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2011年6月15日 (水)

もしかして♪

本日は中学1年生が体験学習で来訪。この生徒たちは、小学校の時に全員この森に来たことがある者ばかりなので、私が最初に森の生き物の話しをする時には小学生の時と同じ話をするわけにはいきません。少しレベルを上げたスズメバチの話しや、フクロウの話しなどをしました。

そんな生き物の話しのひとつに、昨日スタッフのブンちゃんが見つけたムササビらしき糞の話しをして「糞はどうもムササビのようだが決定的ではない。ムササビは葉っぱを食べた時の食べ痕が特徴的なので、こんな形の食痕のある葉っぱをぜひ見つけてきて!」と絵に描いて説明し、クイズラリーに行ってもらいました。

ラリーから帰ってきた子どもたちに森はどうだったかと尋ねたら、「ゴロスケホーホー」と鳴いているフクロウの声を聞いたとか、実際に滑空するフクロウを見たという生徒もいました。そしてこんな葉っぱを拾ったよ!という生徒もいたのです。

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↑ 私が絵に描いた通りのムササビの食痕です。とは言え、私も図鑑でしか見たことがなく、本物のムササビの食痕は見たことがないのでこれを見て「ムササビの食痕だ!」と断言できるほどの自信はありません。しかし、これほど特徴的な食痕をつける生き物はムササビしか思い当たりませんので、もしかすると本当にこの森にムササビがいるのかも!と期待させられます。

ムササビは、葉っぱを半分に折って、折ったところの真ん中を半円状にかじって食べます。その葉を広げてみると、中央にポッカリ穴が開いたようになるわけです。ちゃんと、半分で折った折り跡もありますね。この葉っぱはヤブツバキの若葉です。枯れずにまだみずみずしいところを見ると、昨晩あたりに食べたのかもしれませんね。

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↑ ところでその中学生たちは、午前中に里山保全活動もしてくれました。例年、中学生の里山保全体験と言えばアラカシなど常緑樹の伐採が定番作業です。しかし、遊林会が13年にわたって里山保全活動を続け、さらに中学生の体験学習も10年にわたって実施してきた結果、子どもたちが切るのにふさわしい程度の常緑樹の木がほとんどなくなったのです。そこで今回、萌芽更新を行っている現場で初めて林床管理作業をしてもらいました。つまり、これまでの「木を切って森を守る」作業から、「切ったあとの森を育てる」作業へと移行したということです。

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↑ 例年の作業では、①あらかじめマークしてあるアラカシを伐採する、②竹林の間引きや手入れを行う、③ササ刈りもしくはセイタカアワダチソウと抜く、という3種の作業が主体でしたが、今日実施した林床管理作業は「この植物は切っていいけどこの植物は残してほしい。そしてこの植物は退治したいけど切ってはだめで根元から手で抜いて」などと注文の多い作業なのです。初めはみんなとまどっていましたが、そのうち樹種の見分けがつくようになってきてどんどん作業をしてくれるようになりました。ありがとう!

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↑ 午後からは竹工作です。実はこの生徒たちは、小学生の時にすでに竹工作は実施しています。ですから今回はよりレベルを上げた工作に挑戦してもらいました。

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↑ 5種類ほどの工作のうち好きな作品を好きなだけ作って良いというやり方ですが、こちらそのうちのひとつ「竹トンボ」です。竹トンボは切り出しナイフを使いこなす必要があるので、結構高いレベルが必要ですが、この女の子たちはちゃんと飛ぶ竹トンボを作ることができました。しかし今どきの中学生は竹トンボなんか飛ばしたことがない生徒が大半ですから、作ったのはいいがうまく飛ばせません。練習して、何とか飛ばせるようになってきているところです。

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↑ 5種類の作品のうち好きなものを好きなだけ作って良いのですが、この森ではひとつの作品にこだわって作るのもアリだよと言っています。その極端な例が、最初に全員がナイフの練習として行う「箸づくり」にこだわって極めるというものです。実はこの中学校から昨年訪れた男子生徒の一人がそれに挑戦し、私が「箸名人」の称号を贈るまでに見事な箸を作ったのです。その話を今年の生徒にもしたら、今日は女女子生徒が挑戦しました。こちらが彼女の作品。シビアな私は今回の彼女には箸名人の称号は進呈しませんでしたが、それでも下側の箸は見事な出来映えです。ちなみに昨年の箸名人が作った箸の写真はブログのhttp://kawabee.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-97f1.htmlに載せていますから、よければ見てください。

放課後、今日来てくれた生徒のうち二人の女子生徒が早速森に遊びに来てくれました。こうして森に気軽に来てくれることは、私たちスタッフにはとてもうれしいことです。また来てくださいね。

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↑ さて、そんな放課後。ちょうど女子生徒が遊びに来てくれた時に、こんな場面に遭遇しました。カマキリが誕生しているところです。女子生徒も見ることができました。

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↑ カマキリの誕生は、エイリアンが出てくる時のようです。もちろんエイリアンの誕生は見たことがありませんが…。卵塊の隙間から、1匹ずつニュ~っと出てきます。

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↑ 卵塊から出てきたカマキリには、クモの糸のようなものがついていてしばらくこれにぶらさがっています。そしてぶらさがった状態で、数分かけて早速1回目の脱皮をするのです。

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↑ こちら脱皮を終えたカマキリ。とっても小さいですが、一丁前にカマは持っています。まだ羽は生えていません。これから何度も脱皮をして徐々に大きくなり、羽も伸びていきます。

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↑ ここからは一人で生きていかねばなりません。エサをくれる親はいないし、エサの捕り方を教えてくれる仲間もいません。敵もたくさんいます。それでも、生き物たちは生きるべくして生きるのです。

今日はいろいろな発見があったなあ。ちなみにムササビの天敵のひとつはフクロウだそうです。う~ん複雑な気分…

                                          MARU

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