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2011年1月25日 (火)

作業の下見

朝からちらちらと雪がちらつく寒い日になりました。積もるほどではなかったのですが、ほんとに「チラチラ」という表現がぴったりで、降ったりやんだりを繰り返していました。

午後、少し青空が見えたので、明日の遊林会作業現場の下見に行こうとすると…

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↑ ネイチャーセンターのすぐ裏の川にカワセミがきていました。いつもの木にとまっています。この写真を撮る前、アゴが外れたかのように何度も口を開けたり閉じたりしているなあと思っていたら、口の中からペッと黒っぽいかたまりを吐き出しました。未消化物を固めたペリットのようです。その後、お尻から真っ白な液状の糞をビュッと飛ばし、この写真は身体が軽くなってすっきりしたところです。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ さて、明日の作業の現場です。先週の作業までで、今シーズン被害にあったナラ枯れ被害木の伐採、玉切り、薪割り、そしてチップ化までの一連の作業を終えることができましたので、明日からは本来の里山保全活動に戻ります。明日の作業から、この写真の一角に生育しているコナラ、クヌギ、アベマキの高木(老齢木)を伐採していきます。伐採したそれらの切り株から、春に若い萌芽枝が発生することを期待しての作業です。この萌芽更新という方法により、老齢化した林を若返らせることが目的です。

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↑ 世に里山保全活動をしている団体は数あれど、この萌芽更新という方法をとっている団体はそれほど多くないと思います。なぜなら、山の斜面などでボランティアレベルで高木の伐採をすることが技術的に困難であること、そして伐採後に猛烈に生えてくるクズやササの管理にまで手がまわらないためです。その点、この森は平地林ですし、ボランティアの技術レベルも相当なものです。しかも、その後のササ刈りなどにも十分人手が割けます。明日は、写真に写っている曲がりくねったクヌギから伐採を始める予定です。

伐採といっても簡単にできるわけではなく、まず写真のように周辺の低木を整理するまでに何年もかかりました。写真の区域も、もとは奥に写っているブッシュのように竹がはびこる藪だったのです。何年もかかって竹を切り、切った後に生えてくるタラノキやクズと格闘し、定期的に草刈りを行い…ということを続けてきて、ようやく高木を伐採する準備ができたのです。

明日からかかる伐採作業も、やたらと伐れば良いわけではありません。この作業で一番やっかいなのは、伐った木が倒れる途中に他の木にかかってしまう「かかり木」です。こうなってしまったらその後の作業の手間が何倍にも増えてしまいます。そこで、まず最初にどの木から倒すべきかを考え、その木を倒して出来たスペースに2本目を倒し、2本目の空いた所に3本目を倒し…とパズルのような思考をしていきます。もちろんそれ以前に、狙ったところに木を倒す技術があることが前提です。

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↑ 現場の下見を終えて「モミジの林」に向かうと、モミジの枝に解けた雪の水滴がたくさんついていて、逆光でキラキラと輝きとてもきれいでした。道順を逆回りに、つまり順光の状況で歩いてきたらこの美しさには気づかなかったことでしょう。その美しさを写真に撮ろうと選んだレンズは300mmの望遠レンズ。美しい部分を切り取ろうと考え選択したレンズでしたが、撮ってみると失敗でした。この写真はノートリミングで、クリックすると大きくなりますが、写真ではこの景観を見た時の感動がまったく伝わってきません。感動したのは35mmレンズくらいの画角に対してだったので、素直に35mmレンズで撮れば良かったのです。しかし35mmで思うように撮るのは相当難しく、安易に望遠レンズを選択してしまったのですが、やっぱりダメでした。35mmレンズで思うように写真を撮ることは、私のひとつの目標です。

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↑ センターに帰る途中、こんな木を見つけました。アベマキですが、この大きな木の上のほうではすべて落葉しているのに、下から出ている脇の枝にはまだ青々とした葉がついていました。先日のフォトログで、伐採したコナラから出たばかりの萌芽枝にも葉が残り色づいている写真を紹介しましたが、こちらはまだ見事に緑でした。不思議なものです。

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↑ 先ほどの緑の葉を、下から撮影。左の木は常緑樹なので葉がついていますが、この木は落葉樹なので上の枝はすっかり落葉しています。若い小さな枝で、少しでも光合成しようとがんばっているのでしょうか。ただ、こうした場所から枝が出ることを「胴吹き」と言い、木が少し弱っている証拠とみなすことがあります。この木も上の枝の出方が貧弱ですから、ずいぶん弱っているのだと思います。この写真、クリックすると大きくなります。

ちなみに上の写真は、地面にカメラ本体を上向きに置いて撮影しました。もちろんファインダーはのぞけないので、ピントがどこに合っているか分かりません。こうした時に役立つのが、レンズについている距離指標です。目視でカメラから葉っぱまでのおおよその距離を測り、マニュアルフォーカスで距離指標を合わせて数枚撮影。できるだけピントの合う範囲が広くなるように、広角レンズ(18mm)で絞りを絞って(F/11)撮影しました。最近のレンズはオートフォーカス専用みたいになっているので、距離指標がついていないことも多いですね。

さて、明日から伐採作業です!遊林会の醍醐味とも言える作業です。もちろん、1日で作業は終わりませんので、これからしばらくは伐採作業が入ってくると思います。みなさんよろしくお願いします。

                                      MARU

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