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2010年1月

2010年1月31日 (日)

森の夕景

本日は予報通り午後から雨となり、午前にいくらか見かけた森を散策される方の姿も、午後からはぱったりとなくなりました。それでも曇り空のうちは、たき火を焚き、薪ストーブに火を入れて森へのお客様を迎え入れる準備をします。

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↑ いつも薪ストーブに火を入れるF氏が今日は交替で休みなので、今朝は私が薪ストーブをつけましたが、ファイヤーサークルのたき火は既に「山番さん」によって焚かれていました。冬の森にたき火があるとほっとしますね。

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↑ 先日のフォトログでも紹介した薪棚に、今日はジョウビタキがやってきていました。もちろん、枯れ木を割った中に潜んでいる幼虫を食べにきているのです。垂直に積んだ薪に器用に取りつきながら、一生懸命虫を探していました。

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↑ 時には、こんな具合に薪の隙間に体を入れて虫を探します。遊んでいるわけではなく、生きるためなのだから必死ですよね。

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↑ また時には、その場で羽ばたきながら静止するホバリングを行っていました。カワセミほど長い時間のホバリングではありませんでしたが、ジョウビタキもホバリングができるんだと分かりました。

この薪棚は、センターの事務室の窓からほんの5mほどの距離にあり、今日は午後から雨が降ったこともあってしばしばその薪棚を眺めていたのですが、同じジョウビタキ(たぶん)が少なくとも5回はこの薪棚にやってきました。そのうち、少なくとも2回は大きな幼虫を見つけて食べているのを確認しました。

ところで、昨晩は満月でした。一昨日の夕方18時頃に森から帰る時、森の木々のシルエット越しにほぼ満月のお月様がきれいに浮かんでいました。そこで昨日の満月はぜひ森の中で撮影しようと、太陽が沈んでから月が昇るのを待ちました。周囲を山に囲まれた滋賀県は、街にいると太陽と月が水平線から昇り水平線に沈む様子を見られません。まして木々に囲まれた森の中ではなおさらです。少しでも早く「月の出」を見ようと、高さ12mの林冠トレイルの上で待つことにしました。

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↑ 東の空から月が登るのを待つ間、ふと西の空を見ると太陽が沈んだ方に向かって雲が流れていました。風で木の梢が揺れ、なかなかドラマチックな風景でした。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 17時47分、この森の木々の枝越しに、東の山から月が昇り始めました。月と言わなければ太陽のように見えますが、昨日の月は本当に明るかったです。

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↑ 月が出てしばらくは雲がかかっていました。しかしこれはこれで絵になります。

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↑ もう少し待つと、雲が切れてきれいな月を見ることができました。昇ってしばらくの間は、こんな色のお月様でした。

森の木々越しに満月を撮影したかったので何枚も撮ってみたのですが、やはり人間の眼で見えているように写真を撮ることはできません。月をきれいに撮れば森は真っ暗に写ってしまい、森の木々が見えるように撮れば月は真っ白に写ってしまいます。それでも、何とか雰囲気を出そうと撮ったのが次の写真…

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↑ この写真、クリックすると大きくなります。月は白くなってしまい「うさぎ」は写っていませんが、寒風の吹く林冠トレイルから見た時の雰囲気はこんな感じでした。写真のほぼ中央に赤っぽく写っている星は、今年1月28日に地球に大接近した火星だと思います。ちなみに撮影データはNikon D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED ISO400 SS1/1.3 F6.3 マニュアル露出(-3.1EV) WB晴天です。

夕暮れに見る冬の森は、月が無くてもなかなかの景色です。ただしあっという間に真っ暗になりますから、懐中電灯は必須ですね…

                                         MARU

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2010年1月29日 (金)

暖かいような寒いような

本日は一時どんよりと曇りましたが、午前と午後は見事な青空が広がりました。陽差しがあるとポカポカ陽気なのですが、日が陰るととたんに風が冷たい…体長を崩さないように気をつけねば。

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↑ 天気が良いのでまずは林冠トレイルに登ってみようと思い階段を登ると、その先には見事な青空が広がっていました。上から見渡した冬の森の風景はなかなかのものでしたよ。残念ながらその写真は(わざと)撮っていません。

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↑ 水辺に行ってみると、何と春に咲くムラサキサギゴケが咲いていました。この花だけが狂い咲きしているのではなく、周囲に10輪ほど咲いていました。

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↑ それではフキはどうかなと見に行くと、やはりもう膨らみ初めていました。早いなあ。

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↑ こちら「春」とは関係ありませんが、苔がびっしり生えた切り株の上にイタヤカエデの種子が落ちていました。苔の上は発芽しやすい環境だとは思うのですが、大量にイタヤカエデの種子が落ちていたにもかかわらず、この苔台の上で昨シーズン発芽したのは1本しか確認できませんでした。この苔台のすぐ近くの、土の地面に落ちたものは結構発芽しているように思います。タネは落ちるときにその場所を選べませんが、その母樹の立場から見たら、土の上にも苔の上にもいろいろな場所に落としておく方がいいのでしょう。

夕方はやはり寒くなりました。明日の朝も厳しい寒さのようです。

                                    MARU

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2010年1月26日 (火)

冬の森では毎日…

先日のこのフォトログで、冬の森で毎日行っている事として「たき火」を挙げましたが、実はもうひとつあります。それはネイチャーセンターの中の薪ストーブを焚くことです。

ネイチャーセンターの広いホールを一台の薪ストーブだけで十分に暖めるのは無理がありますが、それでも焚いているのといないのとでは違います。冬の森を歩きに来て、ちょっと一休みにネイチャーセンターに来られた方のために、薪ストーブを焚くわけです。

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↑ 薪ストーブはもちろん薪を燃やすのですが、ネイチャーセンターの裏にはこのように薪が積んであります。この薪棚は、先日のフォトログで「薪棚を見ていると、積んだ薪と薪小屋の屋根のせまい隙間にシロハラが飛び込んできて、先ほど積んだ薪の上をひょこひょこ歩いています。何をしているんだろうとよく見ると、どうやら割った薪から顔を出している幼虫を食べに来たようです。」と紹介した薪棚です。この薪は今年伐った木の薪なので乾燥していないため、燃料として使えるのは来シーズン以降です。

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↑ 先ほどの薪のひとつを抜いてみました。非常に小さな穴がポツポツと開いていますが、これがナラ枯れの原因「カシノナガキクイムシ」が開けた穴です。ナラ枯れで枯れてしまった木をそのまま放っておくと、翌シーズンの夏前にその木から数千匹と言われる成虫が脱出し、さらに被害が拡大していきます。また、枯れた木を伐採してその場に放置しておくだけでは木がなかなか乾燥しないため適度な水分状態の中で幼虫が成長し続け、同じように伐倒木から脱出してしまいます。そうしたことを防ぐためにも、枯れた木を伐採し、玉切り(適当な長さに切り)し、それを写真のように割って木を乾燥させることが大切なのです。そして乾燥させた薪が、化石燃料の代わりに暖房燃料として使用できるのですから、素晴らしいことだと思います。

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↑ そうした薪を使って、毎日薪ストーブに火が入れられます。今、薪ストーブの周囲には先日の「シニア講座」で行った木工教室の時の作品見本のイスたちが並んでいます。もちろん飾りではなく座ってくつろいでいただけますよ。ちなみに写真のイスのうち中央3点は森のスタッフFさんの作品。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ ゆらゆらと揺れる炎を見ながら、イスに座ってのんびりと時間を過ごす…とっても贅沢な時間ですよ。森を散歩された後は、ぜひお立ち寄りください。

ところで今日の午後は、久しぶりの常連さんがおこしでした。19歳のM君です。彼はこのフォトログにも何度か登場していますが、小学生の時からこの森に来てくれていて、今はもう大学生!いや、正確には浪人生… 今、必死に大学受験の勉強をしている真っ最中で、あと1週間で試験とのこと。なのに森に来たので、「どうした?」と聞くと、「勉強に疲れたので息抜きに…」とのこと。

いつものように「何かすることない?」と たずねるので、いつもならちょっとした作業とか工作の見本づくりなどを頼むのですが、さすがに来週試験の人に刃物を持たせるのはどうかと思ったので、「センター来訪者に紹介できる森の見どころの写真を撮影してきて」と依頼。

きちんと撮影の基本として「絞り優先」の撮影の仕方とシャッタースピードの関係を即席レクチャーし、森の一眼レフデジタルカメラを貸し出しました。

しばらくして帰ってきた彼に、「どうだった?」とたずねると、「絞りとシャッタースピードを変えていろいろ撮ってみただけ…」とのことで、「作品」はないとのこと。それでもいいからと撮影した物をパソコンに取り込んでみると、確かに近場の物をいろいろな撮り方で撮っただけでしたが、そのうちの1枚に面白い写真がありました。

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↑ 絞りF14、シャッタースピード1秒の写真です。手持ち撮影で1秒もシャッターを開ければ写真は当然ブレます。しかしここまで激しくブレると、それはそれで油彩か水彩のような表現になって面白い写真になります。私の知り合いのカメラマンに、フィルム写真で意図的にこういう表現をする方がいて、それを思い出しました。この写真、クリックすると大きくなります。

結局彼は、私たちが帰る18時過ぎまで人生の悩みとか進路の悩みとかいろいろとしゃべるだけしゃべって帰って行きました。いい息抜きになったかどうかは分かりませんが、勉強から逃避してゲームセンターなどに行っているよりは、森に来ている方が健全…かな?いずれにしても、来週の試験がんばれ!

                                        MARU

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2010年1月23日 (土)

本日のお客さま

冬の間、森へ来訪される方の数は他の季節に比べるとやはり少なくなります。しかしそれでも来訪者0人という日は無いといってよく、ウォーキングや自然観察などのために来訪してくださる不特定の方が毎日数人おられます。

そんな方のために、冬の間できるだけ毎日行っていることがあります。それは「たき火」をすること。ネイチャーセンター前のファイヤーサークルでは、学校等の団体が来られる時はもちろんですが、団体の予約がない時でも、できるだけ火を焚くようにしています。「冬の森では火が一番のごちそう」というわけです。

火を焚いていると、森に来られたばかりの方や、既に森をぐるっとまわって来られた方までもが、たき火に手をかざしにやって来ます。そこにスタッフがいれば、必然的に「寒いですね~どこから来られたのですか?」とか、双眼鏡をお持ちの方には「今日はどんな鳥がいましたか?」などと、たき火のまわりで自然と会話が進みます。

そんな会話を通じて、来訪者の方にとっては森を歩いただけでは分からない情報や違う季節の魅力をスタッフから聞くことができるし、スタッフにとってはどこから来た方でどんなことを求めて来られたかが分かることになり、まさに一石二鳥です。

さて、そのたき火は、通称「山番」こと松本さんが、私たちが出勤するよりも早く準備してくれていることが多く、本日も早々にたき火をつけていただきました。団体さんがおこしで焼き芋を焼く予定がある日は、うまく焼き芋を焼けるようなたき火をおこしておいてくださるのですが、本日はその予定もなく、いつものように「豪快たき火モード」で火をおこしてくださいました。

すると、そこに1本の電話が…「YK小学校4年生の者ですが、今日焼き芋してくれますか?」とのこと。既にこの時たき火は豪快に燃えており、焼き芋をするには強すぎる勢いだったのですが、この森に何度も来てくれたYK小学校の子どもたちの願いもかなえてあげたいので、「いいよ。もうちょっとしたらおいで」と返事をしました。もちろん子どもたちは団体で来るのではなく、友達同士で来るのです。ご注文は6本程度とのこと。

急遽、焼き芋モード(要するに熱すぎないオキをたくさん作れるたき火)に変更することになり、山番さんと一緒にたき火を組み替えました。ちょうどいい感じにオキが出来てきた頃、女の子2人が到着。6本の注文だったのでてっきり5~6人で来るのかと思っていたので、「2人で6本も食べるの?」と聞くと、「家族に持って帰るの」とのこと。YK小学校4年生は昨年12月3日のフォトログで紹介した通り、活動の最後に焼き芋を食べていてとてもおいしかったので家族にもぜひ…ということなのです。

ただ、既に森のサツマイモストックは底をつきかけているので、電話でそれを伝えておいたら芋は持参するとのことでした。しかし彼女たちが持ってきたのはサツマイモの他にジャガイモもあり、ジャガイモはあまり経験がないので失敗するかもしれないから森のサツマイモをサービスにつけることにし、さらに通常焼き芋は1個200円で焼くところを芋持ち込みなので1個100円で焼くということで交渉?成立。

しかし焼くのに1時間30分ほどかかるよ、と言うと「弁当持ってきたから大丈夫!」とのこと。そして持ってきたのは弁当だけでなく…

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↑ YK小学校の来訪時に実施したたき火&マシュマロ焼きをしっかり覚えている彼女たちは、きっちりマシュマロと竹串も持参での来訪です。しかも竹串は以前この森での活動で作った物を持ってきたとのこと。たいしたものです。

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↑ そうこうしているうちに芋も焼け、お昼となりました。彼女たちはお弁当はもちろん、レジャーシートに水筒にお菓子まで持参で、まさに準備万端での来訪です。寒空の下ですが、暖かいたき火の横にレジャーシートをひろげ、のんびりとランチタイムを楽しんでいました。

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↑ 彼女たちのお昼には、余分に焼いておいた小さな焼き芋をプレゼント。急遽たき火を焼き芋モードに変えたにしては、なかなかうまく焼けました。指で押すとプニュッとへこむくらいのトロトロの焼き芋です。もちろん「おいしい~!」と言っていました。

彼女たちが持参したサツマイモ&ジャガイモの焼け具合は、割って確かめるわけにもいかなかったのですが、どうだったでしょうか?特にジャガイモはどうなったのかなあ?もしこのフォトログをご覧になっていれば、コメントをお願いします!

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↑ この後、森に出てみました。今日はカワセミが間近に留まり、とりあえずシャッターはきったのですが残念ながらフォトログに載せるほどの写真にはなりませんでした。このカワセミは焼き芋を焼いている間もずっと近くの水辺にいたので、彼女たちは貸し出したフィールドスコープで観察することができたようです。というわけで、鳥の写真はありませんが落葉樹の林で枝が毛細血管のようにめぐらされている様子がきれいだなあ…と空を見上げていると、その隙間からひょっこりと半月が見えることに気づき、思わずシャッターをきりました。

いつもより文字が多い記事になってしまいましたが、今日の子どもたちのように、学校から森に来たことをひとつのきっかけとして、プライベートでも森に遊びに来てくれるようになった子どもたちがいることは、私たちスタッフにとって本当にうれしいことなのです。また来てね!

                                      MARU

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2010年1月22日 (金)

本来の寒さ

ここ数日、本来の冬の寒さに戻りましたが、春めいた天候が続いた影響で、この森のウメももしや咲いているのではと見に行くと…

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↑ やはり咲いていました! と言ってもたったの3輪だけですが。これではまだ「開花宣言」というわけにはいきませんが、それでも花が咲くというのは季節が進んでいる証ですね。

ただ、花を咲かせても受粉してくれる虫はほとんど姿を見ません。一昨日の異常に気温が高い日だけは、ゴソゴソと動いている虫をいくらか見かけました。ただし、建物の隙間などからはい出してきた受粉には関係のないクサギカメムシがほとんどでしたが…

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↑ そんなことを考えながら、森のあちこちを見て歩いているうちに、今日のような寒い日に動いている虫を発見!体長1cmくらいの小さな虫なのですが、センターに帰って分厚い昆虫図鑑やインターネットでいろいろ調べてみたにも関わらず、ついに名前はわかりませんでした。だからこいつがウメの受粉に一役かっているのかどうかも不明です。眼がすごい模様に写っていますね。

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↑ 今日もたくさんの野鳥に出会いました。しかし毎日出会っているヒヨドリやツグミ、シロハラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラなどがほとんどです。イカルが遠くの梢からきれいな声で鳴いていた他に、今日久しぶりに出会ったのはこれ、ホオジロです。少数の群れでやってきていました。

昨日は遊林会「木ままクラブ」でナラ枯れにやられて枯れた木を薪にする作業を行いました。割ってみると、材の中にはナラ枯れの原因「カシノナガキクイムシ」の幼虫が開けたたくさんの穴が開いていたのですが、それよりももっと大きな5mm前後の穴もたくさん開いていて、あちこちのその穴から生きている幼虫がいっぱい出てきました。たぶんカミキリムシの仲間の幼虫だと思うのですが、そんなことは気にせずとりあえずセンター裏にどんどん割った薪を積み、薪棚はいっぱいになりました。

夕方、センターの窓から何気なくその薪棚を見ていると、積んだ薪と薪小屋の屋根のせまい隙間にシロハラが飛び込んできて、先ほど積んだ薪の上をひょこひょこ歩いています。何をしているんだろうとよく見ると、どうやら割った薪から顔を出している幼虫を食べに来たようです。いったいどうやって気づいたのでしょう。幼虫のニオイなのかな?窓越しに5mほどの近距離から見ていたにもかかわらず、アクロバティックな格好で幼虫をついばんでいました。写真に撮れなかったのが残念!

                                   MARU

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2010年1月19日 (火)

春のような…

今日はまるで春のような日和で、森を歩くには絶好の天候でした。空を見上げると抜けるような青さでしたが、林冠トレイルから眺める遠景は春霞のようにすっきりしません。スギ花粉にはまだ少し早いし、黄砂かと思ったのですが気象庁の情報では本日黄砂は観測されていません。この霞と関係があるのかどうか不明ですが、私は少し目がかゆいような気がし、スタッフのBUNちゃんは鼻水が止まらなくなってしまいました。

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↑ それでも、こんな天気の良い日に森を歩かないわけには行きません。陽気に誘われて、森では散策を楽しむ何組かの方をお見かけしました。そんな人を出迎えてくれるのは、賑やかな野鳥たち。今日はモズに出会いました。

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↑ 水辺では尾っぽをヒョコヒョコ上下させているキセキレイがいました。白と黒のセグロセキレイは水辺だけでなく街なかでもよく見かけますが、キセキレイにはあまり出会いません。また、セグロセキレイは2羽で動いているのをよく見かけますが、キセキレイは単独でいる姿の方が多い気がします。鮮やかなレモンイエローがかわいくて、水面に映った姿もなかなかです。

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↑ ポカポカ陽気で、ウメはどうなっているかと思い見に行くと、まださすがに咲いていませんでしたが、先週よりもつぼみがずいぶんとふくらんでいました。全国では何ヶ所か梅が咲いたようですね。

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↑ 冬の時期に種子をつけている植物もいくつか見られますが、こちらはオトコエシ。種子だけが残るこうした姿も、なかなかきれいです。

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↑ こちらオトコエシの種子の拡大写真。中央のタネのまわりに、ハネのような大きな膜がついています。

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↑ そういえばキリにも実(み)がついていたなあと見に行くと、既に実はパカッと裂開していました。一番上についている黄色のものは実(み)ではなく、春に葉や花を展開させる冬芽です。キリのタネってどんなのかなと思い、実(み)は既に開いているけどちょっとくらい残っているだろうと考え木を揺らせてみると…

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↑ こんなものが落ちてきました。大きさはカキのタネほど。キリのタネって結構大きいんだなあと思っていたのですが、調べてみると大間違い。この写真の右側の物体の下の方に、ハネのようにたくさんついているモノがタネのようです。ただしここについているものは未熟なタネのようです。これはいかんと思い、もう一度キリの木の下に行って目を皿のようにしながらタネが落ちていないか探すと、何とか少し見つかりました。

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↑ こちらがその拡大写真。長さは3mm余りで、オトコエシと同じようにハネのような薄い膜が複数枚ついています。『日本植物種子図鑑』(東北大学出版会)によると、「重さ500個87.5mg (中略) 果実の種子数は800-900個」とあります。つまり、1個の種子の平均重量は0.175mg(ミリグラムですよ!)、先ほどの写真でパカッと開いている実(み)の中に、超々軽量な種子がぎっしりと詰まっているというわけです。

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↑ こちらがさらに拡大して撮影したもの。薄い膜には細かな筋がたくさんついていて、美しいガラス細工か工芸品のようです。ただし小さいので、肉眼ではここまではっきりと見えませんが…自然の造形美のひとつですね。

天気予報では、明日も晴れで気温はなんと16℃!!森の生きものや植物にとっては良いのか悪いのか…でも歩くにはいいですよ。

                                      MARU

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2010年1月15日 (金)

冬の森をたっぷり楽しみました

この冬一番の寒さと言われている今週は、久しぶりに行事がぎっしりで連日バタバタしています。本日は2団体がおこしですが、そのうち午前中は保育園4歳児たち。

この保育園4歳児たちは、今年度6月、7月、11月、1月と4回来訪してくれ、季節をかえてそれぞれ異なるプログラムをしてきました。いろいろなものをどんどん吸収する4歳児たちですから、スタッフの名前もすぐに覚えてくれるので、今回もネイチャーセンターにつく前から大声で私の名前を叫んでくれていました。

11月来訪時にたくさん食べたフユイチゴのことも覚えていて、「今日も食べる~!」と言っていましたが、「もうフユイチゴは無いよ、そのかわり、冬の森らしいものを見つけに行こう!」と探検に出かけました。

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↑ 冬はいろいろな実を見つけられるので、まずは「青い実」探しをしました。青い実はリュウノヒゲしかないので、その名の由来になったヒゲのような細い葉を見せて、「こんな葉っぱを見つけたらその根元をよく探してみて」 と言っておくと、森に入ったとたんにどんどん見つけ出しました。でも、「鳥のために残しておいて。採っていいのは3つまで」と伝えておきます。

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↑ 気温は低かったのですが、今日はとっても良い天気で、動いている間は気持ちが良かったです。今日の探検では、青い実以外にも赤い実や、鳥の鳴き声を聞いてみたり、キツツキの巣穴を見つけたりしながら森を歩きました。

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↑ 川に行くと、思わぬ発見が。 川面が凍っていたのです! 時刻は既に10時30分ですが、気温はまだまだ低いようです。しかし子どもたちは大喜び!今も昔も、子どもたちは氷を見たら割りたくなるものです。

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↑ 氷を足で踏み抜いて割っていると、いつの間にか靴がびしょびしょに…「つめたいっ!」と大声で叫びながらも、決してやめない子どもたち。割った氷を私に持ってきて、「これピストルの形に見える!」「金魚の形や!」「こんな大きいの取れた!」などなど、この氷だけでずいぶんと遊んでいました。テレビやゲームも面白いかもしれないけど、こんなものだけでもたっぷりと遊べるよね。

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↑ 本日の探検の最後は、「落ち葉の上でジャンプしてみよう!」でした。前回1月10日のフォトログで紹介した「落ち葉入れ」の竹柵の中に子どもたちが入って、フカフカの落ち葉フトンの上で飛び回りました。しばらくすると、落ち葉のかけ合いが始まりした。

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↑ すると、「これは大人でも楽しいのかな~?」と園長先生が飛び入り!子どもたちに落ち葉をかけまくられていました。

寒い一日でしたが、子どもたちは冬の森を2時間たっぷり楽しみました。最後は「来年(度)もまた来るわ~」と言いながら帰って行きました。本当に、また来てね!

                                         MARU

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2010年1月10日 (日)

冬の彩り

本日は、ひっそり静かな冬の森です。しかし、そうした森を楽しむためか、のんびり散策される方の姿を10人余り見かけました。

昨日は遊林会活動で賑やかでしたが、昨日の活動メニューのひとつに「落ち葉かき」がありました。既にアラカシなどの常緑広葉樹を伐採し、落葉広葉樹中心の林になっているゾーンにおいて、熊手で落ち葉を集めるという作業です。かつては、こうして集めた落ち葉を腐らせ、良質の肥料にするなどに利用されていましたが、現在はそうした目的よりも、地面に落ち葉が厚く積もることを防ぐことで地面の中で眠っているタネや新しく地面に落ちた植物のタネなどに光を当て、次の世代を担う植物を育ててやることが主目的です。

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↑ 熊手で集めた落ち葉は、竹で作ったこのような柵に入れていきます。もう満杯ですね。「落ち葉かき」の作業は、子どもたちも参加しやすい作業なので、昨日もたくさんの子どもたちが作業してくれました。子どもたちは、この竹柵の中に入るのが大好きです。なぜなら、これは自然のトランポリンのようなものだから!フワッフワの落ち葉のふとんの上で、ピョンピョンと跳びはねます。飛ぶのに飽きたら、次は落ち葉のかけ合いが始まります。昨日、初めてこの作業に参加した子どもには、作業の「先輩」の子どもたちが落ち葉をたくさんかけてやり、首まで埋まってとっても楽しかったと言っていました。

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↑ 一枚残らず落ち葉を集めることは到底不可能ですが、それでも落ち葉をかいたところとかかなかったところは一目瞭然の差が出ます。こちらは落ち葉をかいたところ。小さく生えているのは、落ちたドングリから芽生えた3歳くらいの幼樹です。少しずつですが、こうやって次の世代の森ができていきます。

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↑ この森にはたくさんのムラサキシキブの木があり、どこででもこの紫色の実が見つかります。けれど小さな実だし、鳥もなかなか食べないのかなと思っていたら、12月15日のフォトログで挙げたようにシロハラがこの実を食べている様子を観察できました。それでも、年末までは森のあちこちにまだまだたくさんのムラサキシキブの実があったのです。しかし年が明けた今となっては(正確には初出勤した1月5日の時点で)、ムラサキシキブの実を探そうと思ってもなかなか見つからないほど少なくなりました。写真のように実は既にだいぶしぼんでいるので、自然に落ちていったのかもしれませんが、地面には落ちた様子もなく、やはり正月の間に鳥が食べたのかもしれません。枝の先には、春に葉を開き次の枝を伸ばすための「冬芽」がふくらんでいました。冬の森は時間がとまっているように見えても、着実に季節が進んでいるのですね。

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↑ こちらはツル性 植物のヘクソカズラの実。写真ではうまく色が出せませんが、金色のように見える小さな実です。他にも冬の森ではいろいろ実が見つかりますが、今の時期目につくのはアオキの赤い実、クロガネモチの赤い実、ナンテンの赤い実、ネズミモチの黒い実、ヤブランの黒い実、ジャノヒゲの青い実、センダンの黄色い実などです。中でもセンダンは、今の時期休日に車で出かけた時にもあちこちで目立っています。

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↑ いろいろな実のほかにも、今の時期すごく目立つ色をしている葉があります。こちらナンテンの葉。常緑広葉樹のナンテンは、このように真っ赤になってから葉を落とすことがあります。この時期の紅葉したナンテンを見ると、あれナンテンって落葉樹だったかな?と思ってしまいます。

来週は久しぶりに学校や保育園が来訪します。冬の森を存分に探検できるようなプログラムをしようと思っています。

                                      MARU

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2010年1月 9日 (土)

遊林会しごと始め

本日は第2土曜日。

本年最初の遊林会活動日です。寒い朝で参加者の出足もにぶかったのですが、お昼には40人余りの参加者を数えました。また今日は、団体さんの視察もあってお昼には一緒にご飯を食べたので、70人を超す人数で賑わいました。

そんな活動日でしたが、久しぶりに私は作業リーダーを外れてみなさんの作業の下準備に専念しました。特に草の機械刈り班のサポートをしたのですが、機械刈りは一網打尽で草も細い木も刈ってしまうので、切らずに残しておいて欲しい木に赤いヒモをつけていく作業をしていました。

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↑ こちらがその現場。作業終了後の写真です。赤いヒモがついているのが分かりますか?このゾーンは最近あまり手を入れていなかったゾーンですが、とりあえずアラカシの幼樹などは問答無用で伐採、他にヤマウルシやヤマハゼの仲間、ゴンズイ、ヒメコウゾそしてササなどは切ります。残したい木の種類はその場その場で周りの状況を見ながら決めていくので一概には言えませんが、概ね残した木はムラサキシキブ、エゴノキ、クヌギの実生、ヤマブキなどです。カラスザンショウなどは基本的に切りますが、一部は残しました。こうしたことを、草刈り前のブッシュ状態の中に突入し、藪をかき分けながら判断していきます。その上でみなさんに機械刈りをしていただき、おかげでとてもすっきりしましたよ。

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↑ 上の赤いヒモつけをするために藪をかき分けていると、こんなものを発見。カマキリの死体で、いわゆる「モズのはやにえ」です。今シーズン初めて見つけました。次の写真もモズのはやにえですが、少々グロテスクなので見たくない方はさっと飛ばして下さい。

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↑ さきほどのカマキリの木のすぐ近くに木、しかも同じくらいの高さのところに、今度はカエルが「はやにえ」にされていました。普通、モズのはやにえは獲物を細い枝などに突き刺して止めるのですが、このカマキリもカエルも、よく見ると枝の又のところに獲物をひっかけて挟んでいます。たぶん、同じモズがやったんでしょうね。

話が前後しますが、本日のこうした作業に取りかかる前に、第2土曜日は恒例の観察会からスタートしました。しかし本日の観察会は、担当スタッフBUNちゃんの企画のもと、森歩きではなく新年らしく「書き初め」に挑戦です。

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↑ とは言え、当然普通の書き初めではありません。まずは筆から作りました。今回の筆は、竹ではなく太いササの「メダケ」を使い、その先端を石や木の棒で何回も何回も叩いて繊維をつぶして作る「竹筆」です。みなさん、自分なりの方法で作っていました。

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↑ 出来上がりはこんな感じ。結構ちゃんとした筆っぽくなります。

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↑ 筆ができたら早速書き初め。「結構うまく書けるなあ~」とみなさん言っていました。

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↑ 昼食づくり班も参加。男性・女性問わず、最初はみなさん照れていましたが、そのうち「もう一枚書く!」と結構みなさん、はまったようです。

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↑ こちらみなさんの作品。作ったばかりの竹筆で書いたとは思えない力作ぞろいになりました。この写真、クリックすると大きくなります。

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↑ 「『竹』筆と言っても、使ったのはササやないか」という声にお応えして、最後は本物の竹でやってみました!豪快です!

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↑ 締めは料理班のエース、松本さん。正月らしく苗字から一字とって「松」と書かれました。竹筆が大きい!

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↑ こちら本日のナイスな一枚。通称「大先生」の書き初めの様子です。お酒が大好きな先生の一文字はもちろんこれ!

今年一年、楽しく遊林会活動ができますように。

                                    MARU

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2010年1月 8日 (金)

朝一番の森

おはようございますhappy01

今日は昨日とはうってかわっていい天気ですsun

201001083 水滴の中の青空、わかりますか?

201001084 逆さ向けると、スノードームみたいですよね。水滴ドーム??って言うらしいです。

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センターの裏ではこんな景色を見られました。

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朝の光が森に射し込んで、とてもステキです。

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まんまるの水滴。光に反射してキラキラ輝いていてとても綺麗でした。

朝からいいもの見たので、明日の観察会に向けてがんばって準備します!!(9時からですよ~happy01) bun

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2010年1月 6日 (水)

冬空の森

今日も寒い一日でした。滋賀県北部は朝から大雪警報が出ており、かなり雪が降っていそうです。この森は、位置的には滋賀県の南部に含まれるのですが、気候的には北部と言っても良い時もあり、昨年などは北部よりも当地の方に雪がたくさん降った日もありました。

森には人影もまばらですが、それでも森歩きに来ている人を数人見かけました。昨日の夕方出会った小学生が、今日もまた来ていました。えらいなあ。

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↑ 午前中はどんよりとした雲に覆われていましたが、午後からは急に青空が見えました。この写真はちょうどその移り変わりの時間帯に撮ったものです。青空が灰色の雲にサンドイッチされていました。冬の日の青空はとても色がきれいです。

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↑ 太陽が顔を出すと、すっかり落葉した森の中では様子が劇的に変わります。こちら地面に生えているフユイチゴの葉。太陽の光を透かせて見ると、葉脈が浮かび上がってキラキラしていました。

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↑ 今日も森にはたくさんの野鳥がいました。こちら地面に降りて採餌中のアトリ。撮影しているこちらに気づいているのですが、エサをあきらめきれないのかこちらをキョロキョロ見つつ落ちているタネをついばんでいました。

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↑ なかなか写真に撮れないウグイス。今の時期は「ホーホケキョ」と鳴かず、「チッチッ」という「地鳴き」です。ウグイスは比較的薄暗い林の中で動いているので、姿を見ることはなかなかできませんが、地鳴きの声を頼りにしばらくじっとしていると姿を見せてくれることがあります。今日は久しぶりに写すことができました。

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↑ こちらメジロです。「ウグイス色」と思われているのはこのメジロの色です。本物のウグイスの色は、前の写真のように地味な色です。実はこの写真の背景に茶色く写っているのはネイチャーセンターの建物です。群れで動くメジロやシジュウカラ、エナガは案外近くに出てくることが多いです。メジロも遠目で見るとかわいいのですが・・・

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↑ アップで見ると結構きつい眼をしているんですよね。ヤマハゼの実を食べに来ているところです。

しばらく寒い日が続きそうですね。ネイチャーセンターでは薪ストーブがあったかいですよ。

                                      MARU

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2010年1月 5日 (火)

新しい年を迎えて

2010年になりました。

2010年、と言えば宇宙を舞台にしたあの映画のタイトルを思い浮かべずにはいられませんが、現実の2010年はあの映画の時代にまで進んでいません。しかし、それでも「2010年」と聞くと、ああもうそんな時代になったのかと思ってしまいます。

そんなこととは何の関係もなく、森では今日も季節が進みます。森は昨日月曜が休館日だったので、本日より仕事始めです。出勤後、早速森の中に行きました。

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↑ 2008年は年末に大雪が降ったため、2009年の正月明けの森は大変なことになっていましたが、今年の森は休みのあいだ特に変わった様子もなく、とりあえずひと安心です。今年、森ではカマキリが卵(卵鞘)を産みつける場所が異様に高いように思うのですが、こうした年は大雪になるとか言われています。真偽の程はこの冬が終わればわかるでしょうが、いつもは膝の高さくらいでもよく見られる卵を今年は見つけていません。この写真の卵の位置は今年見つけた中でも低い方で、それでも胸くらいの高さに産みつけられていました。さて、今年本当に大雪が降るのでしょうか?

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↑ 冬の森は植物の見どころが多いとは言えませんが、中にはハッとするような美しさに出会うこともあります。このコウヤボウキの種子もそのひとつ。地味なんですが、暗い森の中で綿毛がキラッと光っていると、星がまたたいているようでとてもきれいです。

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↑ 年末までは落葉樹の中でもコナラなどの木にはまだたくさんの茶色の葉がついていました。コナラは葉を切り離す「離層」の発達が悪い仲間だから遅くまで葉を落とさずにいる、という話を以前植物の先生から教えてもらったことがあります。しかしこの休みの間に、ほとんどのコナラも一気に葉を落としたようで、森はまた一段と明るくなってきました。

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↑ そうして積もった落ち葉の様子がこれ。フカフカの地面になっています。朝日を浴びて、木々の長い影が地面に落ちていました。

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↑ まだかろうじて美しく紅葉している木もありました。たぶんナツハゼだと思うのですが…赤い葉っぱに日が当たると、透けてとてもきれいでした。

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↑ 地面を見ながらゆっくり歩くと、秋から落ち始めていたいろいろなタネを見つけることができます。これはアオダモ(マルバアオダモ)のタネ。プロペラの羽のような形が特徴的です。これ自体、別に珍しいタネではないのですが…

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↑ 近くにこんなふうに落ちているアオダモのタネを発見!苔に覆われた柔らかい地面の上に見事に突き刺さって落ちたようです。こんな落ち方をしたタネは初めて見ました。

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↑ 落ちているタネといえば、このヤブランのタネも今の時期目につきます。ヤブランのタネは黒い果皮で覆われていますが、ヒヨドリなどが食べると堅くて白い中身だけが糞として出されます。それが真珠のようで、結構きれいです。

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↑ 夕方、Fさんが「森がすごいきれいや」と言うので見に行くと、ちょうど沈みかけた夕日が木々の上層部にだけ当たって真っ赤になっているところでした。しかし刻一刻と日は沈み、この写真を撮ったわずか20秒後の写真では、この赤色は消えてしまっていました。

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↑ 先の写真を撮ったあと、センターに戻って大急ぎでカメラバッグをかつぎ、林冠トレイルの上に走っていきました。既に夕日は沈んでいましたが、冬の厚い雲の切れ間に燃えるような空の色が映え、ドラマチックな風景でした。この写真、クリックすると大きくなります。

私事ですが、私がこの仕事に就いて今年で10年目となりました。10年経っても分からないことも多いですが、10年いたから分かったこと・得たことも多いです。

今日も、上の写真を撮りに林冠トレイルに走っていった時、森に歩きに来ていたなじみの小学生の子が遠くから私の姿を見つけ、「あ、MARUちゃん!」と声を掛けてくれたのですが、夕日がどんどん沈むので立ち止まっている時間がなく、走りながら「お!こんにちは!ちょっと写真撮ってくるわ!」と言って走り去ったら、後ろから「は~い。がんばってや!」と声を掛けてくれました。

それがどうしたと言われそうですが、こんな寒い冬の森に歩きに来ている子どもがいることがすごいことですし、その子が50m以上遠くからスタッフを見分けて気軽に名前で呼んでくれることもすごいですし、そんな子どもにお愛想することなくとっとと写真を撮りに行ってしまえるスタッフと子どもの関係というのもすごいですし、何より子どもがそんなスタッフに「がんばってや!」と声をかけてくれるという人間関係ができているというのがすごいことだと思うのです。

う~ん うまく言えませんが、こうした子どもたちをはじめ、森に来る多くの人々との関係が、得たことの中で何よりも大きなことだと思います。さらに11年、12年…と森で時を過ごしていきたいものです。

                                       MARU

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