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2010年9月

2010年9月30日 (木)

秋雨のなか

今日は朝から雨が降ったりやんだりでしたが、小学校4年生の子どもたちは元気に森にやってきました。雨の中、子どもたちはクイズラリーで森を一回りし、その後さらに森の探検に出かけるというプログラムを実施しましたが、普通、雨降りで肌寒い日に2回も森に出るのは大人でも嫌なものです。それを、「早く森に行きたい!」とソワソワさせるのが私たちスタッフの“腕”なわけで、今日も子どもたちは元気に雨の森をかけまわっていました。

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↑ こちらクイズのあとの探検の一場面。この時は雨が小休止していたので、子どもたちは森の奥まで探検に出かけていました。雨に濡れたしっとりとした緑の中、秋のいろいろな「たからもの」をたくさん見つけていました。

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↑ 子どもたちが探検している中、私も森のあちこちを歩いているとこんな花を見つけました。普通紫色の花が咲くヤブランの白色型です。ヤブランにしては少し葉が細いような気もするので別の植物かと思ったのですが、調べた限りそのような植物は見当たらず、やはり偶然出た白花のヤブランかと思われます。

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↑ 最後に不思議な写真を。木道を歩いていたら、空中にコナラのドングリと葉っぱが浮かんでゆらゆらと揺れていました。これはもちろん、クモの糸にひっかかっているのですが、マニアックな秋の一場面としてなかなか印象深い景観でした。ちなみに撮影データはNikon D700 Ai Nikkor 35mm f/1.4S、SS1/250 f2.8、トリミング無しです。

葉っぱ付きドングリを落としたのはハイイロチョッキリといういわゆる「ドングリ虫」の一種です。よく見ると、ドングリの殻斗(ぼうし)とドングリの間辺りに小さな黒い点が見えますね。これがハイイロチョッキリの産卵痕です。産卵後、こうして枝をかじって落としてしまうチョッキリの仲間と、木についているドングリに産卵しにきてそのままドングリを落とさないコナラシギゾウムシなどの仲間は、うまくすみわけているという話しを子どもたちにすると、「へぇ~!」という感じで聞きいっていました。

雨の森でしたが、子どもたちはたくさんの発見や体験をして帰って行きました。明日は別の小学校4年生と小学校1年生が来訪します。

                                       MARU

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2010年9月28日 (火)

秋の利用ピークスタート

運動会などのため学校の森への来訪が一休みしていたのもつかの間、本日からいよいよ保育園、幼稚園、小学校などの利用が本格的にスタートしました。

学校の来訪は平日に限られるのですが、今日からこの先どの程度学校等の予約が入っているのかなと数えてみると…12月9日までびっしりでした。数で表せば、本日より12月9日までの平日開館日は39日あるのですが、このうち学校等が来訪する日は何と39日すべてで、しかも午前は小学校、午後は中学校などという日もあるためこの期間にスタッフが対応する学校等は54団体にものぼります。残念ながら予約で一杯のためスタッフは対応できませんが森へのおこしはどうぞ、という団体も6つあるので、全部で60団体が来訪されます。

もちろんスタッフは、子どもたちが来訪している時だけ忙しいわけではなく、子どもたちが帰ってから明日来る学校の準備や打ち合わせなどで終始バタバタします。しかもこの森で実施するプログラムは学校ごとにできるだけ内容を変えているので、「明日の学校も今日の学校のクイズと同じ問題でいいや~」という事は私が認めませんから、スタッフもたいへんです。そして平日以外の土日には、こちらの主催イベントなどを入れていることも多く、この時期スタッフは文字通り休む間もありません。しかし、秋は森のベストシーズン。たくさんの子どもたちに森を楽しんでもらえるよう、今年の秋もがんばります!

さて、そんな秋の利用ピークの初日を飾ったのは毎年森に来ていただいている市外のM保育園。3,4,5歳児がそれぞれ来訪してくれて、年齢ごとに異なるプログラムを実施します。つまり、今年の5歳児は昨年も一昨年も来ているので、段階的にプログラムの中身を濃くできているのです。今日は朝の雨がきつかったせいもあり、残念ながら3歳児はキャンセルでしたが、4,5歳児は元気に森にやってきました。

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↑ 私が担当したのは5歳の子どもたち。ちなみに各年齢ごとのプログラムは、キャンセルされた3歳はドングリひろいの後お弁当を食べて終了、4歳は指定されたものを見つけたり拾ったりする探検の後お弁当を食べて終了、そして5歳はその探検でひろったドングリを使った工作と焼き芋を楽しむ1日滞在するプログラムです。4歳の子どもたちは、5歳児たちが行う工作や焼き芋を見て、「いいなあ~早く5歳になりたいなあ~」となるわけで、今日来た5歳児たちは3年越しに念願かなって…という状況でのスタートなので、スタート時点で既にテンション高し!

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↑ キノコみっけ!絵本でしか見たことがない子も多いので、キノコだけでも人だかりができます。

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↑ カナヘビつかんだよ!他にもカタツムリ、コオロギ、バッタなどなど…ドングリをひろうつもりで持ってきた袋の中に生き物がゴソゴソ動いている子どもも多かったです。

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↑ お昼休みをはさんで、午後からはドングリ工作。別にすごい工作をするわけでもないし、実は子どもたちが直接作るのではなくスタッフが作ります。その理由や意図をここで書くと長くなるので書きませんが、とにかく子どもたちは興味津々で出来上がりを待ちます。

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↑ 最後は待望の焼き芋。焚き火のオキでじっくり焼いたサツマイモです。

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↑ 焼き芋はみんな大好き!アツアツのお芋をフウフウ言いながらほおばります。

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↑ おいしい食べ物には、みんないい顔します。こういう体験が将来にわたって忘れられない子どももたくさんいます。

今日は子どもたちの到着後だんだん青空が見えてきて、秋らしい良い天気になりました。最後に子どもたちは、「また来たい~!」「また来るわ~!」と叫びながら帰っていきました。さて、明日は小学校4年生。にぎやかになりそうです。

                                         MARU

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2010年9月26日 (日)

秋の森をいっぱい体験しよう!

秋晴れの本日、「秋の森をいっぱい体験しよう!」というイベントを行いました。

10時から15時まで、秋を感じてもらうプログラム満載でした。

まずは・・・

201009261 お芋畑へ移動しました。本当に、天気に恵まれましたsun

201009262 まずは、つるを切ってもらいました。つるを切った後にでてくる、白い汁、さわるとねばねばしてて、手を洗ってもしばらく取れてくれませんbearing

201009263 さぁ、いよいよお芋掘り開始です!! 小さなスコップと手を使い、一生懸命土を掘りました。

201009264_2  201009265  子どもたちの顔よりも大きなお芋が、たくさん掘り出されましたsmile

1週間前だったら、汗がふきだしてたまらなかったでしょうが、今日は陽差しが少しきつかったですが、40分ほどのお芋掘りでしたが、気持ちよく過ごすことができました。

お芋掘りから帰ってきたら、森の中に、どんぐりを拾いに出かけましたflairこの時期に落ちているのは、クヌギとアベマキの丸い実にイガイガ帽子といったどんぐりです。でも、木によって大きさは色々です。

201009266 201009267  どんぐり拾いの途中、 白くて大きなキノコや、サルノコシカケのようなキノコ、ヒガンバナ、ヤブラン、カマキリ、カナヘビなど他のものもたくさん見つけることができました。

しかし、真夏には姿をあまり見かけなかった「蚊」がたくさんいて、20分程度の散策の間にも、たくさん蚊に刺されてしまいました・・・かゆいよ~

目標の、「きれいな、どんぐり10個」みんな拾うことができましたshine

どんぐり拾いが終わり、お昼ごはんを食べたら、午後からはまず、焼き芋の準備をしました。新聞紙とアルミホイルに包み、ファイヤーサークルの中へ・・・ 今期初の焼き芋です。おいしく焼けるように願いつつ、さぁ次のプログラムです!

次は、拾ったどんぐりを使ったどんぐり工作です。

201009269 親子でいろいろな作品づくりに没頭したり、できあがったコマで勝負したり、短い時間でしたが、みなさんの机の上には、多くの作品ができあがっていましたhappy01

工作の後は、どんぐりゴマまわし大会をしました。

2010092610  2010092611  大人の部では、子どもたちが「お父さんお母さんがんばれ~」と声援があがっていました。

2010092612  2010092613 2010092614  2010092615  子どもたちも真剣!

大人の部と子どもの部を勝ち上がったチャンピオン同士が、決勝戦です!

2010092616 なんと、親子対決でしたsign01 さて、勝ったのは・・・

2010092617 娘さんでしたshine チャンピオンには、河辺いきものの森特製の景品をプレゼントしましたよ。

そして最後は、ファイヤーサークルに放り込んだお芋、ちゃんと焼けましたgood

2010092618  みんなで、焼きたてのお芋を、大きな口をあけてがぶり、いただきました。

今日は、つい先日からはじまった秋を、みなさんに存分に体験してもらえたのでは!?とスタッフは思っているのですが、どうだったのでしょうかdelicious これからどんどん秋が深まっていくと、落ちているどんぐりの種類も増えますし、木々の様子も変わっていきます。

秋は始まったばかりですが、私自身、秋を満喫した一日になりましたclover 

今、スッタフルームの窓の外では、虫たちの大合唱が聞こえます。そういえば、昼間も森の中に響き渡る声が、セミたちから、秋の虫や鳥のさえずりに変わってきました。今日のようなイベントはしていませんが、ぜひ秋を感じに森にいらしてくださいね。

ちなみに! 来週の土曜日は、大人の方を対象とした、「森の物語づくり」を行いますので、興味を持たれた方は、お気軽にネイチャーセンターまでご連絡下さい。(明日の月曜日は休館です)

bun

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2010年9月25日 (土)

いきなりの秋

今年の秋ほどわかりやすい到来もめずらしいのではないでしょうか。そろそろ秋かなあという具合ではなく、いきなり秋になってしまったという感じです。いいのか、悪いのか…

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↑ 秋の花と言えばいろいろありますが、森らしい花とは言えないものの、誰にでもなじみ深い秋の花がこのヒガンバナ。当地域ではそろそろ田んぼの畔などで咲いていますが、森の中でも少しずつ咲いてきました。これもいいのか悪いのか、毎年、森の中で確実に増えていっています。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 秋の実といえばドングリですが、こちら派手さでは負けていないゴンズイの実。厳密には、派手なのは黒い実を包んでいる赤いさやの部分です。

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↑ この森にオミナエシ(女郎花)はありませんが、オトコエシ(男郎花)はあります。そろそろ咲いてきました。花畑の中で、ひっそりと仲良くしている虫はヒメカメノコテントウかな?丸い星ではなく、四角い星を背負っているテントウムシです。

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↑ 最後はヤマジノホトトギス。森の片隅でひっそりと咲き始めました。この花は、どこにピントを合わせて撮ろうかと迷う代表的な花です。特に接写レンズで撮る時には、花との距離や絞り具合をどうしたものかと迷いながら撮っています。Nikon D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED 撮影データ:SS1/40、F5.6、トリミングありです。

今日は森の調査がてら、上記60mm接写レンズ1本だけを装着して撮り歩きました。60mmという焦点距離は中途半端な気もしますが、撮り方によってはなかなか使い出があるレンズです。今日のお気に入りは一番上のヒガンバナの写真。夕刻に角度の低くなったまぶしい太陽が森に差し込む中、その光にフッと浮かび上がるように咲いているヒガンバナの雰囲気を出せたように思います。

この森には特定の花が一面に咲き乱れる、というような場所はありませんが、ゆっくり森を歩けば結構いろんな秋の花が見られますよ。涼しくなってきたのでぜひおいでください。ただし蚊が多いのでそのつもりで!

                                        MARU

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2010年9月18日 (土)

ヤブラン

201009181 とても、紫色の濃いヤブランを見つけましたhappy01

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毎年、秋に咲くヤブラン。今年はとてもたくさん咲いているように思えますshine

201009183 このヤブランは、上が切られちゃってるのかな?よく見ると、花柄も少し紫色してますね。

日が暮れる時間がはやくなったなぁ~と昨日の仕事終わりに感じたのですが、3時の森も、西日が射し込み、「あぁ~やっぱり日が暮れるのが早くなったんだ」と今日も感じました。

西日の射し込んだ森はとてもきれいで幻想的です。私は、光に照らされた葉っぱや、クモの巣を見るのが好きです。キラキラしています。

201009182ヤブランも、きれいでしたconfident

写真を撮るために、立ち止まり、じーっとしていると、後ろの方で

「ボトンッ ボトンッ」という音が聞こえてきます。少し、ビックリしますが、おそらくドングリが落ちてきた音でしょう。実際に頭の上に落ちてきたら痛そうだな・・・ 

20100918もうすでに、実ができはじめているヤブランもありました。黒く熟した実は、鳥たちだけでなく、子どもたちにも人気です。今は、まだ静かな森ですが、もうすぐ子どもたちのにぎやかな声が森に響き渡ります♪ ゆったりできるのも、しばらくかな!?

本日最後の写真

20100918_2 林冠トレイルの上で出会ったカエルさん。 柱にしがみついて、高所恐怖症なのかな??

bun

 

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2010年9月16日 (木)

木ままクラブで薪割り

本日は「木ままクラブ」作業日。遊林会定例活動(毎月2回)の番外編とも言える作業で、そもそもはナラ枯れ対策の特別作業日を設けたことからスタートしました。昨晩から激しい雨が降っていたので、今日の活動は開店休業かな、と思っていたら、やはりそんなことはなく3人のベテランがおこしに。スタッフ3人と合わせて、6人で作業をしました。

本日の作業は、木ままクラブ本来の作業とも言えるナラ枯れ対策の作業として、先日森林組合の方に伐採してもらったナラ枯れ枯損木の薪割り作業を実施しました。

先日のフォトログでもお伝えしたように、割った薪を放置しておくと今の時期はすぐにアリがやってきてカシノナガキクイムシの幼虫を連れ去ってくれることがわかったので、それでは薪として活用するためにも本格的にアリに頼ろうと、いつもは軒下に積む薪を野積みすることにしました。

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↑ 野積みといっても一応乾燥させることも大事なので、井桁積みにしました。本日は作業人数は少数ですが精鋭そろいなので薪割り機で作業するスピードの方が早く、井桁積みは追いつかない状況です。

作業後、積んだ薪の高さを測ってみると地表からほぼ100cmでした。まだアリは来ていないかな、と見てみると、早速来ているではないですか。

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↑ 先日の写真は、複数のアリが1匹の幼虫を運んでいた様子をお伝えしましたが、今日は1匹のアリが1匹の幼虫をがんばって運んでいる様子があちこちで見られました。ちゃんと調べないと分かりませんが、先日のアリとは種類が違うのだろうか?

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↑ 薪を積んでおくと、こうして幼虫が勝手にウネウネと表面に出てくることもよくあります。冬場ならジョウビタキの格好のエサ場になりそうです。こうして幼虫が表面に出てくる理由は、私は幼虫が光のある方へ向かう性質があるからではないかと考えているのですが、スタッフでいちばんナラ枯れに詳しい I によると、そうした性質は聞いたことがないとのこと。坑道の中は真っ暗なんですから…と。その通りですし、そもそも幼虫に光を感じるような眼に相当する器官があるのかどうかも知りません。しかし、もし光に向かってこうして出てくるなら、薪にするほど細かく材を割らなくても丸太を4分の1とか6分の1などに割っておけばそれで勝手に幼虫がポロポロと出てきてくれるのではないか…などと、いろいろな方法が思い浮かびます。こうしたことは実験しないと分かりませんが、もちろん私たちにそんなことしている余裕はありませんので、本当に県や研究機関が本腰を入れて実験してくれないかなあと思います。

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↑ 本日はカシノナガキクイムシの成虫も見つけました。I によるとメスのようです。頭・胸・腹と身体が分かれていますが、胸の部分の背側に、幼虫のエサとなるナラ菌を入れてくるためのくぼみのようなものがついているのがメスです。狭い坑道に入っていく割りには案外立派な触角を持っているのですね。

ところで今日の作業は、途中で何度も雨が降ってしまい、涼しくなったとはいえそれなりに大汗をかいて身体も冷えてきたので、午後からの作業は中止しましょうかと言うと、木ままクラブに来るメンバーは「午後からもやるで~」ということで、15時過ぎにキリのよいところまでキッチリ作業をしました。

メンバー曰く、「今日は結構作業できたなあ。効率的な作業は6人くらいが一番いいなあ」と話していたのですが、同時に「でも第2土曜日のああいう活動(子どもも含めたいろいろな人が40~50人参加する)もないといかんのや」と話していました。

本当にその通りで、作業の効率が良いからといって毎回の活動を10人以下の精鋭部隊にしたとしたら、作業ははかどってどんどん進むでしょうが、一番大事な活動の「継続」という点ではおそらく数年しかもたないでしょう。第2土曜日の和気あいあいとした活動は遊林会活動の基本「楽しくなければ続かない」を体現したものなので、あれがあるからこそ「木ままクラブ」のような活動も生きてくるのです。そしてスタッフだけでなく、木ままクラブに参加する人たちがその辺のことをよくわかっているということも、遊林会の層の厚さかなあと改めて感じました。

                                              MARU

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2010年9月15日 (水)

ちょっとまとめて

写真は撮ったもののなかなか記事を書く暇がなかったので、本日は3日分まとめて紹介します。

まずは9月10日の写真を。出勤前に家を早く出て、気になっていた周辺の神社のナラ枯れの様子を見に、この地域でも立派な押立神社(湖東地区)を見てきました。既にスタッフからの報告で、この神社にはナラ枯れが入っており、カシはもちろんシイにも虫が入っていると聞いていました。

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↑ 押立神社全景。約4haほどあるのでしょうか?立派な社叢林が広がっています。シイなどの大木が立派です。

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↑ これは中程度の太さのシイの木です。今回はあまり時間がなかったので、道沿いのシイしか見ていませんが、社叢林の中にはとても立派な太いシイもたくさんあります。

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↑ そのシイには、やはり…カシノナガキクイムシが侵入していました。フラス(木くず)の量はまだそれほど多くないので、虫が大量に飛来しているわけではなさそうです。そのため、先の写真のようにこのシイはまだ緑の葉を茂らせていますが、他の健全なシイに比べると、やや葉の茂り方が弱々しいように見受けられます。

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↑ そして、そのシイの近くのアラカシが枯れていました。今年ナラ枯れで枯れたようです。

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↑ 枯れたアラカシの幹の様子。かなりの穴が開いていました。心配なのは、この枯れたアラカシの胸高直径はわずか12cmほどしかないのです。それほど若い木が枯れるとなると、今後被害はどうなるのかと心配になります。

押立神社だけでなく、この周辺の社叢林のナラ枯れの状況はどうなっているのでしょうか。仮に枯れている木が発見されたとしても、神社には建造物なども多く、この森のようにボランティアレベルで伐採できるというふうにはいかないでしょうね。早め早めの対策が必要す。

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↑ さて、河辺いきものの森の様子です。9月14日に林冠トレイルの上から撮影しました。今まで、ここからの景色は一面緑の海という感じだったのですが、今年はナラ枯れが痛々しく目立ちます。

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↑ 同じ日に林冠トレイルから撮影。今年はドングリが落ちるのが遅く、まだ森にはあまり落ちていません。数が少ないのかなと心配しましたが、このように木には緑のドングリがいっぱいついています。大きな台風が来ないと良いのですが。

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↑ そして林冠トレイルから降りようとしたら、何やらニョロニョロと動くものが…ヘビです!ここは地上約8mほど。いったいどうやって登ってきたのでしょうか。見ていると、このまま右の方の欄干に消えていき、すぐに追いかけたのですがもうどこに消えたやらわかりませんでした。木の梢に移ったのか、トレイルの下にもぐり込んだのか…はっきり見えませんでしたが、木登りが得意なアオダイショウかな?この写真、クリックすると大きくなるので興味がある人は拡大してご覧ください。

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↑ ようやく普通の写真を…今きれいに咲いているセンニンソウです。やや陽当たりの良い林縁部で、他の植物にからみつきながら咲いています。

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↑ さて、本日撮影した写真です。再び普通じゃない(?)写真に戻りましたが、こちらオオスズメバチがクマバチを襲っているところです。正確には、この場面に遭遇した時には既にクマバチはハネや頭や前脚をもぎとられていました。それでもまだ動いています。スズメバチは何をしているのかとしばらく観察していると、胸と腹の接続部分をかみちぎっていたようで、しばらくすると分断に成功し、胸の部分だけをくわえて飛び去っていきました。

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↑ こちら後に残された腹の部分。写真ではお伝えできませんが、まだヒクヒクと動いています。ところでスズメバチは、腹の部分だけをこのように切断しても毒針で刺せという指令は腹の中の神経系から出されるためこの状態でも刺すことがある、と本で読んだことがあります。クマバチは比較的おとなしいハチで、よほどの事を仕掛けない限り刺されることがないと聞いており、私もクマバチに刺された経験はないので、そもそもクマバチに強烈な毒針があるのだろうか、あったとしてもミツバチ程度の短い針じゃないかと考えていました。

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↑ しかし! しばらく腹を見ていると、針が飛び出したではありませんか!お腹だけになっても刺すというのは本当だったようです。しかも結構鋭くて長い針ですよ。これは痛そうです。もし今日、オオスズメバチが飛び去った後にこの腹の部分だけが落ちているのを見つけていたら、たぶん「何じゃこりゃ?」と触っていたと思うのですが、そしたら刺されていましたね。危なかった…

ちなみに上の写真を撮ったのは13:30頃、仕事を終えて帰る17:30頃に見ると、まだ動いてたまに針を出していました。すごい生命力です。スタッフの間ではその様子を見て、「普通、胸と腹ならおいしそうな腹を持っていきそうだけど、腹を巣に持って帰った後に針を出されたらたまらない、ということをスズメバチが知っているので、腹を残して胸を持っていったのだろうか」と話していました。案外、そうなのかもしれませんね。

森にはいろいろな自然の「落とし物」があり、昆虫の死体などついつい手にとって見てしまうのですが、これからはよく見てからさわることにします…

                                        MARU

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2010年9月11日 (土)

河辺いきものの森 大人向け秋のイベント

明日で、暑さのピークもこえるそうですが、今日は本当に暑い日になりました。

さて夏休みは、子どものイベント満載だったいきものの森ですが、秋は「大人向け」のイベントを開催します。

20100911 <チラシ・表>

20100911_2 <チラシ・裏>

チラシはこちらから(*印刷していただけます)ご覧ください。

今回のイベントは、河辺いきものの森ならではのイベントを3つ行います。

 *10月2日(土) 9:30~12:00 森の物語づくり

 えほんto里山プロジェクトでお世話になっている、やぶうちひでみさんをお招きし、とびだすカードを作ります。カードの中は、1本の木になっていて、その木と関係のある生きものとのさまざまな物語をつくっていきます。森のスタッフの解説を聞きながら、森の中で物語の題材を見つけ、やぶうちさんの指導のもと、カード作りを行うので、初めての方でも安心して作っていただけるようなプログラムになっています。

 *11月27日(土) 10:00~12:00 里山でリースづくり

 里山保全で出たつるを使ってリースを作ります。リースを飾るのは、まつぼっくりやドングリなどのさまざまな自然素材です。クリスマス前に、オリジナルのリースを作り、お家にかざってみてはどうですか。

 *12月5日(日) 9:30~12:00 落ち葉で年賀状作り

 年賀状は12月になってから!という人にはもってこいです。落ち葉を使って、人とは一味も二味も違った年賀状を作ります。また、作成した年賀状をパソコンで読み取り、データとしてお渡ししますので、お店やおうちのプリンタで簡単に作成することも可能です。オリジナル年賀状で、年始の挨拶をしてみませんか。

3つのイベントの共通事項です

・場所:河辺いきものの森 (東近江市建部北町531)

・対象:原則として東近江市市内在住・在勤のおおむね50歳以上の方

・申込:全て事前の申し込みが必要です。お電話で河辺いきものの森までお申し込みください。(0748-20-5211)

詳しいことは、遊林会HPか、東近江市市内の図書館、コミュニティーセンター等にチラシが置いてあるのでご覧ください。

みなさんのご参加、お待ちしていますhappy01。 bun

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2010年9月 8日 (水)

台風の雨

私たちが住むこの地域は、第一級の自然や文化遺産があるわけではありませんが、豪雨や渇水、台風など極端な自然災害に襲われることが少ないということが、とても良いところです。今回の台風9号も各地で豪雨を降らせましたが、幸い当地では大きな被害も出さずに去っていったようです。

何より、昨日の朝までは雨が降らずに森はカラカラ状態でしたが、今回の雨で再び森に潤いがもたらされたのが、植物や生きものには嬉しかったことと思います。ちなみに昨日の朝は…

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↑ 昨日の朝、出勤時にふと駐車場の近くのケヤキを見ると、もうすっかり黄葉していました。水不足のため、早く葉っぱを落とそうという戦略なのでしょうが、毎年この木は早く黄葉し、葉を落とし始めます。まだ緑の葉を茂らせたケヤキもたくさんあるのですが、この木は生えている場所もしくは個体差のせいでしょうか…

さて、本日は予想より早く台風が去っていったので、台風被害の確認を兼ねてお昼前に森を歩いてみました。森では何本か枝が落ちていた程度で、たいした被害はありませんでした。今年はドングリの実り具合がやや遅く、そのぶん台風で落ちてしまったドングリが少なかったのは良かったのですが、前日までの水不足のせいでケヤキをはじめ落葉が進んでいる木も多く見受けられました。

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↑ ケヤキの木の近くの木道の上を歩くと、もう晩秋かと思うほどの落葉が散りばめられていました。

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↑ 他にもいくつかの木が落葉していますが、こちらハリギリの葉。天狗のうちわの葉っぱですね。他にはサクラの仲間やタラノキなどが黄葉しています。

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↑ 一方、この時期には紫色の花が目立ちます。こちらは夏休みの終わりから咲いているツリガネニンジン。ホタルブクロと似た形の花は、同じキキョウ科の植物だからでしょうか。小さくて淡い紫色の花がかわいい秋の花です。

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↑ この森の中で秋の花と言えば、ヤブランも代表的な花です。林床管理をして明るい林にしているところ(でもそこそこ日陰になる林)では、たくさん生えています。

久しぶりの雨で、森はうれしそうです。しかし明日からはまた、相変わらず残暑厳しい日々が続きそうです。

                                      MARU

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2010年9月 2日 (木)

木ままクラブにて

本日は遊林会の「木ままクラブ」作業日。暑い中ですがスタッフ含め11人の参加がありました。例年だと今の時期はササの機械刈りなどの作業が多いのですが、今年はナラ枯れ対策に追われています。今日も、メンバーの顔ぶれを見て、「よし、これなら伐採作業できる!」と考え男性7人で伐採しました。

今回は林冠トレイル付近で枯れている3本のアラカシを伐採。本来、このゾーンは「手を入れず植生遷移にまかせる区域」と位置づけているのですが、ナラ枯れが入った以上手を入れないわけにはいきません。何百ヘクタールほども自由にできる森があれば、ナラ枯れが入った後の植生遷移を見るために放置しておくということもできるのでしょうが、わずか15haの森ですから手を入れるべき時には入れないと。

今日伐採したアラカシを早速オノで割ってみると、コナラなどは辺材部分に虫が穴を開けるのに対して、アラカシは心材部分にまで虫が入っていることがわかり、中からは大量のカシノナガキクイムシの幼虫が出てきました。どこかの情報で、これらの幼虫をアリが捕殺するという話しがあったことを思い出し、割った材を早速アリのいそうな地面に置いておくと…

ものの数分でアリが集まってきました。確かにアリにとって幼虫は高タンパク食に違いありません。割った材をあちこちに置いてみましたが、そのいずれにもたくさんのアリがやってきました。そして、カシノナガキクイムシの親が開けた坑道(アリなら余裕で入れる大きさ)に入っていき、中から幼虫を引っ張り出して連れ去っていったのです。本日のフォトログにはその連続写真を…

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↑ 1枚目。左上の穴から、アリたちが幼虫を引っ張り出そうと力を合わせています。結構しぶとくて、なかなか抜けないようです。ちなみに右側の穴には、今から1匹のアリが入っていこうとしています。

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↑ 2枚目。だいぶ穴から身体を引っ張り出しました。

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↑ 3枚目。あともう少しです。

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↑ 4枚目。抜けました!抜くのに結構力が必要だったように見えましたが、自分の身体よりも大きな幼虫を、力を合わせて運んでいきます。さっきの写真よりアリの数が増えていますが、このアリたちは運ぶのを手伝いにきたわけではありません。それは…

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↑ 5枚目。引っ張り出した幼虫は、画面に右下に向かって運んでいくところですが、あとから集まってきたアリは、その虫を引っ張り出した穴にもう一度入っていくところです。

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↑ 6枚目。幼虫はどんどん運ばれていきます。そして最初の穴にはよく見ると、もう1匹幼虫がいるのかな?

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↑ 7枚目。やはり最初の穴にはまだ幼虫がいたようです。すかさず、次の部隊がやってきています。

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↑ 8枚目。アリたちは最初の幼虫をかなり早いスピードで連れ去っていきましたが、この時点で既に最初の穴から2匹目の幼虫を引っ張り出し始めているのが分かります。デジタルカメラは撮影した日時を秒数まで記録できるので、1枚目から8枚目までの時間を計算してみると、何とわずか26秒でした。

実は撮影中は、最初に引っ張り出した幼虫にのみ着目して撮影していたのですが、後からパソコンの画面で拡大してみてみると、2匹目を引っ張り出しているところが偶然写っていたのです。

これまでカシノナガキクイムシが入った材を薪にすると、薪を運搬することで虫が広がっていくことが懸念されていましたが、農薬などを使わずにアリに捕殺してもらうなら非常に効率的です。しかし、そのためにはアリたちが活発に動く夏から秋までのうちに伐採し、割ってやる必要があると思います。これまで、ナラ枯れで枯れた材は秋~冬に伐倒していましたが、アリに捕殺してもらうためには今のうちに伐らないといけないのかもしれませんね。

そして今までは、ナラ枯れで枯れてしまった木を(冬に)伐採した切り株からはひこばえが出ないと考えていましたが、もしかすると枯れた直後の真夏に伐採すれば、もしかすると何本かに1本はひこばえを出すのではないか…と想像しています。

普通、ひこばえを出すのは木が「冬眠」している冬場に伐採するのが基本ですが、やむを得ず夏場に切った木などでも運が良ければひこばえが出ますから、その理屈で言うとどうせナラ枯れで枯れた木はそのシーズンのうちに切ってしまうのだから、来年はダメもとで葉が枯れた直後(つまりまだ株元には水分や養分が蓄えられているうちに)に伐採したらどうか…もしかするとひこばえが出るのでは? 出れば、ナラ枯れ対策に新しい対処方法がとれることになりますが、さてどうなることやら。

                                       MARU

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2010年9月 1日 (水)

新学期スタート

長かった夏休みも終わり、今日から9月がスタートです。私の仕事の一部には「緑の募金」も含まれており、4月1日と9月1日は朝から街頭募金活動を実施するのですが、本日も早朝からJR能登川駅前で募金をお願いしました。

募金が終わって森に帰るとき、この地域のナラ枯れの状況を写真に撮っておこうと何地点かで撮影をしました。

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↑ こちら五個荘地区から能登川地区に抜けるトンネルの道路の山。数年前からナラ枯れ被害が出ており、ボランティアのみなさんの活動も行われていますが、今年はさすがに被害が広がってしまっています。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ そしてこちらは、今年私が見た中ではいちばんナラ枯れ被害が広がったと思われる場所、国道8号線から見える北向き斜面の山です。この場所でのナラ枯れは昨年まではあまりなかったように思うのですが、今年の広がり方はすさまじいです。この山は植林された針葉樹と広葉樹が入り交じって生えており、写真をよく見ると木の先端部分の形状がややとがり気味なのが針葉樹だとわかります。針葉樹を差し引いて広葉樹だけで考えてみると、山の半分くらいがナラ枯れでやられたように見えるほどです。この写真は左右2枚を無理やり合成した写真ですが、クリックすると大きくなりますので見てみてください。本当に今年はナラ枯れがひどいですね。

さて、森に帰ってきて少し歩くと、こんなクモに出会いました。

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↑ 身体にトゲのような突起があるクモで、その名も「トゲグモ」です。別にトゲに毒があるわけでもありません。かわいいやつです。

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↑ そして今年はまだ落ちないなあと思っていた、ドングリがようやく落ち始めました。といっても、やっと落ち始めたという程度で、探す気にならないと見つかりません。昨年はたくさん実りましたが、今年はどうかなあ?

9月前半はスタッフがようやく夏休みをとれる時期です。しかしこう暑いと何をするにも気がくじけますね…

                                       MARU

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