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2010年12月 9日 (木)

「やまのこ」学習終了

小学校4年生を対象とした森林環境学習「やまのこ」事業は、今年この森では4月23日に最初の学校を受け入れ、本日最後の学校を受け入れて終了しました。全部で23校941人の子どもたちが来訪しましたが、1学年3クラス以上の学校は2日に分けて実施していますので、対応した回数は26回になりました。

この数字は、県内に8箇所あるやまのこ実施施設の中では少ない方です。それは、私たちの施設では1日に4クラスを受け入れて人数をこなすことよりも、充実したプログラムを実施するには2クラスまでが限界という考え方のもとに実施しているためです。また、以前このブログでもふれたように10月や11月は保育園や小学校低学年の利用を優先しており、4年生の「やまのこ」はご遠慮いただいているので、この時期に「やまのこ」を実施したいと考えている学校はこの森での実施を避けられるという事情があります。

さて、本日来訪した学校の子どもたちは、小学校1年生の時と2年生の時に森に来訪しており、秋まっさかりの森を楽しんだことのある子どもたちです。だから活動を開始する前、子どもたちがぞろぞろと入っていくときに私を見つけた子どもたちは、「あ、まるはしさん!久しぶり!」とまだ名札もつけていない私に声をかけてくれました。中にはいきなり、「師匠!」と呼んでくる子どももいて、なぜ師匠とよばれるようになったのか記憶が定かではありませんが、いずれにしても1,2年生に来訪した時のことが印象に残っていたようです。

そんな子どもたちが来訪したのですから、プログラムは他の学校よりも若干レベルをあげて実施しました。午前中はクイズラリーと竹工作でしたが、弁当を食べる箸を持ってきてはダメ、つまり竹工作の時に自分の箸を作ること、という条件にするとともに、活動の最後に楽しむ予定のココアを飲むコップも竹から作ることという条件にしました。

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↑ 午前中の竹工作などは撮影している暇がありませんでしたので、本日も写真は午後からの「焚き火競争」のみ。冬ならではのこのプログラムは、どの学校の子どもたちでも楽しんでくれます。

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↑ 今日は約60人の子どもたちが来訪し、焚き火台は全部で13台、とてもにぎやかでした。

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↑ この森では、「学校の先生は管理者として子どもの様子を見ているのではなく、子どもと一緒になって森を楽しんでください」ということを大原則としています。だから13台の焚き火台のうち1台は「先生班」です。しかし大人ですから、子どもと同じ条件というわけにはいきません。マッチの本数を子どもたちの半分に減らすとともに、焚き火に使う薪は子どもたちの目の前でバケツの中の水にたっぷりとつけて盛り上げます。先生にも意地がありますから必死です。今日は13台中、先生班は5位でした。

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↑ 火がついた後は定番のマシュマロ焼き。今日もなかなか上手く焼いていましたよ。

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↑ いい焦げ目がついています。ところで午前中に実施した竹工作ですが、ここでの竹工作は箸やコップの他に加えて6種類の作品の中で好きな物を何個作っても良いというやり方なので、子どもたちは自分のやりたいことをやりたいだけ楽しめます。全種類作る子がいても良いし、箸ばかりひたすら作っても良いということです。普通、子どもたちは全種類作る方に惹かれるのですが、子どもたちには「ちなみに今までのやまのこで、4年生の女の子が箸ばかり26膳(52本)作ったのが最高記録だよ」という話しをすると、中にはその記録に挑戦する!という子どもも出てきます。実はその記録が今日更新されました。更新したのがこの写真のD君。時間ギリギリで27膳(54本)作ることに成功しました。おめでとう!

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↑ マシュマロも食べて満足したあとは、午前中に作った竹コップで温かいココアを飲みました。単に竹を切っただけではなくて、きちんと口当たりの部分を削っています。

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↑ 今日は寒かったので、温かいココアがとっても好評でした。「(普通のコップで飲むより)何かおいしいわ~!」という声が聞こえていました。

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↑ 「こんなんなった~!」 湯気で眼鏡が曇ります。竹コップは保温性が高いので、ココアはずっと温かかったようです。

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↑ ココアのおかわり希望者が続出で、全員2杯目を飲み、中には3杯目まで飲んだ子がいました。4杯目も欲しかったようですが、残念ながら無くなってしまいました。「あ~、あとこんだけしかない…」

こうして、12月の寒い中でしたが冬ならではのプログラムを楽しんで、子どもたちは帰っていきました。残念ながらこの学校は、事情があって来年からは他の施設に「やまのこ」に行かれるようです。また、いつでも戻ってきてくださいね。

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↑ 今日は午後から荒れ模様という予報だったのですが、幸いパラッと雨が来た程度で活動には影響がありませんでした。しかし、子どもたちが帰ってしばらくするとザーッと激しい雨が降りました。空には冬の空を思わせる鉛色の厚い雲…そしてわずかな時間に、雲の切れ間から太陽が射し込み、葉を落とした木々がスポットライトに照らされたように輝きました。背景には、うっすらと虹がかかっていました。

9月の28日以降、本日まで平日は一日も欠かさず団体が入っていました。今年はこれで終わりというわけではなく、来週にはまだ高校生が2日間来訪しますが、明日は2ヶ月ぶりに静かな平日を迎えます。私はたまりにたまって消化しきれていない振替休みを取ることにします。

                                     MARU

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コメント

早速アップしてくださってありがとうございます。子供が「写真載せてくれるって言わはった」というので、まだだろうなあと思いながら開いたら、一日の様子が詳しく書いてあり感激しました。
大変楽しかったようで、でっかいバズーカなどおみやげいっぱいで帰ってきました。ココアも3杯飲んだそうです(o^-^o)

投稿: (*^_^*) | 2010年12月10日 (金) 02時13分

ご覧いただいてありがとうございます。
たくさんの写真を載せたいのですが、編集の都合により毎回数点しか掲載できません。森の中では、子どもたちはみんな写真に写っている以上に生き生きとしていて、私たちスタッフもそんな子どもたちの顔を見られるのでうれしいです。
子どもさんが森を好きになってくれたなら、ぜひまた連れてきてあげてください。

投稿: MARU | 2010年12月10日 (金) 21時45分

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