」がこちらを注視しているように見えるのです。面白いですね。

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↑ 最後は本日のお気に入りの写真。葉の上で休む、小さな小さなカタツムリの仲間です。殻が薄くて透けそうですね。この写真、クリックすると大きくなります。

昼はセミの声、夜はバッタの仲間の声で森はにぎやかです。昨晩は「チンチロリン」のマツムシが美しく鳴いていました。

                                       MARU

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