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2011年1月13日 (木)

木ままクラブで薪割り

本日は遊林会の「木ままクラブ」作業日。時折、雪がちらつく天候でしたので、これでは参加者は少ないかな…と思っていたら、常連さん3名が来てくださいました。少数ですが精鋭です。スタッフ3名と合わせて6人で薪割り作業を行いました。

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↑ 薪割り機2台をフル稼働しての作業です。割る丸太は、すべてナラ枯れで枯れたコナラとアラカシ。大量にありますので、本日中の作業は無理でしょうが、とにかく割れるだけ割ろうとがんばりました。

私はみなさんが割ってくれた薪を、井桁積みなどきれいに積んでいく作業をしました。井桁積みにすると積める量が減りますが、薪と薪との間に隙間ができるので乾燥が早く進むことと、本来の目的であるカシノナガキクイムシの幼虫退治(アリによる捕食)のためにはこの方が良いのではないかと考えているからです。まあ、アリにとってはぎゅうぎゅうに詰めて積んでも平気で入り込めるのでしょうが…

1本2~3kg程度の重さの薪を何百回も持ち上げて積んでいるとヘトヘトになります。革手袋の指先がすり減って、1日で穴が空いてしまいました。

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↑ 割った薪を積んでいると、薪の断面でカシノナガキクイムシが空けた穴が確認できます。辺材部分に多いのが特徴ですが、こちらはすさまじい密度で穴が空いています。

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↑ 別の断面の写真です。幹に対して水平(横向き)に空けていきますが、縦向けに空けた穴はたいてい行き止まりになっており、成虫のメスはその終点部に産卵をするようです。

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↑ ある薪で、こんな産卵場所痕を見つけました。すごいですね!まるで幼虫の集合住宅のようです。驚くのは、縦穴と縦穴の間隔がほぼ一定なことと、横穴に対して垂直に空けていること、そして縦穴の長さがそろっていることです。成虫の立場になってみれば、灯りの無い真っ暗な、自分の身体の大きさギリギリの穴径を進みながら、直角に掘り進むことがどんなに大変なことでしょう。そしてそれを一定の間隔で空けて行き、しかも縦穴の長さをどうやってこうも見事に揃えられるのでしょうか?すごい技術ですね。

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↑ 今日割った薪を積む前に、先週の土曜日の作業で割って仮積みしてある薪をどけました。すると、地面にたくさんのカシナガの幼虫が。幼虫たちは割った薪の断面から勝手に出てくることが多く、ポトポトと地面に落下するのです。それでも、こうして1箇所にかたまって見られると言うことは、何とか生き延びられそうな場所に移動しようとしてきたのでしょうね。先週の土曜日以降、寒い日が続いていますがこの幼虫たちはまだ生きていました。

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↑ だいぶ積んだところです。井桁に積むのはかなり手間がかかります。

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↑ 薪割りメンバーは少し離れた場所で作業をしており、私を薪を一人で黙々と積んでいました。すると、聞き慣れた野鳥の声が…。ジョウビタキ(オス)です。彼は割った薪の断面から見えるカシナガの幼虫を食べにやってきたのです。薪を積んでいる時には遠巻きに見ており、たまにチッチッと鳴きます。「早くどいてくれよ~」と言われている気分です。そこで休憩に行くと、さっと薪の上に降りてきて、幼虫をついばんでいました。

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↑ 再び作業を始めるとサッと逃げますが、今日は9時から16時までずっとここで作業をしていたので、午後にもなると3mほど近くまで来るようになりました。今日はジョウビタキの他に、シジュウカラもやってきました。

とても一日では終わらないと思っていた作業も、ベテラン揃いのため何とすべて割ってしまいました。これで今シーズン、ナラ枯れで枯れた25本はすべて薪にすることができました。みなさん、本当にお疲れ様でした!

                                       MARU

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森のこと」カテゴリの記事

コメント

毎回すばらしい写真を楽しませてもらっています。
今回、数枚、3年生の先生が学級通信に載せたいといっておられます。発信もとは記入してもらいます。かってですが宜しくお願いします。

投稿: 垣見 | 2011年1月27日 (木) 23時45分

使っていただいて光栄です。いろいろな意味でこの森の上方が広がっていくのは望外の喜びです。

投稿: MARU | 2011年1月28日 (金) 22時28分

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