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2010年2月

2010年2月24日 (水)

作業日和

本日第4水曜日は遊林会の定例活動日。朝から絶好の日和で、19人の参加がありました。本日の作業は、前回の「木ままクラブ」からの続きの落ち葉かき用竹柵改修。前回切った竹材だけでは不足しているかと思いつつも、とりあえず改修作業を始めることにしました。

といっても、まずは防腐杭の調達から。新たに防腐杭を購入する余裕もないので、市の事業によってこの森の造成工事が行われた時に樹木に取り付けられた支柱を利用します。余談ですが、公園の整備や街路樹の植え付けなどの際、植栽された樹木には支柱杭が取り付けられることが多いですが、これは植えた樹木が物理的に倒れてしまうのを防ぐという意味よりは、風などによって木が揺すられた時に、せっかく伸び始めた細い根がちぎれてしまわないようにという理由の方が大きいようです。ですから、その後樹木が安定的に生長していけば、根もしっかりはっているはずですから、もはや支柱は不要なります。むしろ、支柱をつけたまま放置されてしまい、生長とともに太ってきた樹木がその支柱を巻き込んでしまうというケースもあり、不要になった支柱は早く外してやる方が良いのです。

公共事業では、往々にしてこの支柱は付けっ放しにされたままですが、この森では遊林会がきちんとそれを取り外し(まだ残っていますが)、しかもその杭を次の資材として有効に使っているのですからたいしたものです。

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↑ 途中経過の写真は遊林会ホームページでまた掲載されると思いますが、前作にも増して工夫が凝らされた立派な竹柵が作られました。ためた落ち葉が腐って土になると、カブトムシが卵を産みに来てくれるので通称「カブトムシのベッド」と呼んでいますが、みんな「しょせんカブトムシが使うだけなんやから、そんなきっちり作らんでも大丈夫や!」と言いつつも、最終的にはやはり写真のような状況…「ちょっとまだ右の竹が高いぞ!あと2cm!」とか言いながら、カブトムシが使うにはあまりにも立派なベッドが出来ていきます。

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↑ 今回は、落ち葉を投入する箇所を2箇所作りました(前回は1箇所)。「その竹、もうちょっと短く切ってや!」と、細やかな指示が飛びます。

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↑ こうして完成したのがこちら!どうですかこの立派な柵!足らないだろうと思っていた竹は若干余るほどで、ちょうど良い量でした。

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↑ 最後には集合写真。何と午前中にできてしまいました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 竹柵ができた頃、ちょうどお昼ごはん。本日のメインはおでん。

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↑ メインはおでんですが、他の物もおいしいものばかり!さすが第4水曜日です。

今日もたっぷり作業をしました。みなさん、本当にお疲れ様でした!

                                          MARU

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2010年2月23日 (火)

今日は春です

びっくりするくらい暖かい日となりまりした。今日は朝、森に来ると藪の中からウグイスの「ホーホケキョ」が聞こえてきました。もちろん、まだ鳴き方はヘタですが、今年はじめて森で聞いた鳴き声です。

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↑ 植物のほうにも春を告げるものがいくつかありますが、身近な植物ではこのオオイヌノフグリが代表でしょう。森の中でも一番陽当たりの良いところに咲いていました。

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↑ ヤブツバキは椿という文字からも春のイメージがありそうですが、これは先取り志向の強い日本人ならではというか、実際には冬から咲いていますね。この森では、林内に生育しているヤブツバキは陽当たりがそれほどよくないこともあって、花つきが悪く、また花期も遅いです。それでも、少しずつ真っ赤な花を咲かせてきました。

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↑ この森で早春を告げるにふさわしい植物は、キクザキイチゲです。今年も落ち葉の中から新葉が顔を出してきました。いつもより早いかなあと思い過去のフォトログを調べてみると、昨年は2月13日に既に葉を出した写真を載せていました。今年も咲くのは3月半ば頃からかな?

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↑ そして春といえばウメ。森に2本だけ生えているウメも、それぞれ花を咲かせています。しかしよく咲いている方の木でもまだ三分咲きくらいです。梅林などでは「な~んや、まだこれだけしか咲いてないな~」ということになりそうですが、今の時期花の少ない森の中では、わずかな花が咲くだけでもとても貴重に思えます。

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↑ ウメは大きく紅白の種類に分かれますが、森にはやはり白梅が似合います。人知れず咲いていますよ。

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↑ 最後に野鳥を。今年は一度もトラツグミを見ていないなあと思っていたら、今日ひょっこりと出会いました。飛び立ったので分かりましたが、じっとしていると本当に見つけにくい鳥です。でも、かわいいですね。

今週はずっと暖かくなりそうです。

                                        MARU

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2010年2月20日 (土)

里山の保全と生き物たち

一昨日の18日は遊林会「木ままクラブ」作業日。15時まできっちり作業をし、昨日は久しぶりに小学3年生50人と一日過ごしたので更新できませんでした。冬でも森がにぎやかなのはうれしいことです。

今回はとても長い記事になりそうですが、一昨日の作業に関連することについて書きたいと思います。その日は、古くなった落ち葉かき用竹柵の改修のための、竹切り作業を行いました。

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↑ こちらがその竹柵。「落ち葉かき」をして、地面に落ちた葉を集めて入れるための柵です。落ち葉を集める理由は、昔なら集めた落ち葉を腐らせて良質の腐葉土を取るためなのですが、現在は落ち葉をかくことによって地面に光を当て、眠っている植物の種子が再び生えるようにし、多様な植物が育つようにとの意味からです。これまで竹柵は森の中に何カ所も作ってきて、古くなった物から順次改修してきましたが、この竹柵は2002年11月27日に改修したものの現在の様子で、7年余り使用したことになります。

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↑ 遊林会作業では毎回同じ物を作るのではなく、少しずつ工夫を重ねます。こちらの竹柵は2005年12月21日に改修したものの現在の様子。先ほどの2002年製のものは杭の一部に森で切ったカシを使っていたのですが、やはり腐ってしまい竹柵の崩壊につながりました。この2005年製竹柵では、杭に防腐処置をした材を用いて丈夫にしました。

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↑ そしてこちらが2008年4月23日改修の竹柵の現在の様子。落ち葉かきの作業には子どもたちが参加することが多いので、柵の一部を低くして落ち葉を入れやすくするとともに、子どもが中に入って遊べます。また縦方向の竹の高さをそろえることで、これまでの竹柵と比べて見た目も機能も格段に向上しました。

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↑ こちらが改修用に切った竹。かなりの量を切り、長さ140cmにそろえましたが、これで足りるかどうか…? ちなみに竹の上部は水が溜まらないよう節の直上で切るので、単に140cmの長さに切れば良いというものではありません。たいへん手間がかかる作業です。

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↑ 参考までに、こちら今まで落ち葉かきをしていない場所の地面の様子。生えているのはヤブラン、ジャノヒゲ、ヤブコウジ、シャガくらいかな?落ち葉はたっぷり積もっているので、地面はフカフカです。

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↑ 一方こちらは毎年落ち葉かきをしている場所。生えている植物の種類が劇的に多い!とまでは言いませんが、ヤブランやジャノヒゲに加えてシュンランなどの姿も見え、さらにいろいろな木のタネから芽生えた実生が育っています。植物の種類が多くなると当然昆虫の種類も多くなり、葉を食べるノウサギ、種子をエサにするネズミなども現れます。そして、それらをエサにするキツネなども出てくることになります。

さて、ここまで書くと良いことづくめのような気がしますが、一昨日の作業中、ふと考えさせられることがあったのです。それは、竹柵用の竹の伐採時のこと。

この森には数カ所に竹林があり、それは大きく2つの管理方向に分けられます。ひとつは、竹の適正な密度管理を行う竹林で、この森でまだ薪柴が採取されていた頃から竹材を取るために管理されていた竹林がこれに当たります。もうひとつは、意図的に管理を放棄する竹林で、これは隣接する堤防道路沿いに位置するためそこからの自動車の音や視線などをさえぎる緩衝帯(バッファー)の役目を果たす竹林です。

この森の保全活動を始めた当初は、前者の適正密度管理を目指す竹林にはかなりの高密度で竹が生えていましたので、ひたすらこれを切り、様々に活用してきました。しかしあれから12年が経ち、その竹林の密度もある程度適正になってくると、大量の竹を切り出すだけの余裕がなくなってきました。何よりも、そこでは細い竹しか生えないようになってきているため、太い竹を確保するのが難しくなっています。そこで、最近は臨時に太い竹が必要な場合に限って緩衝帯として放置していた竹林から抜き切りするようにしています。

今回の竹柵改修についても、細い竹を使うとかなりの本数を切る必要が生じるので、太い竹を目的に緩衝帯の竹林から切り出します。もちろん、緩衝帯としての機能を維持するため密度が低くならないよう間引きながらの伐採です。

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↑ これが緩衝帯として位置づけている竹林。かなりの密度で竹が生えていますが、その中には写真のようにクヌギなどの樹木もまばらに生育しています。ここにはかつてこうした樹木がもっと生育していたはずですが、竹がどんどん生育場所を拡大していったために竹より背の低い樹木は駆逐されていったのです。写真に写っているクヌギも、その樹冠をかろうじて竹の上に出しているおかげで生きていますが、低い木々はほとんど枯れています。竹林の上層部は竹の葉や枝にすっかり覆われているので、林の中は昼でもかなり暗い場所になっています。

さて、竹を伐採すべく6人の仲間とこの竹林の中に入っていこうとすると、サ~ッ!と頭上を飛び去る茶色の生き物が…フクロウです!時刻は午前9時半頃。おそらく、あまり人やカラスが来ない場所の暗い林冠部で休んでいたところに、私たちが入っていったので逃げたのだと思います。

どうすべきか。この場所は管理放棄した結果薄暗い竹林になり、フクロウが休む場所として利用していたのですから、ここでの伐採をやめてそのまま管理放棄し、フクロウの休息所として確保すべきか? 一方で、ここで竹を伐採して落ち葉かき用の竹柵を改修すると、来年からまた落ち葉をかく場所を増やすことができ、それによって生える植物が増えると生き物も増え、その中にはフクロウがエサにするネズミなども入るはずなので、結果的にフクロウがエサ場として来てくれるかもしれない。

さあ、どうしましょう? その日みんなでとった行動は「迷わずここで作業する」でした。

こうした理由にはいくつかありますが、主な理由は2つです。第一に、この森を保全する上で当初から貫いてきている基本的な考え方「特定の動植物だけを守るための保全活動ではない」ということが挙げられます。たとえば貴重な植物が見つかったとして、その植物の保護だけを最優先にした活動に偏らないということです。なぜなら、その植物の保護(場合によっては増殖)を最優先に考え、それを会の活動目標に掲げれば、活動の方向性は極めて明確になって分かりやすくなるのですが、逆に言えば万が一その植物が森から無くなってしまえば、この森や会の存在意義まで無くなることに…。 そうではなくて、幅広い活動内容をすることで森の生物多様性が高まり、結果として多くの「普通の」植物とともに少数の貴重な植物も生育してきたとすれば、それが一番良いと思うのです。つまりフクロウを見たからと言って即その場所を保護!というのではなくて、長い目で見てフクロウがいつまでもエサを捕りに来られるような環境づくりを優先した方が良いだろうということです。

第二の理由も、この森を保全する上での基本的な考え方「今は良くても、将来が困るようではいけない」ということです。たとえば大きく育ったドングリの木は残し、その下に生えてきた常緑樹などを切る管理の方法(高林管理という)は、作業も容易だし、大きな木々の下に子どもたちが入ってドングリ拾いなどを楽しめます。しかし、今は大きな木々に囲まれ快適な空間になっていても、その下には次代を担うドングリの木々がまったく育っておらず、将来のドングリ林の存在が危ぶまれます。そこで、この森の一部では大きな木を伐採してその切り株から生えてくるひこばえを育て、若いドングリ林を育てる管理(低林管理という)をしています。当然、そこは藪のようなので子どもが入りにくいし、木を伐ることでササなどが一斉に生えるので管理にとても手間がかかります。しかし、伐採後わずか7年で新たに育ってきたひこばえの樹にドングリが実り始め、丸8年を迎えた今年は既にシイタケのほだ木に使えるくらいの太さになっています。緩衝帯として管理放棄している竹林においてこの考え方がどう適用されるかと言えば、実はその竹林では、管理放棄された竹林で発生しやすいテングス病と思われるものが出てきているのです。

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↑ 明らかに「天狗の巣」と呼べるほどの症状は少ないようですが、このように竹の枝の所々に小さなコブ状のものが出ているのは、テングス病の初期か?と思われます。本当のところはわかりませんが正常な状態でないことは確かで、どの竹を切ってもほとんどの枝がこうなっています。

テングス病は菌によって発病しますが、その菌は雨滴によって隣の竹の枝へとうつっていくので、管理不足の竹が密生した竹林で被害が拡大しやすいとのこと。被害が広がれば、いずれ竹林全体が枯死します。そうなってしまえば、フクロウの休息場所どころではなくなります。だから、今回の作業をしたことでフクロウが休息場所の一部を失ったとしても、長い目で見ればまた良い休息場所になっていくかもしれないということです。

「自然」を、そんな人間の身勝手な考え方でいじくって良いのか、と言われるかもしれませんが、里山は、まったくといって良いほど人の手が入っていない原生的な自然とは異なるのですから、人間活動の影響なしで成立しません。もちろん、手を入れたことで私たちの思惑通りにこの森の自然が推移していくとは限らず、私たちにとって好ましくない方向に向かうのかもしれませんが、「考えているだけで何もしないよりは、できることから何かすべき!」 これも、遊林会の考え方のひとつです。

写真を主体とする「フォトログ」にはふさわしくない記事となりましたが、こうして少しずつ、できることから手をつけていくことで、将来にわたって人も自然もにぎやかな森になれば…と願って、活動を続けています。

                                   MARU

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2010年2月16日 (火)

今日も野鳥を

気がつけば2月も もう半ば。早いですねぇ。暖かかったり寒かったりとややこしい天候が続きますが、森ではあいかわらず野鳥がにぎやかです。

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↑ まずはおなじみジョウビタキ。オスです。縄張り意識の強いこの鳥は、森の中の各所で見るのですが、木道にとまっている写真のジョウビタキのように、結構近くまで接近を許すジョウビタキもいれば、こちらの姿を見るなりサッと林の中に逃げるジョウビタキもいます。

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↑ こちらジョウビタキのメス。このメスはあまり人の接近を許しません。少し開けたブッシュ状の林でよく見かける個体です。

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↑ たまにはカラスも載せてあげましょう。こちらクチバシが太いハシブトガラス。巣作りが活発になってきているせいか、近頃かなり騒がしくなってきました。センターの裏に植えてある大きな柑橘類を丸ごとくわえて奪っていっています。

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↑ 最後にツグミ。今年はいつもよりツグミが少ない気がします。例年、それほど苦労せずに見つけられるのですが、今年は見つけられない日が多いです。

そういえば数日前に、滋賀県内のガンカモ類等生息調査の結果が公表されましたが、カモ科は昨年より約1万羽少ないとのことでした。私もここ数年続けて市内の同じ場所に水鳥を見に行っているのですが、今年は水鳥が本当に少ない…いつもなら水鳥で黒々としている水面も寂しいものです。

今週は日曜・月曜が休みだったので、14日(日)にその場所に行きました。相変わらず水鳥が少ないなあ…と思っていると、いつも見かけるカモたちの中に何やら白い大きな鳥が… おっと コハクチョウではないですか!残念ながらその日はカメラを持っていませんでした。そこで次の15日(月)に、今度はカメラを持って再び行ってみました。

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↑ いました! まだ幼鳥から成鳥になる途中のためか、首のあたりは灰色をしています。湖北などでは湖岸道路から普通にコハクチョウの群れを見ることができますが、市内で見たのは初めてです。といっても1羽だけでしたから、群れからはぐれたのでしょうか。写真に写っている他の水鳥は、オカヨシガモ、ヒドリガモが多く、わずかにヨシガモもいます。この場所には他に、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、コガモ、カルガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバンなどが常連です。

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↑ ひとりぼっちで寂しくないのかなと思いますが、長い首を水面につっこんでマイペースでエサを食べていました。この話を森のスタッフにしたら、今日昼休みに見に行ってくると行って出かけたのですが、本日はどうやらいなかったようです。

ネイチャーセンターの裏の薪棚には、本日もウグイスが薪にいる幼虫を食べに来ていました。どうやらお気に入りの場所になったようですよ。

                                         MARU

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2010年2月10日 (水)

野鳥のおもしろさ

昨日は冬と思えないほど気温が上がりました。今日もそれほど寒い日ではありませんが、空はずっと分厚い雲に覆われ、一時雨が降るなどあまり森を楽しめる天候ではありません。しかし雨が降る前に森へ!と、午前中に出てみました。

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↑ まずウメはどうかなと見に行くと、咲いた花が増えていました。しかしまだ1分、いや1.5分咲きくらいかな…?

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↑ 今日は野鳥が賑やかでした。水辺の林の地面からたくさん鳥が飛び立ったのでしばらくじっとしていると、再び群れが舞い降りてきました。遠くからでもその黄色い大きなクチバシが目立つイカルの群れです。ごついクチバシで器用に落ち葉をひっくり返しながら、地面に落ちた実などを一生懸命食べていました。よく見ると、シメも混ざっています。

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↑ 切り株の上に、ヤマガラが降りてきました。シジュウカラやエナガなどと比べると、この森でヤマガラの姿はほとんど見かけません。写真に撮ったのも今日が初めてです。しばらく見ていると、切り株の割れ目の間に落ちていた実のようなものをくわえました。結構大きな実ですが、何の実でしょう?後で近くの木を調べましたが、よく分かりませんでした。

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↑ そのあとヤマガラは、実をくわえたまま近くの木に留まりました。

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↑ その実を細い脚で器用にはさみ、クチバシでつつきます。

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↑ おっと!クチバシで割るつもりが刺さってしまいました…このあともう一度脚で押さえてクチバシから実を抜き、何度か叩いてついに割りました。

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↑ そして何やら取り出しましたよ。これを食べるのでしょうか?

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↑ …と思って見ていると、取り出したものを再び脚で挟み、そこをつついてとても小さな物を取り出しました。今クチバシの先で挟んでいる物がそれ。どうやらこの小さな物が目的のようで、ポイッと口の中に入れました。う~ん何でしょう?

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↑ 食べ終わった後。最初に取り出した物はもう興味がないようで、隣に置きっぱなしです。『原色 日本野鳥生態図鑑<陸鳥編>』(中村登流、中村雅彦 保育社 1995)には次のように解説されています。

「ガ類の幼虫、甲虫、クモなどの虫も食べるが、とくに樹木の種子を好む。シイ、カシ、ナラ類のどんぐりや、ハシバミなどのかなり堅い実を、木の枝の上で足指で押さえて叩き割る(中略)秋にはどんぐりや針葉樹の種子などを、樹木の幹や大枝の樹皮の割れ目、倒木の朽ちた部分などに貯蔵する」

これを読むと、食べている物はアラカシのドングリに見えなくもないのですが…それにしても貯蔵する習性があるということなので、切り株から取り出したのはもしかしたら貯蔵していたもの?真実は不明です。

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↑ 相変わらず、ネイチャーセンターの窓から見える薪棚にはジョウビタキやシロハラがやってきていますが、今日は珍しいお客さんが。ウグイスです。ウグイスはアラカシが茂った比較的暗い林の中を動いていて、たまに開けたところに生えている木でエサを探しているのを見かけますが、こんな風に明るくて人の気配がある所に出てきたウグイスは初めて見ました。それほどこの薪の穴にひそんでいる幼虫が魅力的なのでしょうか。かなり熱心に虫を探していると、そこにいつものジョウビタキ♂がやってきて1mも離れていないところからウグイスの様子を観察しています。するとウグイスが薪の穴から3cmほどの大きな幼虫を引っ張り出すことに成功!ウグイスはすかさず幼虫をくわえたまま薪棚の下の狭い隙間に逃げ込みましたが、ジョウビタキはそれを追いかけて行きました。その後の様子は見られず…あとはどんなドラマがあったのでしょう。

今日は他に、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、ツグミ、シロハラ、ホオジロ、ヒヨドリ、トビなどを見かけました。先週は初めて森でヤマシギも見かけました。そして今日、ケーンケーン!という雄キジの縄張り宣言が何度も聞こえました。キジの縄張り宣言は通常3月頃かららしいのですが、彼にとってこの陽気はすっかり春なんでしょうかね?

                                    MARU

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2010年2月 7日 (日)

さて、足跡は…?

昨晩雪が降り、明け方にはほとんど止んでいました。里山の動物たちが動いていた時間に降っていて、ねぐらに帰る頃には止んでいた…ということは、今日は雪の上の足跡を見つけるのに絶好のはず!と思い、ネイチャーセンターに着くなり早速森の中へ行きました。

しかし…昨晩の雪は湿雪だったこともあり、林の中に降った雪や木道の上の雪は融けずに残っていたのですが、歩道の大半を占める土の上に降った雪はほぼすべて融けてしまっていました。

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↑ それでも、いくつかの足跡が見つかりました。こちらは足跡が一直線に並んでいるのが特徴のキツネ。キツネは自分の前足を置いた上に後ろ足を重ねて歩くので、このようにきれいに一直線につくのが特徴です。

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↑ これは何か分かりますか?鳥の足跡です。この足跡しか見ていなかったら絶対に何の鳥の足跡か分かりませんが、写真を撮る直前にここから飛び立っていった鳥がカシラダカでしたので、これはカシラダカの足跡です。

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↑ こちら「水辺の林」で見つけた足跡。少しヨタヨタと歩いているように見え、タヌキの足跡の特徴に似ていますが、私はキツネではないかと思います。先ほどのキツネの足跡写真のように一直線につながっていませんが、先ほどの写真は「歩行」で、「速歩」になるとこのようなパターンになるようです。雪が融けかけていなければ、もっとはっきりと足跡が残るのでもう少し詳しく調べられるのですが…

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↑ こちらは木道の上です。かなり大きく蛇行していますから、これもタヌキかなと思ってしまうのですが、ひとつひとつの足跡を結ぶと案外直線になるので、私はこれもキツネではないかと考えています。この木道は左右に10cmほどの高さの転び止めがついているのですが、写真の右側の転び止めの上にも足跡がついているのが分かるでしょうか。これもキツネでしょうね。子どもたちと木道を歩く時、必ず何人かは平均台のように転び止めの上を歩きますが、キツネもそんな気分なのでしょうか。

結局、今日はノウサギの足跡は見つけられませんでした。残念。

昼前からは信じられないほど天気が良くなり、ずっと青空が広がっていました。センターの中でパソコンに向かっていると、すぐ裏のケヤキの枯れ枝にアカゲラがやってきました!

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↑ 良い天気になって、カメラを向けた先の屋根の雪が融けてかげろうのように水蒸気が立ち上っていたため、今日は何だかぼやけたような写真しか撮れませんでしたが、それでも今日ほど長い時間アカゲラを撮影できたのは初めてです。撮っていると、コゲラがやってきました。スズメくらいの大きさのコゲラと比べると、アカゲラがかなり大きいキツツキだということが分かります。

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↑ アカゲラの特徴は何と言っても「赤」。遠くからでもかなり目立ちます。頭の後ろが赤いのは成長したオスです。尾っぽの少し下に、さっき掘ったばかりの穴が開いているのが見えます。

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↑ かなりブレた写真ですが、おなか側を撮影したもの。真っ赤です。

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↑ 本日撮った中で、多少きれいに撮れた方の写真。今日はこのアカゲラが15分近く同じ場所にいました。キツツキは何回見ても楽しいですね。

当分、雪は降らなさそうです。ノウサギの足跡は見られないかなあ…

                                        MARU

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2010年2月 6日 (土)

今日はジョウビタキ

全国的に猛烈な寒波が来ているとのことで、この地域でも夜明け前から雪が降り始め、朝は一面真っ白になっていました。そのあともずっと降ったりやんだりを繰り返していますが、地温が高いせいか雪は一向に積もらず、地面を濡らせるのみです。大雪で大変な地域も多い中、積もらないのは幸いなことなのですが、期待していたノウサギなどの足跡はまったく残っておらず、またも確認はできませんでした。

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↑ 積もりこそしませんが、時には猛烈な吹雪が襲ってきました。ここよりバンクーバーに降らないと…

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↑ そんな中、ジョウビタキは今日も薪からエサ探しです。この薪は先日積んだばかりの新しい場所ですが、早速訪れていました。ジョウビタキは縄張り意識が強いので、先日からセンターの周りで撮っているジョウビタキは、すべて同一個体のこの雄かもしれません。

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↑ 写真を撮りに近づくと、遠くに逃げるでもなく近くに留まってこちらを様子見です。冬の羽のせいか、とっても太って見えますね。

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↑ ずっとカメラを向けていると、たまに突風が吹きます。風で胸の羽がめくれあがると、内側(羽の付け根側)はこんな色をしているのですね。頭はまるで銀髪のようですが、この色は成熟した雄の特徴のようです。

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↑ 本日のベストショット。ジョウビタキの雄はその色もきれいですが、何と言っても真っ黒の眼が可愛らしい。でも、シャッターをきっていると「今日は薪割らないの~?」というような眼でこちらを見るんですよね。まだ虫が入っている丸太がたくさんあるから、またおいで。

今晩は雪が積もるかな?積もって欲しいような、積もって欲しくないような…

                                     MARU

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2010年2月 5日 (金)

ノウサギの糞を探して その2

本日書いた記事の中で、ひとつだけ気になっていることがありました。それは、ノウサギがジャノヒゲを食べた痕らしき写真を載せましたが、そもそもウサギはジャノヒゲを食べるのだろうかということ。あんなに細くて、人の目から見ればそれほどおいしそうに思えない葉を果たしてウサギが食べるのでしょうか?

そこで試してみることにしました。実は我が家にはペットとしてウサギを飼っているのです。もちろんノウサギではなくカイウサギですが… 我が家のウサギには毎日、野菜、チモシー、ペレット状のエサの3種類をあげていますが、なかなか贅沢で、あまりおいしくないキャベツの外葉とかハクサイの芯などは文句を言って食べないのです。ちなみにウサギは声帯が無いので鳴くことができませんが、音を出すことはできるので、うれしい時も文句を言う時も「ブーブー」と言います。

さて、そのウサギに森に生えていたジャノヒゲの葉を4,5枚あげてみました。ウサギはまずにおいをかぎます。そしてまずそうならフン!とそっぽを向くのですが、ジャノヒゲの葉を差し出すと… 食べました! しかもかなりの勢いで。結構好きなようです。

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↑ 少し食べさせ、すぐにその一部を回収しました。もちろん食痕を見るためです。それがこの写真。森で見た食痕は食べてから時間が経っているので先端が枯れていましたが、その痕はやはりこの写真と同じようにスッパリと切断されていました。

写真の撮影後、この葉をウサギにあげるとすぐに食べてしまいました。やはりジャノヒゲは好きなようです。

というわけで、どうやら森の食痕はノウサギだと言って間違いないように思います。残る問題は、最近の食痕なのかどうかということです。明日、この地域では雪が降るそうです。昼間の雪なので動物の足跡はつかないかもしれませんが、どこかにノウサギの足跡が付かないかなとちょっと期待しています。

                                       MARU

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ノウサギの糞を探して

昨日2月4日(木)は遊林会「木ままクラブ」活動日。参加者はスタッフを含めて5人と少数でしたが、昨日も今シーズンにナラ枯れで枯死してしまった木を1本伐採しました。午後からはその木を早速薪割り機で割ったのですが、ナラ枯れの原因といわれるカシノナガキクイムシが開けた穴がいっぱい開いていて、たくさんの幼虫が出てきました。

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↑ ウネウネと出てきている小さな幼虫がカシノナガキクイムシの幼虫です。この写真だけで4匹写っています。

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↑ この写真には幼虫は写っていませんが、黒い筋や穴がカシノナガキクイムシの坑道です。写真の中で「E」のように見える坑道の3箇所の先端部分は、おそらく親が卵を産みつけた場所だと思います。

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↑ 昨日の薪割りでは、一番左側の小さなカシノナガキクイムシ幼虫のほかにも2種類の幼虫が出てきました。おそらくカミキリムシの幼虫だと思いますが、何のカミキリムシなのかは分かりません。薪割りをしていると、例によってジョウビタキが幼虫を催促しにきたので、この写真を撮ったあと近くの土の上に放っておきました。今日の朝来てみると、既に幼虫の姿はありませんでした。幼虫が自力で逃げたとは思えないので、あのジョウビタキが食べたのでしょうか?もしそうなら、右の幼虫はさぞ食べ応えがあったことでしょう…

さて本日2月5日はとても寒い一日でした。空は晴れていたのですが空気がとても冷たく、思わず肩がすくみます。しかし今日もまた、ノウサギの糞を探して森の中を歩き回りました。

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↑ 残念ながら本日もノウサギの糞は見つからず…。 しかし、ノウサギの食痕らしきものを見つけました。ノウサギはするどい前歯で草をかみ切るので、カミソリで切ったような切り口になるそうですが、このジャノヒゲの葉はそんな感じです。これまでにもこうした食痕は森のあちこちで見つかっているのですが、保全作業の際の草刈りや機械刈りで刈った際にも同じような切り口になるので、正直どれか分からないのです。今日見つけたのは、絶対ここで草刈りはしていないという場所で、しかも人間が刈ったように隣の葉もすべて切り口がある、という具合ではありませんでした。だからといってノウサギの食痕だと確信できませんし、もっと重要なのは常緑多年草のジャノヒゲの食痕は、最近食べられたものかどうかの判断もしにくいということです。見る人が見ればわかるのでしょうが… 結局、今ノウサギが森に来ているということの確証はつかめませんでした。

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↑ 先ほどの食痕の周囲を探索していると、あちこちに獣道らしき筋が見つかるのですが、そこで見つけたのがこれ。カラスの死体の一部です。近くにはむしられたようにハネもちらばっていました。すぐに思いつくのは、キツネが食べたのではないだろうかということですが、それすら想像の域を出ません。

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↑ ノウサギの糞を探して森の中をゴソゴソと動いていると、たまに「おっ!」という物を見つけます。こちらカラスの死体の近くで見つけた、花が終わってタネも飛ばしたあとのウバユリの茎。2本生えていて、手間の方にはタネが入っていませんでしたが、奥の方に写っているウバユリにはまだタネが入っていました。

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↑ そのタネをいくつかもらいました。ウバユリのタネには周りに薄いハネがついています。この写真を撮るときに屋外で撮ろうとしたら、ちょっと風が吹くとすぐに散ってしまったので、やむを得ず室内で撮影しました。

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↑ まだタネが残っていたウバユリを真上から撮影してみました。ぎっしりとタネが詰まっています。『花からたねへ』(小林正明 全国農村教育協会 2007)によると、ウバユリのタネはその形から想像できる通り風で散布されるタイプと記述されています。しかし、撮影中このウバユリがゆらゆら揺れるくらいの風が吹いていたにも関わらず、タネは一枚も飛んでいきませんでした。先ほどのタネのクローズアップ写真を撮る時にはちょっと吹いただけでも散っていったのに… そこで『花からたねへ』をさらに読むと、次のような記述がありました。

「ウバユリやタカサゴユリの果実は太い茎の上についている。花が咲いているときは子房は横向きだが、成熟した果実は(中略)上を向いている。そして果実の裂け目は上向きである。果実はやや強い風でゆれ、種子が果実の裂け目から飛び出す。太い茎や上向きに開口するのは強い風のときにだけ飛ばす植物の工夫といえる。」

なるほど。少しの風で少しだけ飛んで親の株の近くにタネを落としても仕方がないということでしょうか。しかし、ウバユリが周囲に木などが無く強い風が吹く草はらのような環境に生育しているならともかく、実際にはこの植物は背の高い木や竹に囲まれた林の中に生えています。そこを風が強く吹き抜けるのをひたすら待っているのでしょうか?

私は今まで一度も、ウバユリのタネが風で飛んでいくのを見たことがありませんが、考えてみれば今日もこのウバユリのタネの「入れ物」を撮影するほんの数分しか観察していないわけです。そう思うと、確かにウバユリはいつか林の中を吹き抜ける強い風を忍耐強く待っているのでしょうね。すごいなあと感心します。

風で飛んでいくウバユリのタネは一度も見たことがありませんが、他の理由でこのタネが大量に飛んでいく様子は今まで何度も見たことがあります。それは、森の中で作業をしている人や遊んでいる子どもが、そこにウバユリがあると気づかずに体にひっかけてしまい、大きくしなった太い茎が人の体から解放された瞬間に、先端についたタネの「入れ物」から投石機のように大量のタネが舞い散る様子です。これは見事な様子です。

確かにウバユリは強風を待っているのかもしれませんが、案外、人や獣が意図せず茎をひっかけた結果大量に散布されるというのも、この植物の種子散布の一手段かもしれませんね。2つ並んだウバユリの一方のタネの入れ物が空っぽだったのは、もしかするとさっきカラスを食べたキツネ?が体にひっかけたのかもしれませんよ…

                                        MARU

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2010年2月 3日 (水)

春の準備

「3月」を冬に入れようか春に入れようかは迷うところですが、2月は間違いなく冬だと言っても良いでしょう。しかし、冬といっても季節が止まっているわけではありません。春に向かって、いろいろなものが少しずつ準備を始めています。

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↑ シュンランの花芽がふくらんできていました。花が咲くのはまだ2ヶ月ほど先ですが、こうして一生懸命準備しているのですね。

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↑ この写真を見て、すぐに何か分かる人はあまりいないと思いますが、実はこれ森の中にある炭焼窯のフタを開けたところです。左の奥の方に黒く写っているものが先日焼いた木炭です。そして右側に写っているものは、炭窯上部を覆う可動式のフタ(鉄板に白い耐火ウールを巻いてある)です。さてこの写真が「春の準備」と何の関係があるのか…?

実は先日から、カラスがこの白い耐火ウールをついばんで持っていくのです。どうやら、この1,000℃近くの高温に耐える断熱材を巣材に使っているようなのです。この現象は今年に始まったことではないのですが、カラスの巣作りは春以降のはずなのに、なぜこんな早い時期に巣材を持っていくのだろうとずっと不思議でした。

そこで改めていくつかの書籍を調べてみると、『原色 日本野鳥生態図鑑<陸鳥編>』(中村登流、中村雅彦 保育社 1995)のハシブトガラスの解説に、次のような記述を見つけました。

「繁殖期は3~7月、一夫一妻で繁殖する。(中略)枝を集めて椀型にし、内装には羽毛、獣毛、シュロの毛、スギ皮などを使う。2月ごろから番で巣場所を選ぶ。」

繁殖期にかなり先立ち、2月頃からもう新居を探しはじめているのですね。ちなみにこの森でよく見るのはここで解説されているハシブトガラスです。炭焼き窯のすぐ近くには切り倒したシュロも放置してあり、その毛もむしっているのかもしれませんが、断熱材の方が気に入ったのでしょうか?遊林会の炭焼き名人によると、「わしが竹炭を焼くときに使う(短く切って輪に結んだ)麻ひもを、ミカン箱のダンボールに入れておいたら、(ミカン箱を持つ)穴にくちばしを突っ込んで麻ひもを盗っていきよった!」とおっしゃっていました。本当によく観察していますね。

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↑ こちら直接「春」とは関係ありませんが、落葉した落ち葉も徐々に腐って(分解されて)います。面白いのは、写真の葉(クヌギもしくはアベマキの葉)のように、葉脈の場所によって明確に色が変わっていることです。濃い色のところは濡れている所、薄い色のところは乾いている所ですが、濡れているというのはきっとそこから分解されつつあるのでは?と思います。よく分かりませんが。それにしても、美しい寄せ木細工のようです。

ところで昨日のフォトログに、雪が積もったので急遽森にやってきた小学校のことが載せてあります。あいにく私は交替で休日だったので雪の探検にお付き合いできませんでしたが、記事によると子どもたちはノウサギやキツネなどの足跡を見つけたとあります。

ノウサギやキツネの足跡は、うまい具合に雪が降ると本当にたくさん残っていて楽しいのですが、実は今シーズンは降雪日が少ないこともあってノウサギの足跡を見る機会が一度もありませんでした。今シーズン、キツネについてはスタッフが走っていく姿を目撃していますし、タヌキは昨年6月13日のフォトログで「溜め糞」を紹介しました。しかしノウサギは、その姿はもちろん足跡も糞も見ていません。1月に入って、本日も含め延べ3時間以上、林内のあちこちを歩いてノウサギの糞あるいは食痕を探そうと試みているのですが、以前よく見つけた場所や他の場所でも一度も糞を見つけられませんでした。もしやノウサギはいなくなった、あるいは非常に少なくなったのでは…?と思っていた矢先、小学生が見つけたとの記事。

そこで今朝、昨日の小学校に対応したスタッフに、「ノウサギの足跡見た?」と聞くと、どうやら小学生がそう言っているだけでスタッフは見つけられなかったとのこと。この森に14回以上も来ている子どもたちですから、きっと本当に見たのだと思いますが、どうやら確実にノウサギの足跡だったとは言えそうもありません。今後、さらに注意して見ていきたいと思います。

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↑ 本日も一生懸命ノウサギの糞を探したけど見つけられなかったので、以前に載せたタヌキの溜め糞は今もあるのかなと見に行くと、ちゃんと新しい糞がありました!。あまりいじるとタヌキが来なくなるといけないので、遠目から写真に撮るだけにしましたが、食べている木の実はセンダンかな…?よくわかりません。

タヌキの溜め糞のことについても、森にある書籍でいろいろと調べていると、動物園などで飼われているタヌキも律儀に溜め糞をするのだそうです。溜め糞を通じて、エサのことなどいろいろな情報交換をしているのだとか。すると、『野生動物観察事典』(今泉忠明 東京堂出版 2004)にとても面白い事が書いてありました。

「広島の安佐動物公園での観察によれば、肌寒いまだ朝霧の残るタヌキの放飼場の前へ行くと、驚いたことに、タヌキが一列縦隊に並んで朝の脱糞の順番を待っていたという。先頭の奴は悠々と用を足している。それをもどかしそうに2番目の奴が鼻で尻を小突いている。そうして先の奴が済むと次がチョコチョコと前に出て、やっと安心したような顔をして用を始める。5、6番あたりになるとソワソワ、キョロキョロ、中には待ちきれなくなって、列外に飛び出し放飼場内を駆けずり回り、また舞い戻って列の後ろに並ぶ奴もいるといった案配だそうだ。タヌキにとって、溜糞はたいへん重要だということが分かる。」

すごいですね!見てみたいものです!ちゃんと順番に並び、一度列から外れたらもう一度最後尾に並ぶなんて、本当に律儀な生き物ですね。単独で行動するキツネやノウサギと異なり、家族で行動することが多いタヌキの社会性に由来するのでしょうか?

自然ってまだまだ面白いことがたくさんありますね。

                                       MARU

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2010年2月 2日 (火)

14回目の森で初・雪の森

昨日、森では雪が降りました。

今朝出勤すると、今年度すでに13回も森に来てくれていた学校から

「雪の森もいいと聞いていたので、今日森に行かせてもらってもいいですか?」との連絡がありました。 

今日は火曜日で、いつもよりスタッフが少ないんですが、MARU隊長が不在ではあったものの、遊林会スタッフは2人共出勤していたので、急遽プログラムを考え、準備に入りました。そんなことで、週はじめの少しぼ~っとした雰囲気が一気に飛んでいきました。

さて、今日は「雪の森」っていうことでやっぱりいきものの森らしく、いきものの足跡探しを行いました!

201002022 まずは、実物大の大きさの絵を見せて、足跡の説明です!

その後は実際に、森の中へ・・・

20100202_2年間を通じて、森の写真を撮っている子どもたち、今日は雪の森、そしていきものの足跡の写真をたくさん撮っていたようですcamera

201002021 班行動のはずなのですが、男の子達は「女子は森の奥まで一緒に入ってくれない!!」と別行動のようです。足跡をさがすために、道無き道を進んでいきますdash

どの子どもたちも、キツネ・ウサギ・イタチなどなど、さまざまないきものの足跡を見つけたようですflair

足跡探しを終えた後は、自由行動! しかし、行動を始める前には・・・

201002021_3

いったん、火にあたって体を暖めてからです。寒い日はやはり、たき火のまわりに人がたくさん集まります。子どもでも同じですね。

20100202_3枝を拾ってきて、その木に火をつけては消して、またつけて、と煙たかったり、顔が熱かったりしましたが、楽しそうに火をいじっていました。

さて、雪といえば、雪合戦ですsnowしかし、今日の雪はかたい雪であたったら痛いだろうなぁ~と写真を撮りながら見ていました。

201002021_2 そう、標的はスタッフIさん。

201002022_2 追い込まれて・・・

201002023 集中攻撃(笑)

その後も約20分ほど雪の中で遊んだ子どもたちは、びしょびしょになっていました。子どもは風の子、元気な子です。ちなみにIさん、お昼ごはんが手につかないくらいバテたそうです。ご苦労様でした。

2月に入り、急に寒くなりましたが、子どもたちのように元気に過ごしましょうsun bun

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