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2010年10月

2010年10月30日 (土)

おかげさまで

河辺いきものの森がある滋賀県は、今回の台風による大きな被害はなかったようで、当地も大雨が予想されていたものの、おかげさまでほとんど降らずに済みました。今日は子どもたちと芋掘り&焼き芋&ドングリひろい&ドングリ工作をするイベントを予定していましたが、昨日の雨でぐしょぐしょになった畑での芋掘りを中止した以外は、すべて予定通りに実施できて良かったです。

子どもたちが帰った午後からは、さすがにこんな日に森に訪れる人も少なく(ただし遊林会の“軽トラ野郎”殿はウォーキングのついでにお見えになりました)、久しぶりにひっそりとした森になりました。

そんな森を歩いてみると…

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↑ 11月から12月にかけて美しくなるムラサキシキブの実ができはじめていました。

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↑ サルトリイバラの立派な実もできていました。ツル性でトゲのあるサルトリイバラは、森の管理の上ではどちらかといえば切ってしまう植物ですが、邪魔にさえならなければ切らずにおいてあり、こうして実を見せてくれます。

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↑ 少し前から実が赤くなりだしたガマズミの実も、今は真っ赤です。森の各所に生えているガマズミですが、実がたくさんついている木と、実が少ない木があり、写真のこの木は実がたくさんついている木です。

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↑ 森の一角には、秋の花・リュウノウギクが咲き始めました。鈴鹿の山の方に生えるキクの仲間ですが、平地の河辺林でもわずかに咲きます。

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↑ ずいぶんと涼しくなったので蚊やハチが少なくなっていいなあ~と思っていたのですが、いるところにはまだいます。今日も油断して蚊取り線香を焚かずに森に出かけたら、撮影中に何回も蚊にやられました。そして特定の木には、ご覧の通りオオスズメバチがまだまだ元気です。こちら、写真で数えたら17匹が活動していました。森には今、集中的にハチが集まる木が3本あり、いずれも立ち入り禁止にしています。

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↑ 何回撮ってもきれいなヤマハゼ。先日のブログに挙げた画像は正直イマイチでしたので撮り直しです。今日は葉っぱなどの光の反射を抑えるPLフィルター(偏光フィルター)をつけて撮影しました。Nikon D700、Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED ; 1/60、F5.6、-2.0EV、ノートリミングです。この写真、クリックすると大きくなります。

ちなみにヤマハゼについて「森の山番」さんと話していたところ、「わしらはこの木を“シャンチン”というんや」と言っていました。

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↑ 最後に昨日の森の夕景を。最近、陽が沈む一瞬にとてもドラマチックになる時がありますね。昨日もこの色が出たのはほんの数分でした。この写真も、クリックすると大きくなります。

明日で10月も終わり。今年もあと2ヶ月になってしまいました。

                                        MARU

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2010年10月28日 (木)

紅葉はじまる

本日は一日寒い雨が降りました。そんな中でも一日中、市外の小学校1年生約100人が来訪してくれました。雨が降っても基本的に外での活動をしますが、さすがに今日は厳しい条件だったので急遽室内で楽しめるプログラムを中心に変更し、楽しく活動を行いました。

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↑ しかし、せっかく森に来ているのですから一日室内というわけにも行きません。約40分間は、しっかりと森に探検に行く時間をとりました。雨の中でしたが、キノコやドングリなどいろいろな発見をしたようです。

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↑ 昨日から、急に紅葉が始まりました。毎年、一番に目につき始めるのがこのヤマハゼの赤。今年もいきなり真っ赤になりました。

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↑ ヤマハゼに負けずにきれいに紅葉しているのがカキ。「赤」といえばヤマハゼもカキもどちらも「赤」ですが、それぞれ違う色をしていてきれいです。

今日は3枚のみ。明日は小学校3年生と大学生が来訪します。

                                    MARU

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2010年10月27日 (水)

第4水曜日

本日は遊林会の定例活動日です。秋は毎日欠くことなく学校等の団体が入っていますが、定例活動日の第2土曜日と第4水曜日だけは、作業を優先するので団体の受け入れは原則しないようにしています。なぜなら、河辺いきものの森は保全活動があってこその森だからです。

さて、昨日からいきなり冬かと思うほどの寒さになりました。先週まではまだ蚊取り線香をつけて森に出ていたのに、今日からはいきなりジャンバーが必要です。しかし作業には絶好の気候であり、今日は久しぶりのHさんはじめ、新人さんも1名ご参加いただき、計19名の活動となりました。

これだけ人数が集まれば、懸案事項だった作業ができます。それは、炭焼窯裏の林で今年ナラ枯れにより枯れてしまった2本のコナラ大木の伐採作業です。このゾーンは「植生遷移にまかせる」ゾーンとしており、要するに「管理せずに放置する」場所と位置づけています。そのゾーンにナラ枯れで枯れた木が発生したわけですが、この森が何千ヘクタールもあるならばナラ枯れも自然現象と考えて放っておくこともあり得るかもしれませんが、15haの森では放っておく訳にはいきません。迷わず、伐採処理します。

しかし、このゾーンは数十年間人手が入っていないため、木々が生え放題で、伐採作業どころか人の侵入も容易ではありません。一方このゾーンの位置づけはあくまで「管理せずに放置」ですから、作業を容易にするために生え放題の木を伐ることも最小限にとどめる必要があります。しかも枯れた2本のコナラはいずれも大木で、下手に伐採すると倒れる前に他の木にひっかかってしまいます。こうしたことが、懸案となっていた理由です。

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↑ それでも本日のメンバーなら智恵と工夫で何とかなるという顔ぶれです。そこで、まずは私があらかじめ考えておいた伐採材の搬出ルートづくりからはじめました。この写真はそのルートができた後の写真ですが、ルートをつくる前は写真右側のように木々が生い茂っていました。その藪を、小型の林内作業車が通れるだけの幅に限定して樹木を伐採していくとともに、枯れたコナラを倒したい方向に生えているアラカシを3株だけ伐採しました。ワイヤロープの延長上、赤いテープを巻いている木が、最初に伐採するコナラです。

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↑ 遊林会では今月の作業から、難しい木の伐採の際にワイヤーロープで木を牽引するチルホールという道具を使用しています。これにより、より正確に木の伐倒方向をコントロールすることができますが、コナラはスギやヒノキのような素直な樹形と異なり枝張りの方向によって重心の位置がとても読みにくいので、思ってもいない方向に倒れることもあります。しかし、今日の1本目はまさに狙い通り、非常にうまく行きました。これは倒れていく瞬間です。

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↑ 私は正直、お昼までに1本伐採し、枝葉を切り払って運搬し、丸太を40cmに玉切りし、それらを林外へ運び出せれば上出来、と思っていたのですが、そこは本日のメンバーの実力を見くびっていました。10:30には1本目の処理をすべて終え、休憩の後11時には2本目の伐採に取りかかりました。しかし2本目は1本目よりもさらに太いコナラであり、しかも枝張りがかなり複雑なので、難しい伐採になると考えていました。こちら2本目の伐倒方向を慎重に検討しているところです。

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↑ しかしそこは遊林会。ねらった方向より1mほど右にずれてしまいましたが、他の木にかかってしまうこともなく、見事に伐採できました。これだけの大きな木が倒れていく様子は圧巻です!

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↑ 伐採後の処理の様子。かなり太く大きなコナラだったことがわかります。木の伐採というのは、切ってからの処理が大変なんです。

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↑ ここまで作業してお昼になりました。今日はいつもの昼食班のエースもサブ・エースもサブ・サブ・エースもみんな欠席だったので、リーダーになったbunちゃんがとってもがんばってくれました。そして後から来てくれた3人の強力応援部隊に加え、N大先生までが今日は昼食班に加わってくれたおかげで、ご覧のように超豪華なお昼となりました。この写真、クリックすると大きくなりますからよだれを垂らしながらご覧ください。

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↑ 2本目のコナラはかなり太く、切り株の形は四国のようでした。スタッフの I が年輪を数えたところ、何と113歳!でした。この森ではなかなか100歳を越す木は少ないのですが、そんな大木もナラ枯れであっけなく枯れてしまうなんて、非情なものです。

今日の作業に初めて参加された方は、おもしろかったわ~ よかったわ~ また来るわ~!」と、まるで学校からやってきた子どもたちのように仰ってくださいました。大人も子どもも、やっぱり里山は楽しいものですね。

                                       MARU

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2010年10月22日 (金)

ともだち100人

少子化が進む中、この森にやってくる多くの学校は1学年2クラス程度が普通となっており、近年では1学年1クラスという学校も増えてきています。1クラスといってもその人数は1人から40人まであるわけで、現に昨日森に来てくれた小学校の1年生はたった1人で、2年生は2人のみでした。昨日の場合はその小学校の近隣の小学校2年生(こちらは1クラス18人)との合同での来訪だったので、私たちが対応した子どもの数としては20人(一人欠席)だったのですが、このように子どもの数が少ないほうはまったく問題がなく、むしろ好ましく思っています。子どもの人数が少なくても森のスタッフ4人全員が対応するので、子どもたちに対して非常に中身の濃い活動を提供できるからです。

一方、近隣の小学校でも1学年3クラス以上ある学校もあり、こちらの方はたいへんです。私たちが実施するプログラムのうち、特に4年生を対象とした「やまのこ」事業のような中身の濃いプログラムについては、「1回の来訪はできれば1クラス単位でお願いします。それが無理な場合でも2クラスまでにしてください」とお願いしています。つまり、1学年4クラスの学校の場合は4日間に分けて来訪するか、2日間に分けて2クラスずつ来訪してもらっています。中学校3年生の伐採などの体験学習の場合だと、1クラス単位で来訪をお願いしているので地元の中学校3年生(6クラスある)は6日間に分けて来訪してくれます。

しかし、学校側としてはできるだけ行事を1日で終わらせたいわけです。小学校1年生や2年生のプログラムで、本格的な工作などを伴わない活動の場合は、やむを得ず3クラス同時に、あるいは4クラス同時に受け入れということもあります。今日が、その日でした。

本日は小学校1年生3クラス、約100人が来訪です。そして、クイズラリーに森の探検、ドングリを使った工作、さらに焼き芋と、もっと人数が少ない時に実施するフルプログラムを実施しました。普通は100人規模の来訪の場合、そこまでできません。しかしこの学校に対しては実施できました。なぜか?「先生が熱心だから」です。事前の打ち合わせを十分に行った上で、こちらの4人のスタッフだけでまわりきらない活動は先生がサポートに入ってくださったからです。要するに、プログラムを「丸投げしない」先生たちだったから実施できたわけです。

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↑ 探検の様子。100人の子どもたちに対して「2人以上なら森のどこに行っても良い」というプログラムです。15ヘクタールの森の中で子どもたちが迷子にならないか、スズメバチに刺されないかなどと教師にとってはたくさんの不安材料があるので、心配性の先生と打ち合わせをすると「子どもたちが必ず通るチェックポイントを作って、教師が全員、ポイントに立ってチェックしましょうか」などと仰る先生もいます。しかし、子どもたちが自分たちだけで自由に好きな道を探検できるからこそこのプログラムは値打ちなのであり、全員が同じ場所を通るチェックポイントなんかを設けるとダメなのです。だから私は「チェックポイントで何もせず先生が立っているよりも、先生も子どもと同じ立場で、探検カードを持って探検に出かけてください」と言っています。今日来た学校の先生たちは、わざわざそんなこと言わなくても当然のようにしてくれる先生たちだったのです。

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↑ 一人の女の子が、探検の最中に死んだカマキリを見つけ、そのお腹の中からハリガネムシを見つけた!と言って見せてくれました。他にも、100人それぞれが様々な発見をして楽しみました。先生たちが楽しく活動していると、子どもたちも楽しく活動する」 10年この仕事をしていて分かった真実です。

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↑ 午後からはドングリ工作でしたが、工作の間にじっくり焼き芋を焼きます。こちら、焚き火のオキの中に芋を放りこんでいるところ。本日は120個!も焼き芋を焼きました。これだけの数を焼くのはめったにありません。

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↑ 工作も終わり、帰る前にはアツアツの焼き芋を食べました。120個、うまく焼けましたよ。100人に対して工作ができたのも、6人の先生が自ら工作をかってでてくれたおかげです。ありがとうございました。

100人に対するフルプログラム。子どもたちにとっては盛りだくさんの充実したプログラムだったと思います。一方、やはり森のスタッフにとっては大変なことには違いがありません。集合させるにも、クイズのやり方を説明するにも、何をするにも普通の3倍以上の時間と手間がかかります。何よりも100人に話しを聞かせるということがとても大変です。

しかし私は、今まで100人以上の子どもたちにいろいろな話しをする時、いまだかつて「静かにして!」と怒鳴った覚えはありません。それなりの大きな声で話しこそしますが、話すのは生き物のことや森のことで、話しているといつの間にか全員が「シ~ン」としてくれるのです。生き物などに対する関心は、どんな子どもたちでも持ってくれているのです。

子どもたちが帰って行くときには数々の名ゼリフ?を残してくれることがあり、昨日のフォトログでも紹介したように「大人になったらアルバイトに来るわ~!」などはなかなかの名ゼリフでした。今日もたくさんの名ゼリフを言ってくれました。

「ぜったいまた来るし!ぜったい夏休みに来るし!」

「ここに学校があったら、毎日休み時間や昼休みに森で遊べるのにな!」

「(私の前にトコトコと歩いてきて、丁寧に頭を下げたあと)今日は一日本当に楽しかったです!ありがとうございました!必ずまた来ます!」

みんなありがとう。スタッフもがんばった甲斐があります。私に言ってくれたセリフの中で、今日一番うれしかったのは女の子が言ってくれた次のセリフでした。

「私は、大きくなっても、何歳になっても、ずっとこの森に来るわ!!」

これ、小学1年生のセリフですよ。いや~泣けてきますね。

                                      MARU

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2010年10月21日 (木)

秋の夕日に

少し雨がぱらつきましたが、子どもたちは今日も元気に森にやってきました。今日は3つの小学校が来訪です。子どもたちが森に探検に行く時間の時、私もカメラを持って探検に出かけました。今日はまだアサギマダラが飛んでいるのを見ましたが、一方では秋の深まりを感じさせるものも増えてきています。

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↑ こちら森に生えているカキの葉です。カキの葉は案外きれいに紅葉するのですが、あまり一般的には知られていないように思います。紅葉する時期が他の木に比べて早いことと、カキは群れて育つ木ではないので「一面にカキが紅葉する」という風景に出会わないためだと思います。しかし、森に落ちているカキの赤い葉はとてもきれいですよ。

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↑ こちら、写真の上に緑~赤のボコボコとふくらんだ物ができているのは、ヌルデという木にできた虫コブです。虫コブとは、虫が植物の葉をかじるなどした時、植物が防衛反応のために組織を変えることによってできるコブ状のものです。人間で言えば、怪我をした時にできる「かさぶた」のようなものですね。この虫コブの多くは写真のようにふくらんで中が空洞になることが多く、葉を害した虫はその空洞を利用して卵を産んだりすみついたりするのです。このヌルデの虫コブは、ヌルデシロアブラムシというアブラムシが作っていて、この虫コブの中にそのアブラムシがたくさんすんでいます。

すごいなあと思うのは、ヌルデシロアブラムシが利用しているこの虫コブをさらに利用しようとした昔の人間です。この虫コブにはタンニン(カキの渋さを作る物質と同じ)がたくさん含まれているので、それを利用して渋い色を染める時の染料に利用されてきたのです。よくぞやってみようと思いましたね。

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↑ 今日森に来た小学校のひとつは、琵琶湖の中で唯一、人が暮らす島から来た子どもたちです。生徒数が少ないこともあって、島ではない近隣の小学校と合同で来訪してくれました。一日楽しく、クイズや探検をして過ごし、最後は焼き芋を楽しみました。最後のさよならの時、また森においでね、とみんなに言うと、「今度ぜったい来るわ~」とか、「明日また来るわ~」とかスタッフにとって嬉しい声がたくさん聞こえてきましたが、その中のひとつに「大人になったらアルバイトに来るわ~!」という声があり、思わず笑いました。そう言ってくれたのは小学2年生の女の子でしたが、森で1日過ごした彼女なりに、こんなところで働けたらいいなあと思ってくれたのでしょうね。嬉しかったです。

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↑ 最後に、先日の仕事帰りに森の駐車場から見た夕景があまりに美しかったので思わず撮った写真を。ほんの数分間の空の色でした。この写真、クリックすると大きくなります。

明日は100人近い小学1年生と、保育園がおこしです。

                                     MARU

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2010年10月19日 (火)

にぎやかな森

今週もたくさん学校がやってきますが、今日は小学校1つ、保育グループ1つ、高校が1つ訪れ、森は終日賑わっていました。このうち私たちスタッフが対応したのは小学校と高校でした。

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↑ こちら小学校2年生の様子。森の探検プログラムの時間にドングリを集めているところです。探検の前に、「(ドングリを食べる)アカネズミのためにも、やたらとドングリを拾うのではなく、手にとってドングリ虫が穴を開けていないかちゃんと調べて、選りすぐりのドングリを10個だけ拾おう」という話しをするので、彼女は真剣に選んでいます。

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↑ 今の時期たくさんのキノコが生えているので、キノコを見つけることも探検のテーマにしました。ほんとにいろんな種類があり子どもたちも興味津々です。「うぉ~すごいの見つけた!」と子どもたちが駆け寄ってくる様子です。

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↑ いろんなキノコがある中で、今の時期一番人気なのはこのキノコ。球形になっているキノコを指先で押すと、上部の穴から「バフッ!」と煙(胞子)が出るキノコです。子どもたちの間では「ケムリキノコ」で通っています。今日もたくさん見つけました。

実は、今日来た子どもたちの中に、とっても虫嫌いの男の子が一人いました。その男の子は、森へ出る前にいつも子どもたちに話すいろいろな生き物の話しをしている間にも、私の顔を見ては「行きたくないよ~」と言っていて、しまいには頭を抱えて涙ぐんでしまったのです。しかしそれでも、みんなでクイズラリーに出発です。今日は森に7問のクイズをはり、それを解くためみんなで森の中へ行きました。子どもたちはクイズを解きながら、「あ!キノコ!」 「お!モグラの穴!」 「あ!カマキリ!」と、いろいろな物を見つけていきます。

すると、その虫嫌いの男の子はクイズの6問目あたりで先頭を歩く私に追いついてきて、私に向かって「今日な、ぼく虫好きになったわ!!」と言いに来てくれました。友達と森の中でいろいろな物を見つけたり発見したりしているうちに、すっかり楽しくなってしまったようです。私は彼のために何も特別なことはしていないのですが、きっと森がそうさせたのでしょうね。ちなみに彼は帰るとき、私に「また来るわ!」と大声で叫んで帰って行きました。

さて、午後からは地元の高校1年生の体験学習です。この高校は今年で10年目の来訪になりました。たまたま 私の出身校でもあり、先週約300名の1年生全員になぜ森の木を伐るのかの話しをしに行き、その話しを聞いて興味をもった約50人が本日来訪してくれたのです。ちなみに50人はこちらの作業上の制限人数なので、希望者はもっといたのかもしれませんが。

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↑ 年度によっては生徒たちの希望制ではなく先生が決める割当制にされて来訪することもあるのですが、今年は全員希望制で森に来てくれたようです。だから結構がんばってくれましたよ。

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↑ 私の班の作業はアラカシを伐採しましたが、伐りっぱなしにせずに伐採後はきちんと枝払いし、長さ40cmの薪にするところまでやらせます。時間内に終わらせるために「あと○○分で終わるからそれまでに全部終わるように!」と急かします。生徒たちは「むっちゃ しんどい!」と文句を言い、「こんなん切れへんわ~」と弱音を吐きながらも、最後はキッチリ時間内にすべての作業を終了してくれました。おつかれさま!

今日来てくれた高校生の一人は、小学校時代からしょっちゅう森に来ていた女子生徒でした。10月16日のブログ「バームクーヘンを焼くまでに」に紹介した小学校の出身で、彼女も小学4年生の時には14~15回は学校から森に来ています。中学になってからも、部活が終わった後暇つぶしも兼ねてよく友達と森に来てくれ、私をおちょくっては帰って行きました。今日、私は彼女に「先生に行ってこいって言われたから来たのか?」とたずねたら、「来たいと希望を出して来たんや」と言ってくれました。彼女は冗談抜きで、小学生以来100回は森に来ているんじゃないでしょうか。それでも、まだ来てくれるのですからうれしいものです。

今年、この母校の私の同級生たちが22年ぶりに同窓会を開きます。そのきっかけは、この1年生たちの入学式で偶然出会った二人の母親が同級生同士で、一気に話しが盛り上がったからだそうです。私はこの時期多忙なことと、夜は0歳児の子どもの世話のため同窓会には欠席の返事を出しました。しかし考えてみれば、同じ学年で同じ年に高校を卒業し、その後も現在まで同じ時間を過ごしてきた仲間のその後の人生って、実にいろいろあるんですね。子どものことだけ考えてみても、かたや16歳の子どもがいて、私などはまだ0歳児の子どもしかいません。人の生き方に、どれが良いとか悪いとかはもちろんないのですが、本当に「人それぞれ」ですね。

                                       MARU

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2010年10月16日 (土)

バームクーヘンを焼くまでに

昨日のことですが、おなじみ地元の小学校4年生が来訪しました。このフォトログでも何度か紹介している、年間十数回来訪する学校の子どもたちです。今年の4月にこの子どもたちが初めて森にやってきた時、子どもたちが私に聞いたのは森のことでも生き物たちのことでもなく、「バームクーヘンいつ焼くの~?」でした。

そう、この学校の4年生は、毎年来訪8~9回目あたりでバームクーヘンづくりと竹筒ご飯の炊飯をするので、歴代の4年生からその情報を聞いてきているのです。4月の時点で私は、「みんながバームクーヘン焼くのはもっと先、秋になってからやでぇ~」と言うと、「え~っ!」という声が返ってきましたが、ついに昨日、その日が来たのです。

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↑ こちら竹筒炊飯の様子。フタに付いているドングリはフタの「つまみ」です。これは「竹でご飯を炊く」だけのプログラムではありません。ここに至るまでにこの4年生たちがしてきたことを紹介しましょう。

1回目(4月):まずは森の様子を知るためにクイズラリー

2回目(5月):森を楽しむプラグラムのひとつとして、カモフラージュゲーム

3回目(6月):森を知るプログラムとして、この森の「植物モリモリ図鑑」を使ったゲーム

4回目(6月):さらに森を詳しく探検するために、ネイチャービンゴ

5回目(7月):ノコギリや切り出しナイフに慣れるための竹工作

6回目(7月):森の中に流れる川の生き物つかみ&調査

7回目(10月):マッチとたき木で焚き火を起こす競争

8回目(10月):この森を守るためには竹を伐採する必要があることを知るとともに、バームクーヘンと竹ご飯をつくるための竹を、竹林から各班1本伐採。その竹からバームクーヘン用の竹材を作り、節抜きし、焚き火であぶって油抜きをする。同時に、竹ご飯用の竹筒も作り、フタを作る。

9回目(10月):前回用意した竹材を使っていよいよバームクーヘン作りと竹炊飯!

これだけのことを体験したからこそ、ようやく昨日焚き火の上に竹筒を載せることができたのです。

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↑ こちらバームクーヘンづくり。一層一層、丁寧に記事を塗って焼き重ねていきます。

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↑ おっ、そろそろ炊けたかな?ご飯を炊いている間に、子どもたちは切り出しナイフでお箸を作りました。

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↑ バームクーヘンも焼けたようです。うまく「年輪」になっているかな?

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↑ 竹ご飯はこんな感じ。ふっくら炊きあがりましたよ。ほのかに竹の香りがして、おいしそうです。

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↑ 早速食べます。おいしい~!おかずも何もありませんが、ご飯だけでバクバク食べていました。バームクーヘンも、もちろんおいしいかったようですよ!

半年間にわたっていろいろな体験をしてきた子どもたちですが、今回で終わりではないのがこの年間プログラムのすごいところです。次は11月に2回来訪して、子どもたちは「イベント」の準備をします。この子どもたちが森に来る上でのメインプログラムとも言える「イベント」を12月に実施しますが、何をするかと言うと、4年生の彼らが3年生全員を招待し、1年間森で体験した様々なことを模擬店のような形で3年生に体験してもらおうというのです。

たとえば、子どもたち自身でクイズを作って実施するクイズラリーグループや、3年生にナイフの持ち方を教えて箸を削らせる竹工作グループ、焚き火を起こしてべっこう飴などを作る森の喫茶店グループなどなど、クラスを超えて自分たちがやりたいグループを作り、自分たちで企画や準備をしたりするというものです。

4年生になったばかりの頃には、こちらが用意したプログラムを楽しむだけでしたが、自分たちが3年生に対して実施するとなると、まったくスタンスが異なります。このイベントを通じて、全員とはいわずともかなりたくさんの4年生が、「しっかりしたなあ~」と思えるような姿を見せてくれます。さて、今年も「イベント」でそんな姿を見せてくれるでしょうか…

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↑ がらっと変わって秋の花、アザミを。アザミの仲間はたくさんありすぎて、何アザミなのか分かりません。でも、森にアザミの花が咲いているとハッとする美しさがありますね。

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↑ 秋はいろいろな生き物が死に逝く季節でもあります。こちら、弱り果てて落下していた蝶、アサギマダラの羽をアップで撮らせてもらいました。淡い水色がなんともきれいですが、空に透かせて見るとなおきれいです。もちろん、青空を背景に元気に飛んでいるアサギマダラを見上げた時の一瞬は、もっともっときれいです。この写真、クリックすると大きくなります。

本日は保育園がおこしでしたが、良い日和だったので十分楽しんで頂いたのではないでしょうか。今日は他にもたくさんの家族連れが訪れました。明日は京都から保育園がおこしで、来週は保育園・幼稚園が2つ、小学校が6つ、高校が1つ、他に団体が1つおこしです。

秋まっさかり。どうぞみなさんも森へ!

                                      MARU

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2010年10月10日 (日)

キノコの森

今日は一時雨が降りましたが、全般的には非常に良い秋の日和で、ドングリひろいを楽しむ家族連れが数十組は来たのではないでしょうか。昨日の雨で森にはたくさんのキノコが出ているだろうと思い、久しぶりにキノコばかり撮り歩くことにしました。

たくさんのキノコに出会いましたが、今日は印象に残ったキノコだけアップします。ただし、キノコの名前はほとんどわかりませんので、子ども目線(?)のコメントだけ記します。

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↑ 最初に出会ったのが真っ白なキノコ。ヒラヒラのレースが上品に見えます。

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↑ 近くにはとっても小さな紅色のキノコが。絵本に出てきそうなキノコです。

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↑ 枯れ枝からはキクラゲの仲間が生えています。お日様を浴びてきれいでした。

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↑ 枯れ枝よりも大きな切り株からはこんなキノコが。ヒダの部分がまるで鍾乳洞から垂れ下がる「つらら」のようでした。

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↑ メロンパン焼きたてだよ~

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↑ 倒木の上にびっしりと生えた苔の中から、可愛らしいキノコがにょっきりと。

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↑ ピンクがきれいだなあと思って近づくと、何とカタツムリさんがお食事中でした。

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↑ 最後にひとつ名前の分かるキノコを。こちらサンコタケです。数年前まではこの森にたくさん生えていたのですが、最近はほとんど見かけませんでした。今日、ずいぶん久しぶりに3本生えているのを見かけました。泥のようなものがついているのは独特の臭気を放つグレバというもので、この臭い目当てにやってきたハエなどがその体にグレバをつけて、このキノコの胞子を運んでくれるそうです。

名前が分かるともっと楽しいのでしょうが、キノコの世界はなかなか手出しができません。ところで今日はいろいろな色のキノコに出会ったので、それらをコラージュにしてみました。

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↑ 自然には、何色と表現すれば良いのかわからないような色がたくさんありますね。

明日11日は月曜日なので休館日ですが、森はご自由に歩いていただけます。秋の一日、のんびり楽しんでみませんか。

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2010年10月 6日 (水)

これぞ秋空

今日はまさに秋晴れ。気候もずいぶんと涼しくなり、まことにすごしやすい日でした。

今日は1学年に4クラスの子どもたちがいる小学校から1年生が来訪。少子化の波の中、多くの学校は2クラス程度になってきていますが、この学校は4クラスあります。2クラスの子どもたちと4クラスの子どもたちに話しをする時には何から何までずいぶんと違いがありますが、今日はあまりの天気の良さのせいか、みんな真剣に話しを聞いてくれました。

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↑ 森を自由に探検する時間。本当に今日はきれいな青空でした。

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↑ ドングリもたくさん落ちています。が、子どもたちにはアカネズミが食べることなどを話し、「ドングリをひろい尽くすんではなくて、今日は選りすぐりの丸ドングリを3つ、細長ドングリを3つだけ拾おうね」と言っておくと、一生懸命選りすぐって拾っていました。

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↑ こんなちっちゃなキノコ見つけた! いろんな発見がありました。

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↑ その後も子どもたちはたっぷりと森を探検しました。たくさんのドングリ、たくさんのキノコ、草はらにはカマキリやバッタ、いろんな形の落ち葉…滞在時間はわずか3時間ほどでしたが、たっぷりと楽しんでくれたようです。

最後には「また来るわ~!」の声が響いていました。明日は小学校1年生と4年生、中学校3年生がおこしです。

                                        MARU

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2010年10月 1日 (金)

今日から10月

昨日は雨で肌寒い日でしたが、今日は一転、暑いくらいの日和となりました。今年は梅雨のあとの猛暑がかなり続き、そして残暑も真夏と同じくらい厳しかったので、植物たちにとってはなかなか大変だったようです。日照りが続くと早々に葉を落とすサクラの仲間などのうち、厳しい環境に生えている個体は既にすっかり葉を落としてしまいました。しかし先日、森の駐車場脇に生えているカスミザクラ(ほぼ丸裸の状態でした)から、新しい葉っぱがたくさん出ていることに気づき、しかもサクラの花まで咲いてしまっていました。

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↑ 本来の花の時期と異なる時期に咲くことを「狂い咲き」と言いますが、別に狂っている訳ではないので気の毒な呼び方です。この現象は、落葉期を前に葉を落としてしまうことから始まります。単純に言えば、葉を落とすことで夜の長さを測れなくなってしまった木が、秋に春と同じような気温が続くと「春が来た」と勘違いしてしまって花を咲かせるという仕組みなんですが、この話しは『葉っぱのふしぎ』(田中修 箸、ソフトバンククリエイティブ、2008)に分かりやすく解説されています。

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↑ さて、暑い日に限って今日は焚き火競争のプログラムでした。この子どもたちは今年既に7回目の来訪。8回目で竹を伐採し、9回目で竹ご飯とバームクーヘン作りをするので、今回は火をつける練習をしたわけです。ちなみにこの子どもたちは今年度中に全部で14回来訪する予定です。

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↑ 今日は暑かったので、汗びっしょりになって焚き火をおこしていました。それでも火を使うという体験はやはり楽しいもので、男女問わず楽しんでもらえました。

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↑ 火をつけられた班から、切り出しナイフを使って竹串を作ります。ちなみに切り出しナイフは、前々回の来訪時に実施した竹工作プログラムの時にたっぷり使っているので、今日も使うことができているのです。

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↑ 最後は自分たちがつけた火を使って、マシュマロを焼いて食べます。

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↑ 焼き加減にこだわって、とろとろになるまで焼いていました。一番じっくり焼いた子どもは、丸々10分間遠火で焼いてクリームのようにとろとろにしていました。おいしい!という声があちこちから聞こえていました。

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↑ ところで今日、子どもたちが来る前に森に下見に出ていると、久しぶりにアサギマダラに出会いました。長距離を旅する蝶として知られているアサギマダラですが、そうした特徴以外にも、白黒模様の体や美しい羽模様など、姿そのものも十分魅力的です。

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↑ 抜けるような秋の空を背景に、透けるような色の羽を持つアサギマダラが優雅に飛ぶ様子は表現しがたい美しさがあります。それを撮ろうと苦慮しましたが、さすがに無理でした。この写真はまったく絵になっていませんが、ヒラヒラと飛んでいる最中、大きなクモの巣のそばを通った時にはひっかからないかと心配したものです。もちろん、そんな簡単にひっかかるはずもなく、この後も悠然と空を舞っていました。

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↑ 結局、きっちり撮れたのは葉っぱの上で休んでいる時だけでした。何とも言えない美しい蝶です。この写真、クリックすると大きくなります。

アサギマダラにはスタッフもなかなか出会えません。今日はラッキーな日でした。

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