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2010年12月

2010年12月28日 (火)

どうぞ、良いお年を

河辺いきものの森ネイチャーセンターは12月27日までの開館ですが今年は27日が月曜で休館日でした。センターは閉館しているものの、職員は28日までが出勤日ですので、今日が本年最後の勤務日となりました。

振り返ってみると、今年も森ではいろいろなことがあったなあ…と思います。新しいスタッフが来た春、ナラ枯れの被害がすごかった夏、元気いっぱいの子どもたちでにぎやかだった秋…しかし今年は、ゆっくりとダイヤルを回すように季節が進んだと言うよりは、リモコンのボタンを押すようにいきなり季節が移り変わっていったというのが印象的でした。

さて、最後の勤務日は最後にふさわしい写真を撮ろうと考えていたのですが、年明けくらいから動くだろうと思っていた新しい仕事が今日からいきなり動くことになってしまい、その準備にバタバタとしてしましました。この件は、いずれ当地にお住まいの方には目に触れることになると思いますので、気合いを入れてがんばりたいと思っています。

バタバタとしながらも、やはり森には行かねば!と思い急ぎ足で森をまわりました。しかしその前に、25日の土曜日に撮っておいた写真を紹介します。

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↑ 25日の夜は、森のクリスマスコンサートを行いました。定員一杯、90人の方がおこしくださって良かったです。演奏はこの森でおなじみ「大阪センチュリー交響楽団」のメンバー4人です。いつものバイオリン、ビオラ、チェロに、今回はフルートが加わりました。個人的には、これらの楽器で奏でられたトルコ行進曲が良かったです。

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↑ コンサートの準備中に、近くの枝にカワセミが!準備で忙しかったので撮っている暇ないなあと思っていたのですが、準備が終わってからもまだ同じ枝にとまっていてくれていました。日光が強く当たりすぎていて写真では本来の色がうまく出ませんが、今年最後のカワセミ写真です。

さて、本日の森です。本日の撮影テーマは「冬」です。

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↑ すっかり葉を落としたケヤキたち。空気が冷たく、ピーンという音が聞こえそうです。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 12月23日のフォトログで、コウヤボウキの葉が黄葉した写真を掲載しました。あの写真はかなりお気に入りで、コンサート当日にA4サイズに印刷して飾りました。こちら、それらの葉もすっかり落ちて種子ができているコウヤボウキの様子。綿毛のようになっています。Nikon D700 Tamron SP AF180mm F/3.5 Di LDで撮影。1/1,000、F/4、トリミングありです。

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↑ 午前中は青空が広がっていましたが、夕方から空がみるみる暗くなり、今にも雨が降りそうになってきました。そんな空を見て、林冠トレイルまでダッシュ!冬空らしいどんよりした空を背景に、寒々しい冬の森が広がります。この写真を撮った直後、雨がポツポツしてきました。Ai Nikkor 35mm f/1.4Sで撮影。1/50、F/11、ノートリミングです。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 今年最後の写真です。来年への希望という意味も込めて、ドングリから生えてきたまだ小さなクヌギの実生苗です。たぶん2歳、もしかしたら3歳だと思います。年が明けて、現在実施中の保全作業(薪割りやチッパー)が一段落したら、この実生が生えている区域のコナラやクヌギの高木をすべて伐採し、新しい萌芽更新エリア(次の世代を担う若い林の区域)にしようと考えています。周りの大きな木が切られて日照が良くなれば、この実生もすくすくと育つでしょうか?それとも周囲の切り株から生えてきたひこばえの勢いに押されて枯れてしまうでしょうか?Tamron SP AF90mm F/2.8 Diで撮影。1/500、F/5、ノートリミングです。

上述したように、この森では大きくなりすぎた木などは積極的に伐採していっています。事情を知らない人は「何てことを!」と思うかもしれませんが、里山は人の手が入ることで輝きを増す森です。こうした森だからこそ、子どもたちもいきいきと活動できるのです。

来年からも、そんな森づくりをかんばります。そして、そこに来るたくさんの子どもたちを育ててゆきたいと考えています。みなさん、どうぞよいお年をお迎えください。

                                        MARU

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2010年12月23日 (木)

まだ落ちない葉っぱたち

冬至を過ぎ、クリスマスに向けていよいよ冬本番の気候になっていくようです。森ではほとんどの落葉樹が葉を落とし、非常に見通しの良い森になってきました。

落葉樹の木であっても、まだ葉を落としていな木もあります。そんな木々たちは、今森のなかで良く目立ちます。

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↑ 非常に長い間紅葉を見せてくれているのがコマユミです。森のあちこちで、まだ赤く色づいているコマユミを見ることができます。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ コナラです。色鮮やかに黄葉しているコナラが多いですが、幼樹や生育場所によっては真っ赤に紅葉しているコナラもあります。

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↑ この森の落葉樹の中ではおそらく一番遅くまで葉をつけているのではないかと思われるヤマコウバシです。きれいな枯れ葉色をしており、冬の里山に独特の風情を与えてくれます。

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↑ こちらは「半常緑」といわれるモチツツジです。赤や黄色が美しく散りばめられています。

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↑ 番外編で常緑樹をひとつ紹介。ナンテンです。常緑ですが、ナンテンは部分的に葉の色が変わることがありきれいです。

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↑ 最後の2枚は今日のお気に入りの写真を。太陽が射し込み鮮やかに輝くコナラの木です。遠くからでもとてもよく目立ちます。Nikon D700 Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDで撮影。1/160、F/10、トリミングありです。

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↑ 今日一番気に入った写真はこちら。林床に群生するコウヤボウキの黄葉です。コウヤボウキは小さく細い植物ですが、これでも木の仲間です。Ai Nikkor 35mm f/1.4Sで撮影。1/25、F/11、トリミングありです。この写真、クリックすると大きくなります。

ネイチャーセンターは明日は祝日の翌日で休館なので今年も残すところ25日、26日そして28日の3日間となりました。28日はセンターは休館していますが、職員は出勤しています。

                                         MARU

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2010年12月22日 (水)

今年最後の遊林会

今日は今年最後の遊林会活動日でした。朝から雨が降ったりやんだりでしたが、スタッフ入れて16人もの参加があり、予定していた伐採作業を行うことができました。

今年はナラ枯れで25本も木が枯れましたが、作業で順次伐採をしていき、ついに残すところあと2本となりました。今日、その2本を伐採することができたので、新年からは新しい作業にとりかかることができます。

今日の1本目はやや難しい伐採だったので作業中は忙しくて写真を撮る暇がありませんでしたが、伐採したあと40cmに玉切りしたあとの様子はこちら。

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↑ この山はもちろん今日伐った丸太ばかりではなく、これまで切ってきた丸太の山ですが、すべてナラ枯れで枯れた木ばかりです。里山保全作業は木を切れば終わりという物ではなく、これからこの丸太をきちんと燃料として使えるように割らねばなりません。

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↑ 既に割って積んであるのがこちら。これもすべてナラ枯れで枯れた木ばかりです。野積みにして、カシノナガキクイムシの幼虫をアリに食べてもらうためです。すべての丸太を割り、このように積んでいくためにはずいぶん作業しなければなりません。

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↑ そして薪にならない枝葉は、チッパーにかけて砕き、歩道に敷いていきますが、それもご覧の通り大量の枝葉が溜まってきました。こちらも相当な作業量が必要です。しかしきちんと処理して有効に利用するからこそ遊林会の作業グレード。みんな「まだまだ作業があるなあ」と言いながらも、次の作業の段取りを考えてくれています。

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↑ そして待望のお昼ごはん。今日もご馳走でした。写真には写っていませんが、この他に豚汁もあったので計10品が机に並びました。ごちそうさま!(この写真、クリックすると大きくなります)

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↑ 最後に植物の写真を。この森で初めてだと思うのですが、昨日見つけたメギです。森の一箇所に、十数本かたまって生えていました。まだ若い木で、ほぼ同じ高さだったのである時期に鳥がまとめて種子入りの糞をしたのだと思います。鋭い棘がついていて、別名はコトリトマラズだそうです。面白いですね。

小中学校は今日で終業式。夕方、森の超常連MちゃんとYちゃんが遊びに来てくれました。小学校4年生の時から森に来ていた彼女たちは今高校1年生。今でもこうしてひょっこりと森に現れてくれます。しかも何かしら手伝いをしてくれて、今日はファイヤーサークルの掃除と河辺林通信の発送手伝いをしてくれました。報酬は焼き芋…の予定でしたが、既に灰が冷えすぎていて焼けず。また今度焼いてあげるからね。

                                    MARU

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2010年12月21日 (火)

X'masイルミネーション

今週の土曜、25日にはこの森でクリスマスコンサートを開催します。プログラムの作成やリース制作など、スタッフは着々と準備を進めていますが、木がたくさんあるからといってどこかの街路樹につけるようなイルミネーションはこの森ではしません。飾ればそれなりにきれいになるのでしょうが、フクロウやキツネたちが来なくなっては困りますからね。

そんな森ですが、今日は見事なイルミネーションを見つけました。

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↑ 木々についた水滴です。今朝は関西地方では朝から猛烈な霧が発生し、雨が降ったようにびっしょりとなっていました。朝森を歩くと、それらが木からしたたるようについていてきれいでした。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ タラノキには、普段気づかないような非常に細いクモの糸?がからまっています。それらに霧の水分が付着し、ツリーにつけたイルミネーションのようになっていました。

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↑ クモの巣がついているタラノキは1本だけではなく、ほとんどすべてのタラノキについていました。晴れた日なら気づくことさえできなかったものです。ただ、主のクモはうまく隠れているのか既に死んでいるのかどこを探しても見当たりませんでした。

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↑ す~っと伸びた1本のクモの糸にも、一粒一粒並べたように小さな水滴がついていました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ そんなクモの糸のまんなかに、上の木々から落下してきた植物の一部がひっかかっていました。真珠のチェーンについたネックレスのようです。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 霧の水滴がついているのはクモの巣だけではありません。こちらクズのツルですが、ツルには細かい毛がびっしりと生えていて、そこに水滴がからめとられていました。まるで何かの卵のように見えます。この写真も、クリックすると大きくなります。

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↑ しかし、やはりきれいなのはクモの糸についた水滴です。寒くなってきたのでクモの姿はほとんど見ませんが、壊れずに残っている巣がまだあります。雨が降った時にもクモの巣に水滴がつくことがありますが、雨粒は大きいので写真のような小さな水滴にはなりません。濃い霧が発生したおかげで見事な造形を見ることができました。

しかしドラマチックな情景も、非常に短い時間しか楽しめませんでした。水滴が小さいのですぐに消えていく(蒸発する)からです。そして私が写真を撮ろうと近づけば近づくほど、みるみる間に水滴が消えていくということが何度もありました。私が出す体温が影響しているのでは?と考えています。周囲の湿度や温度など、絶妙なバランスの上に見ることができた見事なクリスマス・イルミネーションでした。

                                     MARU

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2010年12月19日 (日)

裸ん坊の木々と青空

すっかり葉を落としたケヤキやドングリの木などの落葉樹。

森の中では、コマユミはまだピンク色の葉っぱを残していましたが、黄葉がきれいだったヤマツツジの葉っぱも、春にでた葉っぱはもう落葉してしまい、夏から秋に出た小さな葉っぱだけになってしまいました。20101219 (写真は12月16日撮影)

今日は、陽差しがあたたかく、空も青くてとても素敵でした。

201012191青空ですが、雲の様子と木々の様子が“冬”を感じさせてくれます。

201012192ファイヤーサークルの近くで撮ったら、熱で、もやぁっとしたフィルターがかかっているようです。

今日はちらほら家族連れの方が森に遊びにきてくださいました。以前、この森で実施した絵本イベントに参加してくださっていた方が、できあがった作品を持って枚方から来てくださいました!5月のことでしたが、とってもなつかしく思いました。

さて、最近は日が落ちるのがはやく、帰るときには暗闇ということが多いのですが、ここ何日かは月明かりのおかげで明るいんです。今日は13夜。16時30分ごろには、森の木々の上に見ることができました。201012193 21日が満月だそうですよ。

明日からは、なんだか天気はぱっとしないようですが、気温はあがるようですね。でも、急に冷えたりするので、体調管理はしっかりおこないましょう♪ BUN

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2010年12月18日 (土)

木の実9種、そして+α

寒く、ひっそりとした森になってきました。それでも人がいないわけではなく、今日もお散歩を楽しむ家族連れの姿を見かけました。コナラやコマユミなど一部の樹木を除き、落葉樹の多くの葉はすっかり落ちてしまい、見通しの良い森になってきました。そんな森では、いろいろな実が目立ちます。

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↑ 地面からにょっきり生え、子どもたちの目線によくふれるヤブランです。真っ黒な実はつやがあってきれいで、子どもたちに人気です。

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↑ しかしヤブランよりももっと人気なのが、ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)の実。その青さは何とも言えない美しさがあります。葉っぱの付け根に実るので見つけにくいのですが、その分、見つけたときの嬉しさは大きいです。

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↑ ツヤがないサテン仕上げのような黒い実はネズミモチです。枝の先端につくので子どもたちにも見つけやすいようです。

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↑ 同じくツヤ消し仕上げの実はシャシャンボです。ブルーベリーに似た雰囲気ですが、それもそのはず同じツツジ科スノキ属です。そして同じように、この実も食べることができ、ブルーベリーのように少し甘酸っぱいです。

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↑ こちら、小指の先ほどの大きさがある見事なヤブニッケイの実です。種子からは香油をとるそうです。

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↑ 以前にも紹介したヘクソカズラの実。見事な飴色になっていました。

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↑ 地際にはサクランボのようなヤブコウジの赤い実。正月飾りに使う千両や万両と比較して、通称「十両」とも言われます。

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↑ 「ペンキで塗ったようなべたっとした赤」 という感じの実はナンテンです。鳥が好んで食べ、種子入りの糞をあちこちで落とすため、森の各所に生えています。

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↑ 今日最後の実の写真は「蛍光色のような赤」のカナメモチの実。カナメモチはこの森に数本しか生えておらず、薄暗い林の中に生育しています。しかしそんな中でもこの実は良く目立ちます。

今、森で見られる木の実としては他にもクロガネモチ、センダン、フユイチゴ、また残りわずかな実としてはガマズミ、ゴンズイ、ムラサキシキブ、ノイバラ、サネカズラ、サルトリイバラなどがあります。

さて、ここからは標題の「+α」の部分。

12月25日(土)にこの森で大阪センチュリー交響楽団のメンバーによる恒例のクリスマスコンサートを開催しますが、その時に遊林会の活動資金の足しになればと、これまでにも遊林会女性メンバーが中心となってリースなど様々な品を製作・販売してきました。森の保全作業で発生したツルや枝を使ったり、近くに木の実を拾いに行ったりして制作した作品です。そんな作品に、今年は新しい仲間が増えました。

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↑ 紙粘土で作った生き物たちです。保全作業で発生した枝をスライスし、その上にサルトリイバラや近くで拾ったナンキンハゼの実をあしらい、主役の生き物を据えます。接着していますので、この状態で飾っていただけます。高さ6~7cmのかわいい飾り物です。

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↑ 紙粘土はもちろん無彩色ですが、それに細い筆でアクリル絵の具を彩色しています。器用なスタッフがいるんですよ。

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↑ 森の生き物にこだわらず作ってもらいました。おいしそうな魚を横目で見る猫です。

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↑ 一体一体すべて手作りで、手で彩色していますから表情などもすべて違います。こちらフェルトで作った帽子をかぶったクリスマスバージョンのウサギです。

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↑ こちらもかわいいウサギです。ちなみにウサギが載っている木片スライスは、何年か前の台風で倒れたマルバアオダモの枝です。

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↑ 写真に紹介したのはほんの一部ですが、たくさんの作品の中でもスタッフたちのお気に入りはこちら!「プロポーズするクマさん」です。後ろ手に隠し持った花束をこれから彼女にささげるところです…お互い、ほっぺが赤くなっています。この写真、クリックすると大きくなります。

以上の作品は、いずれもコンサート当日500円~800円程度で販売する予定です。わずかでも遊林会の活動資金の足しになれば…とのことで作った作品たちですが、できてみるとあまりの可愛さにスタッフたちは手放すのが惜しくなってきたので、せめて写真だけでも撮っておいて!とのことで撮影しました。

コンサートのチケットはまだ少し余分がありますので、ぜひおこしください。1枚1,000円で、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてフルートの本格的な演奏を楽しめますよ。

                                        MARU

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2010年12月12日 (日)

木の実3種

昨日、遊林会作業の時には同時並行で視察がありました。三重県四日市市からのおこしでしたが、本日も県内で活動されている団体からの視察があり、2時間あまりゆっくり説明とご案内をしました。

午後3時過ぎからカメラを持って森へ出てみましたが、今の時期は文句なく写真に撮りたくなるようなものが少ないのです。それでも、歩いているとそれなりの発見はあるものです。

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↑ フユイチゴの実です。森では毎年フユイチゴが増えているように思いますが、増えているのは葉ばかりで実はそれほど増えていません。昨年はたくさん実りましたが、今年は少ないようで、なかなか子どもたちに食べさせてあげられません。しかしあるところにはあるもので、この写真の一角には非常にたくさん実がついています。もちろん、写真を撮った後は少しいただきました。おいしいですよ。

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↑ 昨日草刈り機で草を刈った「草はら広場」には、早速モズが飛び交っていました。こちらメスのモズです。草を刈って獲物の昆虫などを見つけやすくなったのでしょうか?この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 「小さな猛禽」と例えられるモズは、そのクチバシの形状を見ると納得できます。するどくカギ状に曲がっていますね。これで昆虫などをとらえ、食べるのですが、有名なのは木の枝やトゲなどに獲物を刺したままにする「モズのはやにえ」です。昨日草を刈った現場では、刈るのがやっかいなのでタラノキなどをわざと切らずにおきましたが、毎年この場所のタラノキやタニウツギの枝で「はやにえ」を見つけます。早速今日無いかなと探しましたが、今日のところは見つかりませんでした。春までにタラノキは切る予定ですが、はやにえも見たいのでしばらく切らずにおこうかな。この写真も、クリックすると少しだけ大きくなります。

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↑ 今、森ではセンダンの薄黄色の実が目立ちます。人間が食べると有毒ですが、鳥は食べます。しかし結構大きな実なので、メジロやシジュウカラのように小さい鳥には無理があるようで、このヒヨドリくらいの大きさの鳥でないと食べないようです。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ ヒヨドリがセンダンを食べる時は、枝にとまって頭をのばして実をくわえることもありますが、この写真のようにはばたきながら実をもぎ取っていく様子もよく見られます。この写真、ヒヨドリの顔が写っていればなかなかの写真になったのに、手前の枝が顔を隠してしまって非常に残念!一応、クリックすると大きくなります。

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↑ センダンのとなりには、鮮やかな赤い実をつけたクロガネモチの木もあり、ヒヨドリはこちらも食べに来ます。でもどっちが人気かといえば、今の時期はセンダンの方が人気のようです。クロガネモチはツグミもよく食べに来ますが、もう少し冬が進んでからです。クロガネモチはまだ実が熟していないのかな?

今日は日が射せば暖かく感じたのですが、風はすっかり冬の風で、おもわず身を震わせます。それでも何組も家族連れがおこしで、その方たちと話していると、子どもが学校から森にきたことがあるという家族がほとんどで、子どもたちは私を見てにっこりしてくれます。

学校から来た子どもたちが森から帰るとき、「また来るわ~」と言って帰っていっていくれますが、こうして本当に来てくれるととてもうれしいです。これからまだまだ寒くなっていきますが、冬には冬の楽しさがあるからまた来てくださいね!

                                     MARU

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2010年12月11日 (土)

遊林会の忘年会

今年の遊林会の作業日は12月22日の第4水曜日が最終ですが、会が活動を開始した1998年当時は第2土曜日しか活動がなかったこと、そして第4水曜の活動日が設けられてからも水曜より土曜の方が参加者が多いことにより、現在でも12月第2土曜日が忘年会となっています。それが今日でした。

もちろん、午前中に作業をしてから忘年会です。今日は竹の伐採ほか計4種類の作業メニューがありましたが、12月の定番作業と言えばこれです。

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↑ このロープで囲まれた区域は竹を伐根した後、草はらとして維持するために毎年植物を刈り取ります。12月の定番作業とは、この区域の草を草刈り機ですべて刈り取る作業です。この写真は、朝一番に撮った草刈前の様子。

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↑ そしてこちらが作業後の様子です。この広さは1,000㎡ほどでしょうか?森の中では決して大きくない面積ですが、たったこれだけの面積の草はらを維持するのは実は決して簡単なことではありません。12月に1回だけ草刈りをした後は草が生えるにまかせるのですが、抜かねばならぬ草もあります。それがセイタカアワダチソウとクズです。特にセイタカアワダチソウは刈るのではなく手で抜かねばならないので、たいへんな手間をかけてようやくこの草はらを維持しているのです。

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↑ さて、お昼からはいよいよ忘年会スタート。遊林会では、忘年会の時に餅つきをするのが慣わしです。いつからだったかなと思い調べてみると、2001年の12月が最初の餅つきだったようで、今年でちょうど10回目だったことに後から気付きました。こちら小学校2年の時から遊林会に参加し始めたL君。今では5年生になりました。

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↑ こちら遊林会でも有名な仲良し親子。右側の息子・N君が毎年はりきって餅つきをしてくれますが、今までは毎年N君がついて、親父殿か手返しでした。しかし今年は、初めてN君が手返しに挑戦、親父殿がつき手にまわりました。N君は小学校低学年(2年生か3年生だったかな?)頃から遊林会に来ていますが、今では高校3年生!みんな「立派になったな~」と時代を感じながらのコメントです。

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↑ ついた餅を早速いただきます。やっぱり臼と杵でついた餅は最高!のびが違います。ちなみにこの地域では木でできた臼が一般的かな?と思うのですが、遊林会では以前にメンバーの方から譲り受けた石の臼でついています。とてつもなく重いです!

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↑ 遊林会では定番の餅3種。左から、おろし餅(大根)、きなこ餅、あんこ餅です。のんべぇ達にダントツ人気はおろし餅。すぐになくなりました。

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↑ 餅つきはついている人ばかり注目されがちですが、実はその前後が大変なんです。こちらつきあがった熱々の餅をちぎってきなこなどをつけている様子。熱い上に忙しくてたいへんです。ありがとうございました。

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↑ もちろん忘年会は餅だけではありません。餅を食べて一段落すれば、通称「焼き焼き」と呼んでいる各種網焼き料理でした。このあとは忘年会へとなだれこみますが、遊林会の良いところは誰も何も強制しないことで、飲みたい人は飲む、帰りたい人は帰る…という具合です。飲む組は、今日も賑やかにやっていました。

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↑ そんな中、若者たちの姿が見えないなと思っているとレクチャールームからコン、コンと音が…ドアを開けると、何と若者たちは卓球大会をしていました。ラケットはコンパネ、ネットは薪…というところがいかにも遊林会です。

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↑ 夕方、あらためて今日の草刈現場に行ってみました。今日は「木」は刈らなくて良いですよと伝えていたので、草刈後に真っ先に生えてくる先駆種の樹木はそのまま残っていました。先駆種とは、例えば写真のタラノキ。日が当たると一番に生えてくる仲間です。しかしこうした樹木は草はらを形成する上で邪魔なので、今度の春までにすべて切ってしまいます。つまりこのタラノキは、昨年根元から切っていて、今年の春に再び生えてきた木ということなのですが、先駆種は成長が早いのでわずか8ヶ月ほどでこの高さ、1.3mほどにまで育っています。大きいタラノキでは2m以上ありました。

こうして、本日も無事に忘年会は終了しました。今年、まだ作業は2回ありますが、とにかくみなさん、今年一年お疲れ様でした!

                                    MARU

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2010年12月10日 (金)

秋の名残と冬の静けさと

秋の森利用のピークは、とりあえず昨日で一段落、今日は久々ののんびりとした平日でした。

ピークが始まった9月28日の過去ログを見ると、ピークが終わる12月9日までの期間、開館している平日は合計39日あり、その全てに学校が来訪すること、1日で2校の対応をすることもあり、全部で54もの団体さんに対応する予定だということが書かれていました。そして気づけばそれが終わっっていたので、もうそんなに月日が経ったのかと、ちょっと不思議な気分がしてしまいました。

それでも、森を歩くと、自分で落ち葉を踏みしめていく音やヒヨドリの鳴き声などがやけに大きく聞こえる、静かな冬の森という感じで、やっぱりもう12月なんだなと実感させられます。

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↑モミジの林では、はらりはらりと、風もほとんど無いのに葉っぱが舞い散っていました。

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↑葉っぱが散っていく様子は上手く撮れませんでしたが、散る前、散っていくとき、散った後、モミジはそれぞれいろんな趣がありますね。

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↑こちらはヤマツツジの黄葉です。

ヤマツツジというと、ゴールデンウィークぐらいに見事な真っ赤な花をつける姿が印象的なのですが、今のこの姿もなかなかきれいです。

12月らしい写真はなかなかありませんでしたが、今日は時間を気にせず、写真を撮る!という気もあまり持たずに森をうろうろしました。

生き物は当然少ないし、植物にも見どころが少ないことは確かなんですが、日光の当たり具合や風の吹き方などで、おぉすごい!と思う物や瞬間にたくさん出会えます。

ところで、明日は遊林会の作業日&忘年会、この1年、森の自然との出会いだけでなく、森に携わる多くの方との出会いにも感謝です。

                                                                                                                kishii

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2010年12月 9日 (木)

「やまのこ」学習終了

小学校4年生を対象とした森林環境学習「やまのこ」事業は、今年この森では4月23日に最初の学校を受け入れ、本日最後の学校を受け入れて終了しました。全部で23校941人の子どもたちが来訪しましたが、1学年3クラス以上の学校は2日に分けて実施していますので、対応した回数は26回になりました。

この数字は、県内に8箇所あるやまのこ実施施設の中では少ない方です。それは、私たちの施設では1日に4クラスを受け入れて人数をこなすことよりも、充実したプログラムを実施するには2クラスまでが限界という考え方のもとに実施しているためです。また、以前このブログでもふれたように10月や11月は保育園や小学校低学年の利用を優先しており、4年生の「やまのこ」はご遠慮いただいているので、この時期に「やまのこ」を実施したいと考えている学校はこの森での実施を避けられるという事情があります。

さて、本日来訪した学校の子どもたちは、小学校1年生の時と2年生の時に森に来訪しており、秋まっさかりの森を楽しんだことのある子どもたちです。だから活動を開始する前、子どもたちがぞろぞろと入っていくときに私を見つけた子どもたちは、「あ、まるはしさん!久しぶり!」とまだ名札もつけていない私に声をかけてくれました。中にはいきなり、「師匠!」と呼んでくる子どももいて、なぜ師匠とよばれるようになったのか記憶が定かではありませんが、いずれにしても1,2年生に来訪した時のことが印象に残っていたようです。

そんな子どもたちが来訪したのですから、プログラムは他の学校よりも若干レベルをあげて実施しました。午前中はクイズラリーと竹工作でしたが、弁当を食べる箸を持ってきてはダメ、つまり竹工作の時に自分の箸を作ること、という条件にするとともに、活動の最後に楽しむ予定のココアを飲むコップも竹から作ることという条件にしました。

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↑ 午前中の竹工作などは撮影している暇がありませんでしたので、本日も写真は午後からの「焚き火競争」のみ。冬ならではのこのプログラムは、どの学校の子どもたちでも楽しんでくれます。

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↑ 今日は約60人の子どもたちが来訪し、焚き火台は全部で13台、とてもにぎやかでした。

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↑ この森では、「学校の先生は管理者として子どもの様子を見ているのではなく、子どもと一緒になって森を楽しんでください」ということを大原則としています。だから13台の焚き火台のうち1台は「先生班」です。しかし大人ですから、子どもと同じ条件というわけにはいきません。マッチの本数を子どもたちの半分に減らすとともに、焚き火に使う薪は子どもたちの目の前でバケツの中の水にたっぷりとつけて盛り上げます。先生にも意地がありますから必死です。今日は13台中、先生班は5位でした。

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↑ 火がついた後は定番のマシュマロ焼き。今日もなかなか上手く焼いていましたよ。

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↑ いい焦げ目がついています。ところで午前中に実施した竹工作ですが、ここでの竹工作は箸やコップの他に加えて6種類の作品の中で好きな物を何個作っても良いというやり方なので、子どもたちは自分のやりたいことをやりたいだけ楽しめます。全種類作る子がいても良いし、箸ばかりひたすら作っても良いということです。普通、子どもたちは全種類作る方に惹かれるのですが、子どもたちには「ちなみに今までのやまのこで、4年生の女の子が箸ばかり26膳(52本)作ったのが最高記録だよ」という話しをすると、中にはその記録に挑戦する!という子どもも出てきます。実はその記録が今日更新されました。更新したのがこの写真のD君。時間ギリギリで27膳(54本)作ることに成功しました。おめでとう!

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↑ マシュマロも食べて満足したあとは、午前中に作った竹コップで温かいココアを飲みました。単に竹を切っただけではなくて、きちんと口当たりの部分を削っています。

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↑ 今日は寒かったので、温かいココアがとっても好評でした。「(普通のコップで飲むより)何かおいしいわ~!」という声が聞こえていました。

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↑ 「こんなんなった~!」 湯気で眼鏡が曇ります。竹コップは保温性が高いので、ココアはずっと温かかったようです。

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↑ ココアのおかわり希望者が続出で、全員2杯目を飲み、中には3杯目まで飲んだ子がいました。4杯目も欲しかったようですが、残念ながら無くなってしまいました。「あ~、あとこんだけしかない…」

こうして、12月の寒い中でしたが冬ならではのプログラムを楽しんで、子どもたちは帰っていきました。残念ながらこの学校は、事情があって来年からは他の施設に「やまのこ」に行かれるようです。また、いつでも戻ってきてくださいね。

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↑ 今日は午後から荒れ模様という予報だったのですが、幸いパラッと雨が来た程度で活動には影響がありませんでした。しかし、子どもたちが帰ってしばらくするとザーッと激しい雨が降りました。空には冬の空を思わせる鉛色の厚い雲…そしてわずかな時間に、雲の切れ間から太陽が射し込み、葉を落とした木々がスポットライトに照らされたように輝きました。背景には、うっすらと虹がかかっていました。

9月の28日以降、本日まで平日は一日も欠かさず団体が入っていました。今年はこれで終わりというわけではなく、来週にはまだ高校生が2日間来訪しますが、明日は2ヶ月ぶりに静かな平日を迎えます。私はたまりにたまって消化しきれていない振替休みを取ることにします。

                                     MARU

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2010年12月 5日 (日)

単焦点の眼

本日は落ち葉で年賀状を作るというイベントを実施しました。大人向けに企画したイベントですが、今日は付添の子どもも参加してくれました。その子どもたちの作品を見たらその発想の柔軟さや面白さに改めて驚きました。やっぱり子どもってすごいなあ~と思います。このイベントの様子は、他のスタッフが撮影していたので近々ホームページかこのフォトログで紹介されることと思いますのでお楽しみに。

さて、このイベント以外では家族が何組か散策を楽しまれていただけで、今日は晩秋の森らしい静かな雰囲気でした。

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↑ そんな森に今来てくれているのが、冬鳥のジョウビタキです。毎年何組か森に来てくれますが、彼ら(この写真はオスです)にも個性があるようで、しょっちゅうセンターの周りに来てくれる個体もいれば、森の中でしか出会わない個体もいるような気がします。写真のジョウビタキはセンターの周りに来る個体で、今日も窓から5、6メートル先の薪の上にとまってくれたのですかさず撮影しました。

先日の突風で折れた木のうち、歩道に近いところで折れてしまったアラカシをチェーンソーで処理した後、今日は久しぶりに静かな森で静かな雰囲気の写真を撮ってみようと思いながら森を歩きました。そのために、今日は世間で「標準レンズ」と言われる焦点距離50mmのレンズを持っていきました。以下の写真はすべてNikon D700、レンズはAi Nikkor 50mm f/1.2S、ノートリミングです。

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↑ 落ち葉がたくさん積もる晩秋の歩道。静かな森の中にザッ、ザッ、ザッ…と足音が響きます。ISO200、1/250、F8、EV(露出補正)-1.2

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↑ 「モミジの林」ではたくさんのモミジが散りましたが、今年はそのほとんどが樹上で縮れたまま紅葉し、そして落葉しました。だから地面を見ても、きれいなモミジ葉が絨毯のように…とはいきません。それでも落ちた葉の量は大量なので、地面は見事に色づいていました。ISO200、1/80、F8、EV-1.0 この写真、クリックすると大きくなります。

Ai Nikkor 50mm f/1.2Sというレンズは14、5年前に買ったマニュアルフォーカスのレンズです。50mmという焦点距離は標準レンズの代表ですが、価格的にも「標準」なのはレンズの明るさを示す1.2という数字の50mmレンズではなく、1.4という明るさの方です。fの数字が小さいほどレンズが明るいので、1.4のレンズは1.2よりもやや(1/3段分)暗いのですが、そのわずかな明るさの違いで価格は1.2の方が1.4の1.5倍高いです(ややこしい表記でスミマセン…)。今から思えば我ながら見栄で買ったとしか思えないのですが、開放f値1.2のレンズにはやはりそれなりの面白さもあるので、本日最後の2枚はその開放絞りの写真を紹介します。

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↑ こちら開放絞り1.2で撮影したイタヤカエデ。見事だった黄葉もすっかり落葉し、寂しげでしたのでその雰囲気を出すために開放で撮影。絞りを開放で撮影すると、画像の周辺にいくほど光量が低下し暗くなります。そしてピントが合う範囲は非常にせまいので、どこかにピントを合わせたつもりでも全体としてピンぼけというか、薄い膜を被せて撮ったような写真になります。レトロっぽい写真というか、そんな雰囲気がねらいです。ただ、昼間に1.2の絞りで撮影するためにはよほど速いシャッタースピードが必要になるので、この写真はD700のシャッタースピード最高値1/8,000で撮影し、さらに標準の感度ISO200を1段減感してようやく撮影できました。EV-0.7。

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↑ こちらも開放絞り1.2で撮影した散りゆくガマズミの葉。青空や白い壁を撮影すると周辺光量の低下がよく分かりますが、被写体によっては写真のようにそれほど気にならず、むしろ緩やかに周辺の光量が低下していくことで中央に配置した撮りたいものが自然と強調される場合があります。そして背景が大きくぼけて絵の具の色を混ぜたような感じになるところが好きです。ただし、ピント合わせは非常にシビアなのできちんと三脚を使いました。ISO200、1/1,250、F1.2、EV0。この写真、クリックすると大きくなります。

写真のことやレンズのことはまだまだ知らないことがたくさんあります。まあ、プロではないのですから詳しい知識よりも撮りたいものを撮るのが一番です。ただ森でカメラを持って歩くときに面白いな、と思うことは、ズームレンズよりも単焦点レンズを持って歩く方が面白いということです。

たとえば森でも非常に出番の多い接写用のマクロレンズを付けて森を歩くと、眼は自然と接写した時に面白そうな小さな被写体を探すようになります。逆に300mmの望遠レンズをつけて歩くと、風景の中の狭い一場面や野鳥などを探して歩くようになります。50mmのレンズの時には今日のような場面を、35mmならそれより広がり感のある場面を、24mmならさらに広がり感や奥行き感を出したい場面を…というように、何百回(いや、何千回か?)も歩いている森でもいろいろな見方や楽しみ方を見つけられるようになります。ズームだと、便利過ぎてそういう目で森を見ることは難しいかもしれません。

ずいぶん前に、この森で講演をしてもらう講師の先生を、講演に先立って森を見てもらおうと案内していた時、その先生は初めて来訪した森にも関わらず、何百回も森を歩いている私よりも先に(というか、私は気づきもしなかったのですが)、「あそこにキジのメスがいますね」と仰いました。キジのオスならともかくメスは非常に見つけにくいのですが、先生にそう言われてしばらく歩くと、バタバタッ!と本当にメスキジが飛び去っていきました。「なぜわかったのですか?」と尋ねたら「プライベートで狩猟もしているんですよ」と仰いました。なるほど、納得です。

同じ風景、同じ道を歩いていても、どういう眼で物を見ているかで全然物の見え方が違うんですね。逆に言えば、違う物の見方ができるようになれば、同じ場所でも楽しみ方が何倍にも増えるということです。さらに、大人の目線と子どもの目線も組み合わせれば…いやあ、まだまだ森にはたくさんの楽しみ方がありそうですね。

                                        MARU

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2010年12月 4日 (土)

ちびっこ達の声響く

昨日の大荒れ模様から一転、肌寒さは感じるものの青空が顔をのぞかせた本日は、2,3歳児の子どもたちを主体とした地域の子育てサークルから12組来訪されました。私たちは森を案内し、探検のお手伝いをすることに。ベビーカーを卒業してトコトコと可愛く歩くちびっこ達と一緒に、にぎやかに森を歩きました。

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↑ 森を歩きながらいくつか発見をしよう!、とお題を出したのですが、まずは今きれいな青色の実をつけているリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の実を探しました。どんなところを探せばよいのかのポイントだけを言うと、あとは自分で一生懸命探していました。

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↑ 歩いた道には昨日の突風のせいもあって大量の落ち葉が積もっています。カサカサ、ザクザクと音を立てながら、楽しく歩いていました。

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↑ 今日歩いたコースには、昨日の突風でも散らなかったモミジが1本だけ残っていました。今日のイベントを待っていてくれたのでしょうか。見事に真っ赤でした。

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↑ 大量の落ち葉を両手でかき集めて、頭の上にバア~ッ!!大人も子どもも関係なく楽しい瞬間です。

このあと、この森ではおなじみの「ほっとらいん」さんによるコカリナコンサートがあり、最後は焼き芋を食べて終了しました。穏やかな一日、子どもたちはとってもにぎやかにはしゃいでいました。

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↑ ところで昨日の突風で、森では2本木が折れましたが、幸いたいしたことはありませんでした。「モミジの林」はどうなっているかなと見に行くと、やはりずいぶんと葉が散ってしまいました。盛りは過ぎてしまいましたが、それでもきれいでしたよ。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ この森(15ha)には自生のイロハモミジが集団的に生育する「モミジの林」の他にも、単木的に何本か大きなイロハモミジが生育している場所があります。その中でも毎年最後に紅葉を見せてくれるのがこの木です。植生遷移にまかせるゾーンに生えているため周辺は鬱蒼としていますが、そのおかげで昨日の突風で葉も散らず、ひっそりと紅葉していました。下枝の方はまだ少し緑が残っていますので、今後さらにきれいになりそうです。

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↑ 最後は見事に黄葉したウリカエデ。ウリカエデはこの木(まだ高さ5mもない)1本しか生えていませんが、それでも今日は遠目からでも分かるほど鮮やかに黄葉していました。背景がぼんやりと赤いのは「モミジの林」の紅葉です。背景を大きくぼかすために、望遠レンズで撮影しました。Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED 1/200、f5.6。この写真、クリックすると大きくなります。

今日は子育てサークルさん以外にも、午後から小さなお子さんの手を引いた家族の姿も見えました。今年はベビーカーで森を散策するイベント「初めての森デビュー」を企画・実施しましたが、この森には小さなお子さんを連れてきても楽しいんだな、という認識が徐々に広まってきているのでしょうか。そうだとしたらうれしいです。昨年あたりから、スタッフの間では「これからの森のターゲットはベビーカー世代や未就園のちびっこ達だね」という話しをしていたのですが、こうした見通しが当たってきたようです。来年以降、子ども向けの事業(単なるイベントではなく、子どもが森に入り浸れるようなもの)をさらに充実させる予定ですのでお楽しみに。

                                        MARU

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2010年12月 3日 (金)

大荒れ模様

本日も「やまのこ」事業で小学校4年生が来訪です。しかし天気予報では今日は雨。予報通り夜中からかなり激しい雨が降っていたのですが、朝になって子どもたちが来る頃には雨もあがっていてほっとしました。

今日やってきた子どもたちは、2年前の小学2年生の時にも来訪してくれている子どもたちなので、初回の来訪学校よりもレベルを上げて実施できます。もちろん、2年前にどんなプログラムを実施したかを調べた上で今回のプログラムを組むので、無駄な重複もありません。こうやって、子どもたちに以前とは違う森を楽しんでもらおうというわけです。

プログラムは盛りだくさんの内容でしたが、午後からはこの時期のおすすめプログラム、焚き火競争を予定していました。ところが…ちょうど午後のプログラムを始めようと準備していたときに、遠くからゴロゴロと音が…この時期に雷ですか?さっきまで真っ青だったきれいな空はみるみる厚い雲に覆われてきました。そのうち、ポツポツと雨が降ってきたと思ったら、一気に土砂降りになり、そのあとは猛烈な風が!台風でもこれほどの風は吹かないだろうと思うほどの突風が吹き荒れ、外で準備をしていたスタッフは全員身の危険を感じてセンターに避難、すぐに子どもたちの人数を確認すると全員戻っていてほっとしました。

しばらくすると突風はおさまりましたが、この森の中で何度も台風を経験したスタッフも、今日ほどの風は初めてで、しかも本当にいきなり突風が吹き荒れ、おまけにアラレまで降ったのです。おそらく、小規模な竜巻のようなものだったのではないでしょうか。森では何本か木が折れましたが、幸い何事もおこらず胸をなで下ろしました。

この間、子どもたちはセンターで待機してもらっていたのですが、やがて風もやみ、雨もやんだので、予定通り焚き火競争をすることに。

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↑ 残念ながら今日は雨が降った後なので森にたきぎを取りにいくことはできませんでしたので、あらかじめ準備しておいた柴で競争しました。

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↑ やはり焚き火は盛り上がります!一生懸命燃やしていました。

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↑ つけた火でマシュマロ焼き。炭火でじっくり焼きます。

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↑ どう、この焼き具合!竹串はもちろん自分でナイフを使って削ったものです。

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↑ 焚き火競争をしている間に、焼き芋を焼きました。ただ、今日はすごい雨だったので朝から焚いていた火も雨をかぶり、子どもたちには「焼き芋はがんばってやくけど、雨が降った後だから失敗したらごめんね」と言っておきました。しかしそこは焼き芋名人の森のスタッフ。オキの状態が悪かったにもかかわらず、何とか全部焼き上げました。

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↑ スタッフががんばって焼いた甲斐あって、みんなこの笑顔で食べてくれました。

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↑ お昼に弁当を食べ、マシュマロを焼き、そして最後に焼き芋。お腹はいっぱいのはずですが、「おいしい、おいしい」と言ってその場で全部平らげてしまった子もたくさんいました。焼いて良かったです。

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↑ 最後に久しぶりにカワセミを。今日もネイチャーセンターの窓から近い木の枝に来ていましたので、そ~っと撮影しました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ しばらく見ていると、川にダイビングして魚をつかまえました。この後、魚を石にたたきつけ、頭からゴクンと丸呑みしました。この写真も、クリックすると大きくなります。

それにしても今日の突風は本当にすごかったです。風の強さにもびっくりしましたが、竜巻のようにゴウゴウと風が巻きながら吹いたこと、しかもそれが前ぶれ無く突然やってきたことにびっくりしました。自然の力を改めて感じた日でした。

                                       MARU

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2010年12月 2日 (木)

13回目の来訪

本日も森では小学校4年生の「やまのこ」がありました。しかし今日のやまのこは他の学校とはまったく異なるものです。地元のYK小学校からの来訪なのですが、この小学校は「やまのこ」事業がスタートするずっと前からこの森に4年生を連れてきてくれていて、総合学習として年間複数回森に来訪し、1年を通じて様々なプログラムを実施するのです。

複数回というのは2回、3回ではなくて、少なくとも10回以上、今年の4年生は計14回来訪の計画です。最終回は年明けの1月なのですが、毎年12月のこの時期には大きなイベントを実施します。それは、4年生の子どもたちが一年を通じて体験した様々な活動を3年生に楽しく伝えるためのイベントです。この日のために、4年生たちは企画や準備を進めてきたのです。

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↑ さあ、3年生たちがやってきてイベントのスタートです。4年生が準備したイベントは10種類。1班ずつ、イベントの「宣伝」をします。

イベントはたくさんありすぎてすべて紹介できませんので、少しだけ紹介しましょう。

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↑ 看板なども子どもたちの手作りです。こちらバームクーヘンコーナーの看板。うまく枝や実を使っていますね。

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↑ そのコーナーの様子。竹を切って割ったお皿に、自分たちで焼いたバームクーヘンを載せ、自分たちで切って削った竹楊枝を刺して3年生たちに提供します。食べもの関係のコーナーは毎年好評で、行列ができます。

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↑ 今日一番行列ができたのはチョコバナナコーナーです。チョコを七輪で湯煎して溶かし、竹を削った串にバナナを刺してチョコをつけ、竹で作ったコップにココアを入れて提供します。大渋滞でした。

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↑ 10のイベントに対して、準備段階で森のスタッフ5人がそれぞれ相談や手伝いの担当をしました。私が担当したひとつ、竹工作グループは、4年生が作った竹コップなどに3年生が筆で彩色するなどの内容でした。絵の具を載せるパレットはもちろん竹です。準備している時には、筆は普通の絵画筆を使う予定だったようですが、子どもたちが「せっかくだから竹で筆を作れないかなあ」と素晴らしい発想をしたので、竹筆の作り方を教えてあげました。

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↑ こちらがその竹筆。写真では分かりにくいですが、細い竹の先端を細かく割って毛状にしているのです。左の絵画筆に比べると描きにくいですが、3年生は竹筆も使ってきれいに彩色していました。

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↑ 今日は地元のTV局も来ていたので、その様子が放映されるかもしれません。

こうして午前はたっぷりとイベントを楽しみ、3年生は帰っていきました。4年生は昼食の後も森で活動です。普通は中学生以上にしかしない森の植生遷移の話をしましたが、本日で13回目の来訪の子どもたちには難しい話しでも真剣に聞いてくれ、理解してもらえたようです。「この森は明るいところが多いけど、林冠トレイルの近くは森が真っ暗やろ。あれは管理せずに木を切っていないからやで。」などという話しをするのですが、1,2回来ただけの子どもたちにそんなことを言っても何のこっちゃと思うでしょうが、この子どもたちにはすぐにピンとくるようで、「あ~そう言えばあそこいつも真っ暗やな」などのつぶやきが聞こえてきます。

こうした話しのあとは、デジカメを持ってたっぷりと森探検に行ってもらいました。

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↑ 「今、森ですごくきれいなところがあるから行ってみて」と言っておくと、既に子どもたちは「あ、モミジの林のことや!」と言います。それほど、この森のことを知っているのです。今日は結構暖かい日だったので、ランニングシャツ姿の子どももいましたよ。

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↑ そのモミジの林の様子。とてもきれいでしたが、もうだいぶ散り始めていました。

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↑ 落ち葉かきをした落ち葉を入れておく柵の中は落ち葉でいっぱいです。そこに入って飛びまわっていました。こちらkishiiの撮影です。

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↑ 探検のあとは、じっくり焼いておいた焼き芋を食べて終了です。今日もみんないい顔をして食べてくれました。こちらもkishiiの撮影です。

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↑ おいしい~!と言いながら、男の子たちも喜んでくれました。

最後に、「君たちは1月にもう1回来て、学校から来るのはそれで最後だよ」と言うと、「え~!」という声が聞こえました。学校からだけではなくても、近くなのだからまたぜひ遊びに来てくださいね。1年に10回以上森に来る学校なんてYK小学校の4年生だけですから、森が好きな他の学校の子どもたちにとってはとてもうらやましいと思います。

今日もにぎやかな一日でした。しかし同時に、本日は「木ままクラブ」作業日の日でもあり、我々スタッフが作業に参加できない中、6人のメンバーが来てくださってナラ枯れでやられたアラカシの大木を伐採・処理してくださいました。大変な木だったようで、1日かかったようです。子どもたちに植生遷移の話をした時、「今日、作業したはったおっちゃんたちがいたやろ。あの人たちがボランティアで森を守ってくれているから、みんなはこの森で活動できるんやで。もう、13年もやっているんやで」と言うと、「へぇ~」という声があがりました。

河辺いきものの森は遊林会による森の保全があってこその、環境学習のフィールドです。

                               MARU

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2010年12月 1日 (水)

今日から12月

10月と11月は「ドングリシーズン」で、保育園や幼稚園、小学校低学年の子どもたちが森に来るには絶好のシーズンです。この時期は保育園などの団体だけで連日予約が一杯になることと、ドングリを使ったプログラムは小学校3年生以上にはやや物足らない場合があるという理由により、小学校4年生を対象とした「やまのこ」事業は10月と11月は受け入れないことにしています。

さて、そのシーズンも終わって今日から12月。今日から「やまのこ」事業が連日入っており、12月は「やまのこ」だけで6校が来訪します。本日はその1番手の学校が来訪です。

この森で実施している「やまのこ」の多くは、5月~6月に集中しています。しかし、12月に来訪される学校は、新緑美しい5月ではなく、わざわざこのシーズンを希望しておこしなのです。それはなぜかと言えば、冬の森ならではのプログラムの楽しさを知っておられるからです。

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↑ それは「焚き火競争」です。これまでにもこのフォトログで何度か紹介していますが、やはり焚き火をするということはとても楽しいことなのです。しかも、今の時代キャンプでも行かない限りなかなか焚き火なんてできないですからね。ましてや学校で焚き火なんてできませんから、森ならではの楽しさがあるのです。

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↑ 最初に、「落ち葉を入れると煙ばっかり出て燃えないよ」とアドバイスするのですが、やっぱり子どもたちは落ち葉を入れたくなるようです。ご覧の通り、すさまじい煙が出ました。

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↑ 最後は、自分たちでつけた火でマシュマロを焼きます。このあとさらに、焼き芋も食べました。子どもたちにとっては楽しい一日になったことと思います。

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↑ 森では日に日に落葉が進んでいます。すっかり葉を落とした木もありますが、「最後の一葉」になっている木もあります。右の黄葉している木(タニウツギ)の葉は形どおり1枚、1枚落ちていきます。ところが左側の木・タラノキは羽状複葉であり、1枚というと赤い軸ごとの大きな単位が1枚なのです。だから、写真の状態でも「最後の一葉」…ちょっと風情に欠けますね。

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↑ 逆に今が盛りなのがコナラ。クヌギなどより若干遅いようで、今きれいです。コナラは場合によって真っ赤に紅葉する木があります。

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↑ いろいろな実もにぎやかです。こちら真っ赤なサネカズラ。別名ビナンカズラ。今年はきれいな実がなかなか見つかりませんが、その独特の色や形を見つけるとうれしくなります。

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↑ 同じくツル性植物で「カズラ(蔓)」と名がつくヘクソカズラの実。屁糞というひどい名前はその花のにおいに由来しますが、そこまで言わなくても…という感じです。実は何とも言えない色ですが、敢えて言えば「飴色」のようなつややかな色をしています。

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↑ 同じくツル性植物のノイバラ。ノイバラには非常にするどい棘がついています。タラノキやハリギリの棘も非常に鋭いですが、これらはどこに生えているかわかりやすく、まちがって棘にやられるということはあまりありません。しかしこのノイバラはツル性なのであちこちにからまっていてツルがどこにあるかよく分からず、おまけに陽当たりの良い林縁部に密生します。かつてあちこちの山に調査に行っていた頃には、道なき道の藪に分け入っていくのですが、侵入できる場所は林縁部しかありませんから、むりやりブッシュをかきわけて藪に入っていきました。その際、もっともひどい目にあったのがこのノイバラでした。ジーンズをはいていても太ももが血だらけ…痛かった!

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↑ そのノイバラには、今たくさん実がついています。しかしこの写真を見てください。先ほどのような鋭い棘が見当たりません。たぶん、鳥に食べてもらってタネを運んでもらうために、肝心の部分には棘が無いのでしょう。うまく考えていますね。

さあ、森はいよいよ冬に向かっていきます。紅葉はもう少しで終わりです。

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