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2010年8月

2010年8月31日 (火)

森でえほんづくり

8月28日土曜日、今年の夏休み最後のイベント『森でえほんづくり』を行いました。

えほんづくりイベントは、今回で2回目。えほんtoさとやまプロジェクト第一弾として、5月に行った『はじめてのえほんづくり~春の里山を舞台にした絵本をつくろう~』(その時の様子はこちらは、対象が子どもと関わりのある大人と子どもだったのですが、今回は夏休みということで、親子向けのイベントにしました。

親子11組、青空のもと午前中は森散策、午後からはえほんづくりと時間がまたまた足りなくなるほど、みなさん熱中して取り組んでくださいました。

201008311 まずは、案内人であるやぶうちひでみさんによるワークショップです。小さなタネから、大きな木になっていく様子をみんなで身体を使って表現しました。

201008312 次は、大人は木のまま、子どもがセミになって木に抱きつきに行きます。そして今度は逆に子どもが木になって、大人がセミになりました。

201008313 そして次は、森の中で絵本のよみきかせです。 『石のきもち 作/村上康成』を読んでくださいました。子どもも大人もみんな真剣に聞いています。

えほんを作るきっかけとして、何かのきもちになった視点で森を観察するのもひとつの案だと教えてもらいました。

そして早速、森の中へ!

201008314 お気に入りの葉っぱを見つけたり、虫やいきものをさがしたり、途中カブトムシのメスを観察したり、においのする葉っぱをみんなで匂ったりしました。

201008315 途中でみんなでたちどまって、今の時期に青い実のまま落ちているドングリのお話しをしました。

これはあの秋に拾ったドングリから出てきてお母さんたちを困らせる「ドングリムシ」と大きな関係があるんですね。

みんなで青い実を拾って、中をわってみました。するとドングリの中に小さな卵が見つかりました!この卵こそ、ドングリムシ(ハイイロチョッキリ)の卵なんです。お母さん虫は、青い実に卵をうみつけ、そして実がついている枝ごと地面に切り落とすんです。なぜ切り落とすのかははっきりしていないそうですが、湿度の問題や同じドングリにたくさん卵を産みつけないようになどの理由があるようです。 その場でドングリをわって中を見るという観察の仕方は、まるで実演販売のような感じで、子どもたちも食い入るように見ていました。

写真や映像などですぐに見られる時代になりましたが、こうやってほんものを自分ので拾い、自分の目で見ることは、彼らにとって与える印象が全然違います。これからも、こういった体験する場をたくさん作っていきたいなと強く思いました。

最後はくさはら広場で、虫眼鏡を使って観察です!201008316 大きな丸太をどかすと・・・?

201008317虫眼鏡を使って、小さなアリや、木についたカビなどをじっくり観察中です。

201008318 くさはらには、大きなショウリョウバッタが!とっても虫をつかむのが上手な女の子がいて、自分の手のひらより大きなバッタをいとも簡単につかんでいました!!バッタも虫眼鏡で観察です。ショウリョウバッタの顔は私はうさぎっぽいと思うのですが、どうでしょうか?

森の散策は、暑く集中力もあまり持たないかと思い、普通に歩いたら10分程度のコースを選択しました。しかし、予定していた1時間15分をじっくり、ゆっくりいろいろなものを発見しながらまわっていたら、時間が足りないくらいでした!! 蚊取り線香も装備していましたが、幸い暑すぎで蚊がいなかったのもあって、満足行く森の散策になったのではないでしょうか。

散策の後は、いよいよ絵本作りです!午前中に絵本の表紙はつくっておき、お昼ごはんの間にある程度親子でストーリーを話し合ってもらいました。

午後、スタートしてから子どもたちの表情は真剣そのもの!その顔に親御さんたちもびっくりされていました!201008319_3

20100831101 制作過程の絵本の1ページです。ほんものの葉っぱがはってあり、さわると毛がはえているのが確かにわかります!

今回も見開き6ページの絵本の作成でした。やっぱり6ページのストーリーを作るとなるとそう簡単にはいかないみたいで、予定の1時間30分ですべて仕上がった絵本は数冊あったかな・・・

2010083111 まだ全部仕上がっていない絵本もあったけど、みんなで絵本の製本をしました。見る見るうちに、紙と紙だったものが、絵本に仕上がっていく・・・ワクワクする作業です!

立派に製本した絵本をもって、みんなで見せ合いっこをしました。20100831121

20100831132 見せる人も、見る人もみんな真剣。同じ森を同じだけ歩いたのに、他の人はぜんぜん違うストーリーを作っていたね。子どもたちにはどんなふうに感じたのかな?

20100831143 今回は、隠れているシリーズが多かったように思います。葉っぱをめくったり、ページをめくったり・・・ 読むのが楽しい絵本がたくさんできあがりました!

最後に仕上がった作品の1ページを紹介!

20100831151 20100831162 この作品は、「自然のはっぱ」というタイトルで、いろいろな葉っぱについて書かれているおはなしです。この作者の女の子は、絵本を作り終わった後にも、ちがう葉っぱを見て「この葉っぱもきれいね」と言っていました。葉っぱは、草にも木にも、森にも町にも、どこでも見られるものです。また、自分のお家の近くでも葉っぱを見つけて続編を作ってくれたらいいな。

暑い中、参加してくださったみなさんご苦労様でした。ぜひたくさんの人にオリジナル絵本を読んであげてくださいね。

さて、えほんづくり第3回目はどうしようかな・・・

えほんまではいきませんが、飛び出すカードのようなものを作るイベントをまたやぶうちさんをお招きしてしようと考え中です。また詳細が決まれば紹介させていただきます! bun

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2010年8月29日 (日)

夏休み最後の日曜

気がつけば8月29日。県内では既に新学期が始まっている学校もありますが、市内は9月1日から2学期がスタートです。今日は夏休み最後の日曜日なので、子どもたちが最後のクイズをしにやってくるかな…と思っていたのですが、やはりどう考えても暑すぎて完全に開店休業状態でした。

そんな残暑厳しい森ですが、今日は「森」の写真を撮ろうと50mmレンズ1本だけ持ってまわってみました。ちなみにレンズは14~15年前に買ったマニュアルフォーカスレンズ、Ai Nikkor 50mm f/1.2Sです。今回はすべてノートリミングです。

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↑ くさはら広場にあるシェルターから撮影。ここからのカットは、四季それぞれによく森の雰囲気が出ます。今日は熱帯ジャングルのような雰囲気に見えました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 森で好きな花のひとつ、ミソハギです。この辺では「お盆の花」として認識されています。よく田んぼの水路沿いなどにも咲いていますが、森ではここにしか咲きません。しかし昨年あたりからどうも花つきが悪く、以前のような美しさが感じられなくなりました。

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↑ 大きなドングリの木の下から撮影。葉っぱごしに透ける夏の陽差しがまぶしいです。

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↑ 森のあちこちには、ドングリの実生がとってもたくさん生えています。しかし姿を見るのはほとんどが1年生ドングリ、つまり今年の春に芽吹いたもので、2年目まで生き残ることができるのはほんのわずかです。それは、上に大きな木が多くて十分な日光が当たらないためやがて枯れてしまうからなのですが、たまに大きな木と大きな木の間のポッカリと空間が空いた場所(ギャップという)があると、そこに落ちたドングリは運良く大きくなっていきます。この写真のドングリはまさにそれで、おそらく1年生のドングリなのですが、他の1年生ドングリより明らかにすくすくと成長しています。

50mmレンズだけで「森」を撮るのは、やはり難しいです。50mmレンズは「標準レンズ」の代表ですが、私にとっては35mmの画角の方が標準で、50mmはまだまだ使いこなしが必要です。今回は開放F値1.2というこのレンズの特徴をあまり活かしていない写真となりましたが、そんな写真はまたいつか…

                                     MARU

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2010年8月26日 (木)

夏休みもあと少し

昨晩は夏休みイベントの中でも一番人気の「森の地蔵盆」がありました。開始直前に、バケツをひっくり返したという表現ではまだ控えめといえるほどの豪雨がありましたが、申し込んでいた子どもたち50人全員が参加してくれ、最後の肝試しまで無事に終えることができました。これも、遊林会やインターンシップの学生さんなど総勢20人以上のスタッフのみなさんが汗を流していただいたおかげです。ありがとうございました。

さて、一夜あけて本日は相変わらず暑い森ですが、猛暑が続くものの、どことなく風が涼しげになってきた感があります。先日まではアブラゼミやニイニイゼミの声が賑やかだった森ですが、今では「夏休みの終わりのセミ」、ミンミンゼミとツクツクボウシの声が中心で、とっても賑やかです。

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↑ 秋が近づいてくると、気になるのがドングリです。林冠トレイルにのぼってみると、一番に落ち始めるアベマキやクヌギのドングリがもうずいぶん大きくなっていました。

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↑ 続いて落ちるコナラのドングリはまだ小ぶりですが、順調に大きくなっているようです。

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↑ 最後に落ちるアラカシはもう一回り小さな感じですが、熟したドングリのサイズもこの森では一番小さいドングリですので、それを考えれば結構早く大きくなっているという気がします。

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↑ 先日、bunちゃんがハンミョウの写真をアップしましたが、この森ではハンミョウは見たことがありませんでしたので、これはぜひ見てみたいと同じ場所に行ってみると、残念ながら正真正銘のハンミョウはいませんでしたが、ミヤマハンミョウ(たぶん)がいました。探す気にならないと見つかりそうもない地味な昆虫です。

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↑ 少し森を歩くと、いろんな虫に出会います。こちら枯れ枝にとまったトンボを狙っている?カマキリです。鮮やかな緑色のカマキリが枯れ枝にとまっているのであまりカモフラージュになっていないようですが…

昨日の地蔵盆では、学校から一度はこの森に来たことのある子どもの参加が大半なので、終始和やかな雰囲気でイベントができました。そんな中、イベントが始まる前に「お久しぶりです…」と声をかけてきた背の高い男の子がいました。一見、誰か分からなかったのですが、よ~く見ると今中学2年生になっているS君でした。「今日はこのイベントに参加する妹を送ってきた」とのこと。

S君と言えば、小学生の時に夏休みなると初日から森にやってきて、しょっちゅう入り浸っていた常連中の常連です。中学に入って運動部に入ったせいかすっかり体型も変わり、声変わりもしてしまって別人のようでした。中学になると、みんなクラブ活動などで森に来ることはほとんどなくなりますが、こうしたきっかけで森に来てくれ、そして私たちスタッフに声をかけてくれるなんて、とってもうれしいことでした。

                                      MARU

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2010年8月24日 (火)

初めての発見!

今日も1日暑かったですね。

クイズラリーもこんなに暑い日はさすがにお客さんはゼロでした。

明日の地蔵盆に向けて、例年なら前日はバタバタ バタバタ 準備で慌ただしいのですが、今年はいつもとは違いました。

なんと!先週の土曜日にはだいたい準備が完了していたんです!

なので昼からゆっくり森を歩きましたhappy01

私は、この森に働き出して4年目になり、インターンシップでお世話になっていたのは5年前の夏になります。そんな私ですが、今日初めての発見を2つもしましたsign01

20100824 はじめはヘビの抜け殻だと思っていたのですが、一緒に森をまわっていたYさんが、「ヘビじゃないよ~」と気づいてくださって、よく見てみると、カナヘビの抜け殻でした!!

背中から、ぱっくりとわれて抜けたんでしょうか。指の先まできれいに残っていてビックリです! うろこもようも、とってもきれいに残っています。 残念なことに後ろ足やしっぽはなかったのですが、おそらく右側の丸い穴は、おそらく総排出口でしょうか? きれいにあいているんですね。これはお腹側にあるものなので、背中からはがれたのかな~とスタッフで話し合っていました。

そして、もう一つの発見は!

20100824_2 ハンミョウですsign03

生まれてから初めて、本物のハンミョウを見ました。本などでは見たことがあったのですが、想像以上に小さくてビックリしました。 先日昆虫の写真展を見に行ってきてハンミョウのアップの顔を見ていて、いつか本物を見たいなぁ~と思っていたら、今日見ることができました。写真では、大きくなって飾っていたので、まさかこんなに小さいとは思っていませんでした。体長は20㎜ほどです。 写真を撮ろうと思って近づくと、ピョンッて飛んでいき、また近づくと、飛び・・・ 野山の昆虫(山と渓谷社)に、「人の歩く前を飛んではとまり逃げていく姿が道案内をしているように見えるために、ミチシルベ、ミチオシエともよばれる」と書かれていたとおり、私の進む道を教えてくれました。

もう5年かぁ~、けっこういるな、なんて思っていましたが、まだ5年。知らないことばかりですね。これからも、いろいろと発見していきたいなshine bun

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2010年8月20日 (金)

いきものの森1日レンジャー

夏休みも残すところあと10日ほど。森に来る子どもたちに、「宿題やったか?」と聞くと「もう終わった!」という子と「まだいっぱいある~!」と言う子に分かれてきました。森での夏休みイベントも半分以上終え、残りはあと3つ。そのうちの1つ、「いきものの森1日レンジャー」を本日行いました。

夏休みにたくさんイベントがある中でも、このイベントだけは9:30~16:00まで実施とほぼ1日森にいるプログラムで、私たちレンジャーの仕事のようなことを体験してもらう内容となっています。毎年異なる内容で実施していますが、本日はこんなことをしました。

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↑ まずは虫つかみ。今日は東京から雑誌の取材があり、1日中はりついてもらいました。草はら広場でアミを振る子どもたちの姿は、うまく「絵」になったでしょうか。

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↑ 今年は虫つかみも、異なる4つの方法で実施することを体験してもらいました。①虫アミで捕獲、②中央にシートを敷いてそのまわりからみんなで追い込む方法、③傘を逆さにしてその上の木の枝を棒で叩いてもらう、④前日夕方に仕掛けた落とし穴トラップで捕獲、の4つです。こちら③の方法。ナナフシが落ちてくることを期待したのですが、ドングリムシ(ゾウムシ)の仲間がほとんどでした。

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↑ こちら④の落とし穴。明るく管理している落葉広葉樹林、管理放棄している常緑樹林、そして竹林の3箇所で実施しましたが、圧倒的に落葉広葉樹林に多く、大半がオサムシの仲間でした。

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↑ つかんだ虫は、つかんだ方法ごとにカゴに分けて入れておいたので、それぞれのカゴにどんな生き物がいたかを調べます。やはり多様だったのは虫アミで捕獲したものでした。

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↑ 図鑑で一生懸命調べます。名前を調べて分かった時のうれしさというのは、自分でやってみないと分からない体験です。ただ、今日はあまり調べ物に時間を割けなかったので、難しい同定はできませんでした。

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↑ そしてお昼休みの後、森へ。今日のメインは今話題の「ナラ枯れ」を子どもたちに知ってもらうためのプログラムです。まず、ナラ枯れの仕組みを説明し、子どもたちを4班に分け、各班に調査プロットを指示するとともにトランシーバーを渡し、ナラ枯れで枯れてしまった木を発見する作業を実施してもらいました。とっても暑い中、森をあちこち歩いて枯れ木を探すというたいへんな作業でしたが、見つけたらトランシーバーで報告するようにしていたところ、トランシーバーを使うのが楽しいらしくみんなとってもがんばって調査をしてくれました。

上の写真は、調査により枯れていたことが分かった木の1本を、実際に伐採しているところです。

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↑ 伐採はチェーンソーで行いますが、伐倒方向は子どもたちにロープでひっぱってもらいながらコントロールしました。大きな木を切り倒すという、なかなか得難い経験をしてもらいました。 ただ、残念なことに木が難しく思い通りには倒れませんでしたが、それはそれで面白い体験でした。

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↑ 伐った木を玉切りし、早速オノで割って子どもたちに見せます。カシノナガキクイムシの開けた小さな穴が開いているのですが、それよりもまず子どもたちの五感に訴えた物は切った木が放つ特有の「におい」だったようです。私たちはそのにおいに慣れていますが、子どもたちはほぼ全員、そのにおいにまず驚いたようで、「腐ったチーズのようなにおいがする!」と言っていました。

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↑ 今回切った木にはそれほど多くの幼虫がいなかったのですが、それでも子どもたちは実際に生きている幼虫を見ることができました。この虫が、木を枯らせている…何となく、わかってもらえたかな?

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↑ そして伐採した木の枝払いを子どもたちが行い、これらの枝を持ち帰って(枝の先端までは虫がいない)、工作の材料とします。今回は、枝で作るボールペンです。

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↑ 自分で枝を切った後は、ボールペンの芯を入れるためにドリルで穴を開けてもらいます。

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↑ そのあと、自分で鉛筆状に削り、場合によってはサンドペーパーなどで磨いて、先端に芯を埋め込んで完成です。芯は黒、赤、青から選べるようにしました。たかがボールペンなので子どもたちにはあまりうけないかな、と心配していたのですが、意外にも全員ボールペンを作るということは楽しかったようです。せっかくなので、このあとに書いてもらう「ふりかえりシート」は自分で作ったボールペンで感想を書いてもらいました。

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↑ 最後には、ひとりひとりに「修了証」と、レンジャーとして活動したことで「遊林会」の一員となったという意味で「遊林会バッジ」を贈呈しました。これだけのものですが、活動の最後に「ごくろうさま」という言葉とともに渡すこの品々は、結構子どもたちにはうれしいようで、早速バッジを帽子につけていました。

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↑ 最後に記念写真を。今年のレンジャーたちです。中には3年連続参加の強者もいて、今回でバッジは3個目です。それでも喜んでもらってくれました。この写真、クリックすると大きくなります。

子どもたちが帰ってから「ふりかえりシート」を読んでみると、思っていた以上にボールペンづくりが楽しかったことが分かりました。ボールペンづくりは結構簡単な工作なので、これだけ満足してくれるならまた他の団体のプログラムでも使えるかな…と考えがちですが、それはまた次元の違う話です。

今日のボールペンづくりは、あらかじめ切っておいた枝を使って作ったボールペンづくりとはまったく意味が異なり、自分たちで枯れた木を調査し、自分たちでその木をロープをひっぱりながら伐採し、自分たちでノコギリで切って枝を使っているのです。だからこそ、子どもたちもそのボールペンを持って帰った時、単に「ボールペン作ってきたわ~」ではなく、その1本のボールペンについて、おうちの人にたくさんのことを語れると思うのです。

今日の「ふりかえりシート」には、①今日いちばん心に残ったことは何ですか? ②あなたが20才になるころ、この森はどんな森になっていればいいですか? という2つの質問を設けました。

そしてある子どもが書いた②のところには、こんなことが書かれていました。「私がリーダーになって活動していることと、木さんの病気が治っていることです」

本当にそうなっていればいいですね。みなさん、また森に来てくださいね。

                                            MARU

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2010年8月14日 (土)

エメラルドグリーンのお客様

今朝、出勤してネイチャーセンターの窓やドアを開放していると、突然立派な昆虫が飛び込んできました!

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↑ オニヤンマです。この森ではたまに見かけますが、とにかく大型のトンボで、その姿も実に見事です。室内から脱出しようと網戸に何度もぶつかっていましたので、捕獲し、撮影しました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ なかなかじっくりとオニヤンマを見る機会もないので、この際いろいろと観察してみましたが、一番驚いたのがその口です。カミキリムシのように左右に動く口だと思っていたら、その下にさらに上下に動くアゴをもっているので、これらすべてを全開するととんでもなく大きな口になるのです。残念ながら、大開きの状態の写真は撮れず、この写真は「半開き」程度の状態です。

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↑ しかし何と言っても魅力的なのは、エメラルドグリーンのその眼です。吸い込まれそうなくらいきれいな緑色をしています。5分ほど撮影させてもらったあと、手を放すと元気に飛び去っていきました。

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↑ おまけの写真。今日撮影した写真ではありませんが、先日bunちゃんがきれいな抜け殻があるというので見せてもらうと、まだ数mmしかないイナゴの仲間の抜け殻でした。逆光気味にして接写レンズで撮影してみると、そのガラス細工のような造形が見事でした。この写真、クリックすると大きくなります。

お盆に入り、森では県外から帰省されている親子連れなどの姿もチラホラ見えます。ぜひ、夏の森を楽しんでくださいね。

                                          MARU

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2010年8月10日 (火)

雨降り前の森

今シーズンはまだ台風らしきものに遭遇していませんが、今日の雨はこれから接近してくる台風4号の雨雲とのこと。久しぶりにまとまった雨が森に降りました。先週終わったキャンプ事業以降、ゆっくりと森を歩くのも久しぶりなので、今日は雨が降り出す前に森へ出てみました。

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↑ まずは、今年見に行けずに気になっていたウバユリの花を見に行きました。この森にはウバユリの群落がいくつかあり、この群落ではまだいくつかの蕾が残っているものの、ほとんどの花はすっかり咲き終わってしまっていました。しかしウバユリは咲いた後の姿も面白くて、最終的には雌しべだけを残してすっかり脱落させてしまいます。今日見つけたものの中には、写真のようにその途中経過とも言うべき、雄しべがまだかろうじてくっついているものがありました。これはこれで、見たことがない姿で面白いものでした。

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↑ 先日まであまり雨が降っていなかったせいかもあり、サクラの仲間やウルシの仲間などは既に葉を黄色に変えて脱落させようとしているものもあります。こちら黄葉が美しいのは、普通秋に真っ赤に紅葉するツタウルシ。濃い緑に黄色が映え、きれいでした。

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↑ 樹液の出ている木ではカナブンが吸蜜中でした。カナブンは個体によって色の変化が多いようですが、この銅色のようなカナブンが、最も普通のカナブンのようです。普通、昆虫を撮影する時にはその眼にピントを合わせて撮影しますが、甲虫のように立体感のある昆虫を撮影する時はピントをどこに合わせるか迷います。今日はカナブンの鎧のような銅色の身体を強調させたかったので、ハネの合わせの三角形の部分にピントを合わせました。

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↑ 今日は森の中でたびたびこの蛾を見かけました。目玉模様が巴模様に似ていることからトモエガという仲間とされている、ハグルマトモエの雌です。目玉模様が無ければ結構地味で見つけにくい色なんですが、目玉模様のおかげで割とよく目につきます。

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↑ こちら、ハグルマトモエよりずっと小さいけど目玉模様のようなものがある生き物です。しかしこれは蛾ではなくて、カメムシ目に分類されるベッコウハゴロモという昆虫です。ハネが透けてきれいだなあと思って撮影したのですが、調べてみると同じ仲間にハネの中に完全に透明の部分を持つスケバハゴロモという昆虫がいるそうです。それにしてもカメムシ目はカメムシはもちろん、セミ、アメンボ、タイコウチなど実に多様な昆虫がいますね。

ベッコウハゴロモという名前を聞いて、ふと思い当たることがあったので過去のフォトログを調べてみると、2009年7月9日の記事にベッコウハゴロモの幼虫を紹介していました。なぜわざわざそんな幼虫を紹介したのかというと、その姿がとっても衝撃的(笑劇的とも…)言えるくらいインパクトがあったからです。当時と同じ写真ですが、紹介しましょう。

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↑ こいつです!こんな生き物が葉っぱの上をひょこひょこ歩いていたのを見たときには思わずなんじゃこりゃ~!と言ってしまいました。おまけにおしりについている毛のようなものはバッ!と広げたりキュッ!とまとめたり自由に動かしていたのです。特に印象的なのは、こまったちゃんのような眼です。この写真、クリックすると大きくなります。

今日は午後遅くから雨が降りましたが、こんな日でもクイズラリー上級編に挑戦しに来た親子がいてくれました。毎年、京都からこちらに帰省した時にこの森に来てくれている家族です。間もなく世間ではお盆ですが、森は通常通り月曜のみ休館、お盆は開いてますからぜひおいでください。

                                         MARU

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2010年8月 6日 (金)

日常の森

8月1日から6日間にわたって実施した「東近江市やまの子キャンプ」が本日無事終了し、スタッフも森に帰ってきました。今年の6日間は雨らしい雨も降らず、川遊びをはじめ焚き火による調理などもすべて行うことができました。

さて、キャンプが終わって子どもたちを見送り、膨大なキャンプ資材の後片づけを済ませてこの河辺いきものの森に戻ってくると、そこにもまた別の子どもたちの声が賑やかに響いていました。

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↑ 夏休み中の森では休館日以外毎日無料でクイズラリーをしていますが、10問中7問以上正解すれば森の手作りプレゼントがもらえます。今年のプレゼントは枝で作った小さな笛で、いろいろなゲームがたくさん出回っている現代の子どもたちには超素朴なプレゼントです。しかし、自分の力で獲得したプレゼントは、素朴な物であっても喜んでくれる子どもたちがほとんどです。

さて、上の写真はそんなクイズラリーを夏休み開始早々にクリアした子どもたちです。実は7問以上クリアした子どもたち向けに、さらに森を楽しんでもらうために「上級編」という問題を20問用意しています。こちらは森を歩いて1問ずつ解いていくクイズラリーとは異なり、問題が書かれてある大きなトランプのような20枚のカードを1枚引き、そこに書かれてある問題を解くというやり方です。カードを引いたその場ですぐに解ける問題はあまり無く、多くは森に行かないと解けない問題です。ちなみに「パス」は無し。そのカードの問題が解けない限り次に進めません。そして10枚目までクリアすると見事「殿堂入り」になり、写真を撮ってセンターに貼ってあげます。

しかし、殿堂入りしても問題は全部で20枚ありますから、残りをすべてクリアしたい子どももいます。そうやって、20枚全部クリアすれば、さらに凝った手作りプレゼントをあげています(何をあげているかは内緒)。この森に何度も来ているベテランの子どもたちでも、ここまですべてクリアしようと思えば、朝から弁当持ちで来て2~3日以上かかるでしょう。

さてさて、もう一度上の写真の子どもたちの話しに戻りますが、彼らは実はその上級編20枚を数日通い続けて今朝ようやくクリアした常連4人組です。今日も朝から保護者の方に車で送ってもらっての参加です。午前中についにクリアすることができた彼らに、スタッフが「今日はもう帰るの?」とたずねると、「いいや!弁当持ってきたもん!」との返答。実は彼らの狙いは、「上級編」のさらに上にある裏メニュー的な「超上級編」を解くことなのです。さきほどの写真は、まさに「超上級編」に挑戦中のものです。

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↑ 「超上級編」は、「上級編」よりもはるかに難しい問題が5問が待っています。ちなみに今彼らが挑戦中なのは「この森で生き物を15種類つかまえよ」という問題です。

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↑ 子どもたちなりに、すぐに生き物をつかまえられるのは森の中ではなく草はらや水辺だと知っているので、早速こうした場所に飛び出していきました。

そして、およそ1時間半後…ようやく15種類クリアできました。しかし今日は超上級編を2問解いたところで時間切れ。また弁当持ちでやってくることでしょう。

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↑ 子どもたちにつかまえられそうな虫の立場になって撮影。うぉ~逃げないと!けど、超上級編に挑戦するくらいの子どもたちになると、「この森では生き物をつかんでもいいけど、その後は逃がす」というルールをきっちりと守る子が多いので心配はいりません。今日もこの子たちは、私でさえしばらく飼いたくなるほどの立派なカブトムシ♂をつかんできてしばらくカゴに入れていたのですが、帰る時にはちゃんと逃がして帰りました。えらいなぁ。

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↑ 今日も夏らしい天気でした。130人を連れたキャンプが無事に終わってほっとしていますが、キャンプは「非日常」の世界です。そしてキャンプでは、私たちスタッフは常に子どもたちの安全管理やプログラムの進行管理、物品調達等にヤキモキしていないといけません。それが森に戻ってきて、超上級編に挑戦する彼らのように朝から夕方まで時間を気にせず森をかけまわる子どもたちを相手にしていると、やはりこの森があり、そこでやっているとことは大切なことだなあと改めて感じました。

私はこの森を、キャンプ場のような非日常の空間にするのではなく、気が向いた時に子どもたちが気軽に遊びに来ることができる日常の空間になるようにしていきたいと常々考えて運営しています。今日もとっても暑かったので、森への入場者はさきほどの子ども4人に加えてあと数人といったところでしょうか。しかし、その4人は文字通り朝から夕方までひたすら森をかけまわり、たっぷりと森に浸かっていた4人なのです。

もし今日の入場者数をたずねられた時、「今日は子どもの入場は4人です」と言ってしまえば「たった4人だけ?」となってしまうわけです。一方、どこかの視察の途中に立ち寄った50人の団体が森で弁当だけ食べて1時間足らずで帰ってしまっても「入場者50人」になるわけですが、その50人と今日の4人を比べると、言うまでもなく今日のたった「4人」という数字の方が、私たちスタッフにとっては嬉しいのです。

                                        MARU

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2010年8月 3日 (火)

ああ夏の森

遊林会で受託している「東近江市やまの子キャンプ」事業は、8/1~8/6の6日間わたって、6日間全日宿泊する「イヌワシコース」、前半の2泊3日をテント泊で過ごす「フクロウコース」、後半の2泊3日をコテージ泊で過ごす「キツツキコース」の3コースに分けて実施しています。

本日はそのうちのひとつ、前半の「フクロウコース」が無事終了したので、私は一旦森に帰ってきました。森に帰っても、明後日の遊林会の作業内容や来週の活動日などを考えておく必要があるので、夕方森をまわってみました。

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↑ 今日はキャンプ場の方は朝方ほんの少しだけ雨が降ったのですが、その後は快晴でした。森に帰ってきた時には見事な青空で、夕方4時過ぎに歩いたときには森の中に入る陽差しがまだギラギラしていて、ああ夏らしい森だなあと改めて思いました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 森の1箇所で、ヒオウギが咲くようになりました。園芸植物にも使われているようですが、自生もするようです。この個体は園芸植物由来のものなのかどうか…わかりませんが、とりあえず刈らないようにしています。

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↑ ヒオウギは花も特徴的ですが、何と言っても「扇」の名の通りその葉の出方が特徴的です。逆光で撮影するときれいです。

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↑ 森ではセミが賑やかで、あちこちにセミの抜け殻があります。こちらアブラゼミの抜け殻ですが、その眼の部分はガラスのように透明で、反対側の眼の方までのぞくように撮影すると、背景の緑が透けて眼に光が宿ったように見えるから不思議です。

さて、明日からは後半の「キツツキコース」が始まります。こちら小学校3,4年生が対象の応募倍率が3倍ほどにもなる人気コースです。明日からもまたがんばってきます!

                                           MARU

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