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2009年12月

2009年12月27日 (日)

よいお年を♪

今年最後の更新ですhappy01 多くの方に、このブログを見ていただいていて、とても嬉しく思っています。ぜひ来年もよろしくお願いしますconfident

今年最後の出勤日。私も、マクロレンズをカメラにつけて森の散策にいきましたdash 森を歩いていると意外に寒くありませんでした。しかし、正座して写真を撮ったり、おしりをついたりしていたら地面は濡れていたため、ズボンが濡れてしまいましたweep でもすぐ乾いたのでよかったです!

さてさて、冬の森には赤色がたくさんあるように思います。

200912271_3 フユイチゴ

であったり

20091227 ヤブコウジ

であったり

20091227_2 キチジョウソウ

であったり

200912272_3 ナンテン

であったり、赤い実がたくさんですhappy01

200912271_4 ナンテンは実だけでなく、日の当たるところでは葉っぱも鮮やかな色をしていますflair

20091227_3モチツツジも、赤や黄色にきれいに色づいていましたhappy01

冬の森というとなんだか寂しいイメージがあるんですが、けっこう鮮やかです。

私の好きな赤い実は20091227_4 サルトリイバラです。なんでかと聞かれると、「なんでだろう?」と聞き返してしまいそうですが、ヤブコウジはサクランボみたいに2つ赤い実がつきますよね。でもサルトリイバラはこんなにたくさんついています。だからかな?? でも、サルトリイバラに近づくときには棘に注意しないといけないですね。今日も、ジーパンの上からですが当たると痛かったですcrying

そうそう、今日キチジョウソウを撮りにハチクの林をウロウロしていたら、クモの巣にひっかかってしまいました。20091227_5おそらく、彼女が作った巣だと思います。最近ひっかかっていなかったので、今年最後にひっかかり締めですね。来年はクモの巣のように、たくさんの福がわたしにひっかかってくれるようにがんばりたいと思います。

200912272_4  お星様☆

今年も一年、ありがとうございました。来年もみなさんにとってキラキラした一年になりますように。どうぞかわべぇフォトログ、遊林会、河辺いきものの森、、、いろいろとよろしくお願いします。

それではみなさま、よいお年を♪ bun

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染色講座 番外編パート2

少し遅くなりましたが、12月20日に行われた染色講座の様子ですhappy01

実はこの日が、森の染色家さんのcaoさんの遊林会スタッフとしては最後の講座だったんです。前回の講座の時は、みなさん忙しくあまり人数が集まらなかったのですが、この日は全員がそろい、無事に楽しく行うことができました。

さて、今回の染料はというと・・・       200912274_2←このように木についている、ウメノキゴケというコケを使いました。

200912273_2 台風で倒れたアオダモの木にもたくさんついています!!

このコケを採ってきて煮つめる・・・ 実はそれだけではダメなんです。コケを採ってきたら、アンモニアとオキシドールの液につけて2~3週間置いてからでないと染色はできないんですね。なので、前回の講座のときにその下準備を行いました。(その様子200912272_2 (11月29日)

そしてちょうど3週間置くと            200912271_2 ブドウジュースみたいです。でもフタを開けるとアンモニア臭が・・・crying

200912275_2 同じ日に、同じように下準備をしたのですが、みなさんそれぞれ少しづつ液の色が違ったようでした。赤みがかった紫や青みがかった紫など。

200912276_2 コケの成分がしみ出した液だけを使います。

200912277_2 ホットワインのよう・・・でも何度も言いますが、臭いです。

今回もシルクのスカーフを染めました。

200912278_2 スカーフをお鍋に入れると、すぐに色が変わりましたhappy01

スカーフを入れ、なじませながらしばらく煮つめました。

200912279_2 とっても鮮やかshineです。

2009122710_2 鍋から一度だし、媒染液に入れます。今回はみょうばんで行いました。

2009122711 そしてもう一度お鍋の中に。

しばらくしたら、引き上げて流水で流しました。

なんで、あのコケから紫色がでるのか本当に不思議です。しかも紫と言っても参加者のみなさんひとりひとり違う紫色なんです!!

2009122712 みんなで、なんでこんなに違うの?と驚いていましたsign01

2009122714

この日はとってもいい天気で、冬なんですがすぐに乾きましたgood2009122713

布を乾かしながら、染色にはまった参加者のみなさんは、なんと独自にサークルを作って活動しようじゃないか!!そんな話で盛り上がったようです。話だけでなく、来年には活動がどうやらスタートするようです。

そのパワー見習って、わたしたちもがんばらないといけないですねbleah

2009122715 完成品ですflairどの色もきれいで、みなさん喜んで帰られました。

以上、染色講座レポ、パート2でしたhappy01 bun

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2009年12月26日 (土)

よいお年を

毎年ネイチャーセンターの開館は12月27日まで、職員の勤務は28日までとなっていますが、今年は28日が月曜日で休館のため、職員は一足先に休みに入ります。明日27日は日曜日のため半数の職員が出勤ですが、私は明日が休みの日に当たりますので、本日が今年最後の出勤日となります。

事務室の掃除もそこそこに済ませ、今年最後の森歩きをじっくりとしようと外へ出ました。ちなみに今日も60mmマクロレンズ1本です。

20091226450_2359

↑ 森の中に何本かアカシデの木があります。そのうちの1本は、以前から横に倒れながらも生きていて、そのおかげで新芽や花穂などをじっくり観察することができます。今年の3月27日のフォトログでその花穂を紹介しましたが、今日見に行くと果実ができていました。ハネのようなものの内側に、小さな種子がくっついています。

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↑ この時期、アベマキなどの樹皮の凸凹を利用して虫が越冬する姿を見ることがあります。そうした虫の中でも一番よく目にするのがこの黒い虫たち。カメムシの仲間のヨコヅナサシガメです。横に張り出した模様付きのお腹が横綱の化粧まわしに似ているとのことでこんな名前がついているそうです。

20091226_2384

↑ 落ち葉が積もっている林床に、こんなキノコがありました。ツチグリだと思います。丸いところを指で押すと中央の穴からバフッと煙(胞子)が出るので、子どもたちの間ではケムリキノコで通っています。

地面に這いつくばってツチグリの写真を撮っていたら、私の名前を呼びながら歩いてくる女の子二人組の姿が。これまでにもフォトログの記事で何度かふれている地元YK小学校の子どもたちです。広い森の中ですぐに私を見つけるなど、さすが常連!そして、撮っているこのキノコを見て、すぐに「あ、ケムリキノコや!」と言うのです。「今日は家の大掃除やろ?」と聞くと「もう自分の部屋はしたから森に来た!」とのこと。この後は、子どもたちとおしゃべりしながらゆっくり森を歩きました。

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↑ 子どもたちと「水辺の林」に来たとき、彼女たちはガマの穂を見つけました。「これってふわ~って飛んでいくんや!」と言いながら、穂をむしりとって何度も飛ばしていました。

こうして午前中1時間ほど子どもたちと森を歩いた後は、子どもたちとたき火をして暖まり、お昼に子どもたちが帰った後、午後から再び森に出ました。

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↑ フユイチゴも今年のフォトログで何度か取り上げましたが、今年は本当にフユイチゴが豊作で、今でもたくさん実がなっています。完熟イチゴですね。

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↑ 正月にはシダを飾ることが多いですが、そのシダは「ウラジロ」です。これは何というシダか不明ですが、落葉で茶色の地面の中に「ときわ色」のシダがあると、ハッとする美しさを感じます。

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↑ 冬ですがいくつかのキノコは元気です。こちらカワラタケ。漢字では「瓦茸」です。同心円状に広がる模様がとてもきれいです。

20091226_2381

↑ こちら上の写真の一部を切り出し、上下逆転してみました。うねる波と飛び散る波しぶきを描いた、絵画のような美しさがあります。

私の今年のフォトログ更新はこれにて終わり。明日出勤するbunちゃんが今年最後の更新をするかな…? 今年もたくさんの写真を撮りました。フォトログに写真を載せようと思うと、やはり以前に載せていないものを撮ろうとか、たとえ以前紹介したものであっても違う撮り方をしようなどと、いろいろな「目」で森を見るようになり、撮ることを通じて毎回違う森を発見することができます。

もちろん、写真で撮った森がすべてではありません。とても写真には撮れなかった森の一場面や、その場にいないと感じ取れない森の雰囲気などもたくさんありました。来年も、こんな森をたくさん味わえるといいなと思います。それでは皆様、どうぞよいお年を。

                                         MARU

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2009年12月25日 (金)

冬の森ちょこっと探検

特に珍しいわけではありませんが、冬に花が咲くととても目立つものです。ちまたではサザンカがきれいに咲いていますが、これは今咲く花ですね。森では、気温などの条件が整うと季節に関係なく花を咲かせる植物がありますが、その代表がセイヨウタンポポです。

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↑ 花の咲く位置は低いのですが、ちゃんと花を咲かせています。今の時期、他に背を伸ばす草もありませんから低い位置で咲いても問題ないのでしょうね。受粉を担ってくれる虫がいるのかどうかわかりませんが、近くにはちゃんと綿毛の種をつけているタンポポがありました。

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↑ こちらは花ではないのですが、花のように見えるものがにょっきり出ているオオハナワラビです。下の葉が栄養を作るのが専門の「栄養葉」で、花のように出ているのが胞子を付けるのが専門の「胞子葉」、つまりこれでも葉っぱということです。オオハナワラビは、今の時期に咲いて(?)いても普通の状態です。

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↑ オオハナワラビの胞子葉の様子。シダのことは詳しくないので、これが今どういう状態なのか私にはわかりません。

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↑ こちらはオオバギボウシの種子。ひらひらと散りやすいように軽くできていそうです。ちょっとでも遠くに飛ばすために、花の茎を地面から高くのばして咲きます。

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↑ 毎年落ち葉かきをしている樹林の林床には、こんなに小さくても木の仲間のヤブコウジの赤い実が、かわいく実っています。

森ではすっかり紅葉が終わり、落葉樹の葉もほとんど散り、生き物の姿もひっそりとしています。見どころたくさん、とは言えないのですが、逆に「何か面白い物はないかな」という目で森を歩くと、いつも気づかないようなものに気づくことがたくさんあります。今日も、思わぬところでアズキナシの木を見つけました。

先日、遊林会の方とカメラのレンズについて雑談していた時、「マクロレンズ(接写用のレンズ)だけ持って森を歩くと、結構いろいろな発見があって面白いですよ」という話をしていたのですが、今日載せた写真もすべてマクロレンズ(今日は60mmマクロ)1本のみで撮影です。今の時期は、スズメバチや蚊もおらず、地面にはいつくばって撮っていても嫌な生き物もこないし、冬ならではの撮影の楽しみがありますよ。暖かい格好をして、ぜひ森に「探検」におこしください。

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↑ こちら番外編。23日の朝、起きて別の部屋のカーテンを見ると、何やら黒いかたまりが付いています。おそるおそる近づいてよく見ると、何とコウモリではないですか!ビンでそ~っと捕獲しようとしますが、逃げて部屋の中を飛び回ったらどうしよう…と心配したのですが、ほとんど動くことはなくポトンとビンの中に入りました。それをマクロレンズで撮ったのがこちら。調べてみると、一般的によく家に住むイエコウモリ(アブラコウモリ)です。私たちと同じ哺乳類のコウモリは冬眠しないものと思っていましたが、熊谷さとし他箸の『コウモリ観察ブック』によると、コウモリは自ら体温を調整でき、心拍数を少なくして代謝のスピードを下げることができるようです。これを鈍麻(どんま)状態またはトーパーと言うそうです。このように自ら冬眠状態にする時には、適した場所で自分の体温を周囲の環境の温度より1℃だけ高く設定して眠るとのこと。すごいやつですね。このコウモリは、きっと冬眠場所の選択を間違ったのでしょう…顔はかわいいです。

クリスマスとは何の関係もない記事でした。

                                       MARU

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2009年12月20日 (日)

冬のパラシュート

冬らしくとても冷たい空気ですが、空はとてもきれいな青空です。こんな日には森にお散歩に来られている方の姿がちらほら…歩いていると、それほど寒さを感じないんですよね。

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↑ 森を歩いていると、たまに目の前を小さなパラシュートが横切っていきます。テイカカズラの種です。写真のようにちょうど今、次々とはじけて風に舞っています。「ふわ~っ」というよりも、「ひゅ~っ」という感じです。

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↑ 先日写真に撮れなかったシメを今日は撮れました。ごっついくちばしが特徴で、植物の実を食べます。

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↑ この森のマスコットでもあるキツツキのコゲラ。よく見かけるのですが、木の高い所にいることと、じっとしてくれないので写真にはなかなかうまく撮れません。くちばしはキリのように鋭いですね。先日このコゲラよりもう一回り大きなアカゲラがネイチャーセンターのすぐ裏に来てくれました。

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↑ 先ほどのコゲラとともに、シジュウカラやエナガ、メジロは混群をつくって移動することがあります。コゲラの写真を撮っていると、エナガとメジロの混群がやってきました。写真にはエナガが4羽、メジロが2羽写っています。クリックすると大きくなります。

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↑ エナガはとても器用に木にとまることができるので、かなりアクロバチックな姿勢を見ることができます。これは木にとまってフクロウのように真後ろに振り向いているところ。長い尾羽が、バランスをとるのに役立っているのかな?

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↑ 先日フォトログに載せたカシラダカ。図鑑には「地上で採食することが多く地上で見られる」とあるのですが、今まで見たのは梢でのみ。しかし今日、やっと地上に群れでいる様子を見ることができました。警戒心が強いので、すぐに飛び立って枝などに止まるので今まで地上で見られなかったのですね。

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↑ さて、そのカシラダカが地上にいる様子です。1羽いますが、わかりますか?この写真、クリックすると大きくなるので探してみてください。

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↑ こちらも先日紹介したアトリ。今日はオス(上)とメス(下)のペアがイタヤカエデの種を食べに来ていました。

特に珍しい野鳥がいるわけではないのですが、森を歩いていて鳥たちに出会うと、やっぱりうれしいものです。鳥たちの行動を見ていると、なかなか面白いですよ。

                                    MARU

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2009年12月18日 (金)

むしゃむしゃ

今日も寒い一日ですねbearing

暖かな部屋の窓から外を見ると、きれいな青空がひろがり気持ちの良さそうにも思えますが、一歩外に出ると・・・

typhoon風がつよいtyphoon 寒い!

でも、せっかくの青空。外に出ないのはもったいないので暖かな格好をして森を約1時間散策しましたhappy01

木々の葉っぱは大抵が落ちてしまい、曇りの日に上をむくとなんだか淋しい気持ちになるんですが、今日は晴れsun上を向くと、とっても気持ちがいいです。20091218_

これだけ、枝が見えると野鳥が見やすくなる季節ですよね。先日MARUさんが写真をたくさん撮っておられたので、今日もたくさんの野鳥に会えるかなぁ~と思い、双眼鏡もぶらさげて行きました。

が、しかし・・・

私は常連さんの、シジュウカラ・エナガ・メジロさん御一行としか遭遇できませんでしたcoldsweats01あとヒヨドリのかん高い声に何度も驚かされました。ルリビタキとイカルの群れに会いたかったのにな。

20091218__2 鳥たちの人気スポットは、カキノキ。 人間の口ではまだ渋いと思うのですが、だいぶ熟してきた様子。そのため、カキノキには鳥がたくさんやってくるのですchick でも、この木には鳥が一匹もいませんでした。

20091218_1

上のカキノキの横には、枝先に赤い実をつけているアズキナシの大木があります。

20091218__3 アズキナシ、漢字で書くと「小豆梨」。この赤い実が梨に似ていて、小豆のように小さいので、この名前がついたそうです。こんなにたくさん実がついていても、横に大きな実をつけたカキノキがあれば、わたしが鳥ならカキを選ぶだろうな~。

20091218_1_5 「むしゃむしゃ」

やっぱり、エナガもカキを選ぶよね

20091218_2 「うん」

20091218_1_7 「むしゃむしゃ」

20091218_2_2heart02

20091218_3 「おいしー」

青空に、グレーの雲が迫っている・・・  明日はどんな天気になるのでしょうか??

天気予報ではsnowマークですねcoldsweats02 bun

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2009年12月17日 (木)

時代の目撃者

本日はとても寒い朝でしたが、天気は絶好で今年最後の遊林会「木ままクラブ」の活動日にふさわしい天候となりました。本日は午前中のみ、作業はタラノキ退治です。

この森の中には、草はらを維持するために1年に一度ほとんどすべての植物を刈り取る「くさはら広場」というエリアがあります。先日12月12日の第2土曜の定例作業日に、このエリアの草刈りを機械化精鋭部隊の面々に刈っていただき、とてもすっきりしました。この時、生えていたタラノキも遠慮無く刈っていただいたのですが、それらを放置しておくわけにもいかず、今日の作業では刈られたタラノキの処理を中心に行いました。

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↑ 刈られたタラノキの処理もほぼ終了の目途が立ったので、草刈り機では刈れなかった太いタラノキや、エリアの周囲のタラノキも刈ることにしました。タラノキは成長がとても速い植物なので材が柔らかく、単に切り倒すだけなら簡単です。しかし、長いままではその後の扱いに困るので、ある程度の長さに切りそろえるところまで作業します。

20091217450_1967

↑ タラノキといえば「タラの芽の天ぷら」ですが、この地域ではもともとタラの芽を食す習慣はありません。最近この地域でもタラの芽を食べるようになり、スーパーなどでも芽が売られるようになりましたが、これはテレビなどによる山菜ブームの影響だと思います。森の保全活動の経験が少ない方は、私たちがタラノキを伐採すると「何でそんな勿体ないことするんや!」と怒る方もおられます。あるいは「この人たちタラの芽が食べられるということを知らないんだ…」というような目で見られることもあります。そう思う人は、実際に保全活動に参加してみればなぜタラノキを切るか理由がわかると思います。

その理由をここで書くと長くなるので書きませんが、タラノキを切るのは一つだけではない理由があるのです。いずれにせよタラノキは森の中で「パイオニア(先駆的)」植物、つまり保全作業によって森が明るくなると最初に出現する植物のグループです。

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↑ 本日伐採したタラノキで一番太い木の株元です。直径は約12cmでした。

2009121710450_1944

↑ 年輪を数えてみると、10歳だということがわかりました。そこで、一番外側から今年2009年、2008年…と逆算してみると、このタラノキが生えたのは2000年だということがわかります。私の記憶は曖昧ですが、おそらく1999年秋から2000年の冬の間に旧・八日市市の事業によって「くさはら広場」の造成工事(樹林に侵入していた竹を切って、重機でその根を伐根する工事)が行われ、この場所が一気に明るくなったその年の春から早くもこのタラノキが生えだしたのではないでしょうか。

ちなみに写真では2002年と2003年の年輪の間に茶色の年輪があるように見えるほか、その前後の年にも茶色の年輪のような輪が見えますが、これらは木に対して厳しい気象条件や虫害等何らかのストレスが働いたときに現れる「偽年輪(ぎねんりん)」だと思います。ひとつ前の写真の、材の中心から右上の部分が黒く変色しているのも、何らかのストレスが働いたせいだと思います。

いずれにしても、今日伐採したこのタラノキは、1998年から始めた遊林会の里山保全活動や、その後の河辺いきものの森の整備事業、そして森に子どもたちの声が響くようになった時代の大半を見続けてきた木だということです。そう考えると何だか切ってしまって申し訳ないような気持ちになりますが、それはそれ。この木を切ったことで、次の春からはまた別の植物が新しい命を授かるのです。

                                    MARU

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2009年12月16日 (水)

今の時期ならではの発見

昨日は久しぶりに学校等の団体が入っていない平日でしたが、本日は今年最後の学校が来訪。毎年体験作業に来てくれている、八日市南高校緑地デザイン課の2年生たちです。今日もカシ等の伐採と竹の伐採を実施し、森の保全の意義を実地に学んでいただきました。

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↑ 本日伐ったカシ等は含まれていませんが、おおよそこれだけの薪を、今年来訪した中学や高校の作業によって伐採しました。森の「山番さん」がきれいに積んでくれました。今年は結構太いカシもノコギリで伐りましたよ。

20091216_1880

↑ ところで昨日のフォトログでもふれたように、私は先日花粉症のようなアレルギー症状が出て大変だったのですが、その時の症状は毎年5月頃に出る症状にそっくりだったので、病院に行く前から「きっと5月頃に花粉を飛ばす植物が今咲いているか何らかの気象条件が5月頃の状態と似ているのではないか」と考えていたのですが、結局その原因はわかりませんでした。しかし今日、ふと水辺を見ると5月半ば頃から見頃になるキショウブが咲いているではありませんか!ただし花をつけているのは一輪だけなので、これが花粉症の原因ではありませんが、しかしこれは気象条件が5月頃の状態と似ているという裏付けになるのでは…?と考えています。ま、偶然かもしれませんが。

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↑ 一方森では、紅葉も見頃を終え、森にところどころ赤や黄が散らばるのみとなりました。そんな中でも一際鮮やかに黄色になっているのがこの「タカノツメ」。見頃はもう終わりですが、最後の鮮やかさを見せています。

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↑ タカノツメは香辛料に使われる「鷹の爪」とは無関係で、この木の冬芽の形が鳥の鷹の爪に似ているからこう名づけられたと言います。この木、周辺の里山では普通に見られる木なのですが、この森ではなぜか少なく、今まで2本しか見つかっていません。そのうちの1本がこの木。おそらく以前に一度腰の高さほどで伐られたのか折れたのか、そこから枝を一生懸命出して生きています。相当苦労したようです。

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↑ 2本しか無いと思っていたタカノツメですが、1週間ほど前に森の中で真っ黄色の大きな木が目にとまったのでよく見てみるとタカノツメでした。これで3本発見。その話を今日スタッフとしていたら、「そういえば別の場所で『あの匂い』がしてましたよ」とのこと。

「あの匂い」とは、タカノツメが落葉した後の特有の匂いのことです。2年前に出張で某小学校に出向いた時に、その学校の学校林でこの匂いがプンプンしていたのです。その時はその匂いの元が何かわかりませんでしたが、現場にある植物や状況から見てタカノツメではないかと考え、後日やはりそうだったことがわかりました。

タカノツメは上の写真のように落葉して地面に積もり、黄色の葉が茶色に変色し始め、しかもカサカサに乾くのではなく写真のようにしっとりと濡れたようなところに落ち葉が積もると特有の匂いを発するようです。敢えて言えば「カラメルのような」匂い。どちらかと言えばいい匂いです。

スタッフがその匂いがしたというので、午後にその近辺に言ってみたら確かに匂いがしていました。そこで森の中に分け入ってよく探してみると、葉をすっかり落としたタカノツメの比較的大きな木が見つかりました!こうしたわけで、タカノツメは今森で4本確認できています。

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↑ こちらはクヌギやアベマキなど大量の落ち葉が積もった道。絞らずにわざとぼかして撮影しました。

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↑ 今日はたまに雨が降ったり晴れ間が出たりというはっきりしない天気でした。空はどんよりした冬空。そんな日は、日が傾いてきて西日が森に当たると、とてもドラマチックな風景を見ることができます。これはその時に林冠トレイルから森を見た風景です。クリックすると大きくなります。

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↑ 一方、西に向かって森を撮ると木々のシルエットが浮かび上がり、こちらもまたドラマチックです。カラーなのにモノクロームのような風景になります。この写真もクリックすると大きくなります。

今週からいよいよ冬!という気候になるようですね。花粉症?はこれで治まるかな…

                                       MARU

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2009年12月15日 (火)

野鳥の季節

秋の森の利用ピークもついに終わりました。今年の10月1日以降、台風やインフルエンザの影響で急遽森への来訪をキャンセルされたケースを除くと、本日12月15日は実に2ヶ月半ぶりに団体が入っていない平日です。いや~今年の秋も忙しかった!

この期間、スタッフは週休2日がなかなかとれず、12月上旬の最後のピーク時にはみんな明らかに疲れが溜まり、体調を崩すスタッフも出てきました。かくいう私も先週末から鼻水と咳と微熱が出てきたのですが、症状は風邪というよりも花粉症のような感じでした。しかし一応病院に行っておこうと診てもらうと、やはりアレルギー性の症状とのこと。結局原因は不明ですが、疲れからこんな症状が出たのでしょうか。ちなみに歯医者以外で医者に診てもらったことはここ20年くらい記憶にありません…

とにもかくにも、スタッフ全員何とか新型インフルエンザにはかからず、子どもたちに迷惑をかけることなく秋のピークを終えたことをうれしく思います。

というわけで、、今日の森は久しぶりに静かでした。落葉樹はその多くが葉を落としてしまい、いよいよ野鳥観察に絶好の季節です。早速、朝一番で森に出てみました。

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↑ 本日最初に出会った鳥はルリビタキ。成熟したオスはもっと「ルリ色」ですが、こちらはまだ若いオスか、あるいは雌です。

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↑ 黒ネクタイでおなじみのシジュウカラ。よく群れで移動しています。

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↑ こちらもおなじみヒヨドリ。森でいちばん賑やかな鳥です。このヒヨドリは、ネイチャーセンターの裏に植えたアキグミの実を食べに来ているところです。

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↑ 大きな黄色いくちばしとよく響く鳴き声が特徴のイカル。図鑑では留鳥または漂鳥と書いてありますが、この森に一年中いるかどうかは「?」です。今日は群れで来ていました。

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↑ ネイチャーセンターの裏にカワセミが来ていました。カワセミは一年中見られますね。

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↑ 森を歩いているときにふと空を見ると、雲が縞状にどこまでもつらなっていました。

さてここからは、冬に日本にやってくる「冬鳥」です。

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↑ まずはツグミ。群れで来ています。高い木の梢に群れで留まっているほか、開けた地面にもたまに降りてきています。

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↑ 冠羽(かんう)がトサカのように立つことがあるカシラダカ。高い梢をちょろちょろと動くので今まで1枚しか写真に撮れなかったのですが、今日は複数のカシラダカが比較的低い梢でじっとしていてくれたので撮ることができました。

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↑ こちらは初めて撮ったアトリです。群れで来ています。今までも森に来てくれていたのかもしれませんが、今日初めてアトリだと気づきました。

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↑ アトリは初めて撮ったのでもうワンカット。こちらはメスのようです。

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↑ 最後は本日のお気に入りの一枚、シロハラ。ムラサキシキブの実を食べていました。ムラサキシキブは秋の早い時期から目立つ色の実をつけているにも関わらず、12月になっても多くの実が残っているので、鳥たちには食べられないのかなと思っていたのですが、今日初めて鳥が食べていることを知りました。

約2時間森を歩いて、写真の他にもメジロ、コゲラ、アオサギ、キセキレイ、ウグイス、シメを見かけました。今日はエナガやジョウビタキには出会いませんでした。専門家だともっと多くの種類を見つけるのでしょうね。私は鳥に関しては素人ですが、それでも見つかり始めると見えてくるものです。とりあえず、1羽姿を見つけたら少しじっと観察しているといいですよ。双眼鏡はあった方がいいですね。倍率は8倍で十分です。しかし不思議なもので、お散歩気分で森に入ると結構鳥を見つけられるのに、鳥を探す気満々で森に入ると見られない…なんてこともよくあります。

天気のいい日に、ぜひお散歩気分で見に来て下さい。

                                    MARU

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2009年12月12日 (土)

あたらしい道

本日は遊林会第2土曜の定例活動日。予報に反して朝から雨が降りましたが、今年最後の第2土曜作業日ということもあり朝から30人くらいの姿がありました。

いつものように、まずは観察会から始まったのですが、本日のメインは森の観察というよりもあたらしい道の「開通式」です。

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↑ この道は、滋賀県の「やまのこ」事業(小学校4年生対象の森林環境学習)でこの森にやってくる養護学校の子どもたちをはじめ、車イス利用者が気軽に森を一回りできるルートを整備しようとのことで作った道です。森の中に新しい道をつくるなどそれほどないことなので、やはり記念にテープカットでもしようということになったのですが、そこは遊林会。テープの代わりにアケビのツルを編み、そこに紅白のリースをつけて、ハサミの代わりに剪定バサミでカットです。

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↑ 車イス利用者に配慮した勾配や舗装にする必要がありましたが、だからといってコンクリートや鉄骨では森の景観が台無しです。舗装材は自然土舗装、歩道の転び止めには油抜きしたこの森の竹を使い、木道スロープはすべて国産材を用いました。テープカットならぬツルカットの後、デモンストレーションとして車イスを通すことになり、遊林会会長の武藤さんに試乗?していただきました。

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↑ 今回いちばん苦労した木道スロープ。当初の現場勾配は10%もあったので、これは車イスは大変だぞと悩んでいたのですが、遊林会のみなさんの知恵と工夫で、最終的な勾配は5.05%まで緩やかになりました。ちなみにこの木道は、下まわりの束や梁はクリ材、大引きや踏板はヒノキ赤身材、転び止めはスギ赤身材を使用し、塗料は身体に優しい成分でできているドイツ製の「オスモ」を使いました。

この道づくりは、遊林会が東近江市より受託して作った道ですが、これだけこだわった木材や作り込みのため、「もうけ」は本当に「0」です。もちろん、遊林会のボランティア作業で作ったので人件費を計上しないのに「0」ということですよ。しかし、道づくりにたずさわっていただいた遊林会の方は、作業日ごとに「形」になっていく道を見て本当に楽しんで作業していただき、実にやりがいのある活動だったと思います。

これで、車イス利用者が通れるルートができました。ということは、ベビーカーや杖をついておられる方にも利用しやすいということです。ぜひ、たくさんの方が散策されるように願っています。

                                          MARU

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2009年12月 6日 (日)

秋よさようなら

秋分や冬至、あるいは啓蟄や立夏など、いわゆる二十四節気は季節の変わり目を感じさせるひとつの目安です。だからと言って本日が二十四節気のひとつに当たる日というわけではないのですが、毎日森を歩いていると「あ、今日何となく季節が変わったな」と思うことがたまにあります。

今日は特に寒いわけでも雪が降ったわけでもないのですが、森を歩いていると何となく「ああ、もう秋も終わったな」と感じました。

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↑ そう感じた理由のひとつが、空の様子。イベントが終わって夕方森に出てみると、もうすっかり冬の空だなあ、と感じました。

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↑ 昨日フォトログでふれたYK小学校の6年生女子二人組は、本日も夕方森にやってきてくれました。今日は、田んぼの近くで鳥の羽をひろったとのこと。かたまって羽が落ちていたので、何かの獣にやられたのではないかとのことでした。持ってきた2枚の羽を調べてみると、羽図鑑ではチュウシャクシギとチョウゲンボウの羽にそっくりなのですが、確かかどうかは解りませんでした。その後、その女の子が突然「この森のどこが好き?」と聞くので、「君らのように遊びに来てくれる子どもがいることが好き」と答えると、「いや、そういうことじゃなくて…」と。ああ場所を聞いているのですね。「場所なら、ここが好きや」と答えたのが上の写真の道です。あまり人が歩かない静かな道で、変わった木や草があるわけでもないのですが、何となく雰囲気がある道なのです。今はこんなふうに落ち葉がたくさん積もっています。

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↑ 風が吹くと大量の落ち葉が空から降ってきます。次々と葉を散らせてゆき、まもなく落葉樹はさっぱりした姿になります。モミジもずいぶん落ちました。

落ち葉がハラハラと落ちると、私の世代では思わず五輪真弓の曲が頭に流れてきますが、決して物悲しい連想ばかりでなく、落葉が進めば野鳥観察のシーズンがやってきます!既に森には何種類か冬鳥がやってきていますが、まだ葉が茂っているので姿が確認できません。今年もいろいろな鳥を見られるといいですね。

                                       MARU

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2009年12月 5日 (土)

名残モミジ

きれいだったモミジも散り始め、森はにわかに冬の気配がしてきました。本日は大人向けの講座があったのですが、諸般の事情でキャンセルされた方が多く、残念ながらお一人だけの参加となりました。

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↑ 今日の講座では、市内の里山の状況をお話したあと、モリモリ図鑑片手にゆっくり森を散策し、午後からは「実」に着目していろいろな実を拾ってもらい、それを写真のようにレイアウトしておみやげとして持って帰ってもらおう…という企画だったのですが、参加者が少なく残念ながらボツに。お一人で参加された方は、主に前回の講座の作品づくりの続きを行っていただいて終わりとなってしまいました。

この「実」を貼り付ける方法、結構きれいでしょう?一昨日ふと思いついたもので、スタッフのブンちゃんに百均で紙粘土を買ってきてもらい、マス目を切って、採ってきた実を半分ほど埋めただけのものです。昨日埋めておいたものを今朝見ると、ほどよく粘土が乾いて立て掛けても実は落ちなくなっていました。ただし、実の色が長く持たないものもありますが…

ちなみに実の種類は、左上から右に向かってヤブコウジ(赤)、ヤブラン(黒)、ヤブツバキ(茶)、ムラサキシキブ(紫)、クヌギorアベマキ(茶)、ナンテン(赤)、ヤマコウバシ(黒)、アオキ(赤)、ジャノヒゲ(青)です。またいつか、このプログラムはやってみたいです。

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↑ ところで出勤直後、まだイベントのキャンセルの連絡が入っていない時に、大急ぎで見どころの下見をしておこうとざっと森を見ると、今までノーマークだったところのイロハモミジが最高に見頃になっていました。急遽、予定していた観察コースを変更することにしたのですが、残念ながらイベントがボツに。この木は人知れずきれいな紅葉を見せてくれることとなりました。

この場所はいつも写真に撮る「モミジの林」とはまったく異なる「カシの林」で、植生遷移にまかせて手入れをしないと決めている区域です。そのため、常緑樹がしげって鬱蒼としていますが、ここには既に成長していたイロハモミジの木がわずかに生えていたのです。暗い緑色の中に真っ赤なモミジの木が浮かび上がり、しかも地面には真っ赤な絨毯が敷き詰められたようで、とても見事でした。

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↑ 道の上はこんな様子です。歩くのがもったいないほどでした。

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↑ この場所は陽当たりが悪く、紅葉がゆっくり進んだため今が見頃となったのかもしれません。先日の雨でたくさんの葉が落ちましたが、ここの葉は落ち立てのため縮れもせずきれいに散りばめられていました。

ところで今日の夕方、先日のフォトログでふれたYK小学校の元4年生、今は6年生になっている女の子二人が森にやってきました。特に目的もなくふらっとやってきた彼女たちでしたが、ちょうど竹を切る作業をしていたので「手伝ってくれるか?」と声をかけると「嫌や!」とか言いながらも結局全部切ってくれて、そのあといっぱい私とおしゃべりをして帰って行きました。

男女問わず、子どもたちのこういう来訪の仕方、この森では結構多いのです。「さあ森に行くぞ!」という気構えで森に来るよりも、「暇やから森にでも行くか」と来てくれて、私たちを見つけては「何かすることない?」と尋ね、「じゃあ○○を手伝ってよ」と頼むと「え~!」とか文句を言いながらも結局頼んだこと以上の作業をしてくれて、スタッフとたくさんしゃべって「また暇やったら来るわ!」と言って帰っていくのです。

森育ちの、いい子どもたちです。

                                        MARU

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2009年12月 3日 (木)

アメニモマケズ

ここ最近ずっと良い天気が続いていて、昨日などは上着を脱いで子どもたちと森を歩くほどの日和でした。ところが今日は一転して雨。たまには雨も降らないといけませんが、それにしてもよりによって今日降らなくても…

なぜなら、今日は地元のYK小学校4年生の一大イベントの日だからです。YK小学校はこの森に近いこともあって、2002年から毎年、4年生が森に複数回訪れ、1年を通じて様々なプログラムを体験します。だいたい年間12回から15回程度授業として森に訪れるのですが、その終盤には、これまで森に来て体験したいろいろなプログラムを他の人にも味わってもらおうということで、4年生自らがイベントを企画し実施するということを8年続けてやっています。最初の数年間は自らの保護者を招いて実施していましたが、ここ数年は3年生全員を招待して実施しています。つまり、今年の4年生は昨年招待された子どもたちです。

今年の4年生は本日が12回目の来訪。朝から雨模様でしたが、せっかくこれまで準備したのだから決行するという学校の判断でした。正直とっても心配したのですが、結果を言えば「みんなよくやった!」と言ってあげたい内容でした。

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↑ 毎年屋外で実施しますが、今年は雨のためやむをえず一部のイベントを屋内にて実施。これは「はじめの会」です。招待した3年生に対して、各チームの代表者がイベントの内容を紹介しているところです。今年は70名の4年生が12種類ものイベントを企画し実施しました。

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↑ すべてのイベントを紹介できませんが、いくつか取り上げましょう。こちらは「カモフラージュ」ゲーム。指定した区域の中にさりげなく置かれた緑や茶色の人工物を探し出すというゲームです。みんな夢中でした。

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↑ こちら「まと当て」。今年5回目の来訪時に作った様々な竹工作のうちのひとつ、「ドングリ鉄砲」を使ってのゲームです。もちろん、鉄砲やマトは今回のために子どもたちが自作したものです。

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↑ そしていつも人気のバウムクーヘン。今日もうまく焼けました!竹の伐採から節抜き、竹の油抜きまですべて子どもたちがやります。

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↑ こちら「レストラン」班ですが、レストラン班は食べるだけではなく竹箸作り体験もさせてあげていました。半年前まではナイフを持つのが初めてという4年生が多かったのですが、今ではこのように4年生の女の子が3年生の男の子にナイフの使い方・ケガをしない削り方まで指導できるようになっているのです。「体験する」ということには、とても大きな意味があるのですね。

他のイベントもそれぞれがんばっていました。無事に3年生向けのイベントが終了した後、4年生は昼食を食べ、午後からは各班ごとにデジカメを持って森の中の好きなものを撮影に行く時間です。この撮影は、1年を通じて何回か実施し、移りゆく森の風景や生き物、植物を記録してもらっています。

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↑ 雨の中でしたが、「今『モミジの林』がすごいきれいだよ」、と言うと多くの子どもたちが撮影に行きました。「この森のモミジの林は道から見てるだけじゃなくて、林の中に入ってみるともっとすごいよ」と言っておいたので、雨にもかかわらず子どもたちは林の中に入ってモミジを見上げて歓声をあげていました。

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↑ おちゃめなT君は、落ちているモミジの枝を髪にさし、色っぽく傘を傾けてポーズをとっていました。本人いわく「舞妓さん」だそうです。

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↑ すべての活動が終了すると、雨にも負けず一生懸命焼いた焼き芋がお待ちかねです。今日も「黄金色」の焼き芋ができました。

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↑ 食べ物にあふれた今の時代でも、焼きたての焼き芋はみんな大好きです。YK小学校の子どもたちは大半の子どもがS中学に進み、S中学は3年生になると全員この森に伐採等の体験学習に訪れます。この4年生のイベントは2002年から行っていますから、3年前からのS中学校の作業にはこの森でたっぷり活動したYK小4年生たちが来ているのです。約5年ぶりに森に来た中3生は、私たちスタッフの顔を覚えている子や、イベントであんなことやったよね、と覚えている子もたくさんいます。しかし中には4年生の活動をすっかり忘れている子もいるのですが、そんな子どもたちも体験作業の後に出す焼き芋を食べた瞬間に、「あ!そう言えば昔ここで焼き芋食べたことある!」と口に出して言うのです。そこから芋づる式に「そういえばバームクーヘン焼いたよね」「竹工作したけどあの時作った箸がまだどっかにあるわ」などと、次々に思い出が蘇るケースも少なくありません。食べ物の力は偉大です…

いずれにしても、年間十数回来訪するというYK小学校4年生のこの活動(総合学習)は、この森でも類を見ない唯一のプログラムです。全国的に見ても、極めて珍しい環境学習プログラムだと言えると思います。

しかし私たちがいちばんうれしく、かつ誇りに思えることは、十数回来訪した最終回に「学校から来るのは今日で最後だよ」、と言うと、ほとんどすべての子どもが「え~もう終わり?また来たい!」と言ってくれることです。10回以上来ても飽きない!そして本当に、何人かの子どもたちは5年生になっても中学生になっても、ふらっとこの森に来てくれることが何よりうれしいことです。最近は、焼き芋を食べて急に昔の森での活動を思い出す中学生たちを見ていると、森に来ない子どもたちであってもきっと心のどこかに森で過ごしたことが焼き付けられているのかもしれないなあ…と思うようになりました。

                                     MARU

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2009年12月 1日 (火)

12月、モミジは今が盛り

12月になりました。この時期になると17時にはもう真っ暗で、まだ早い時間なのに気が急きます。それでもあいかわらず森にはたくさんの子どもたちが訪れ、本日より来週12日(土)までの間は団体が途切れることなく、14の団体がおこしの予定です。

秋まっさかり、のんびり森を歩きたいのですが残念ながらそんな時間もなく、本日も昼休みに急いで森へ行きました。

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↑ 今年はどこもコナラやクヌギ、アベマキなどのドングリの木の紅葉・黄葉が美しいです。こちらコナラの大木。例年だとコナラの葉は茶色になることが多いのですが、今年はとてもきれいです。ちなみにコナラの幼樹は、毎年真っ赤な葉に変わります。

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↑ 今日もイタヤカエデを見に行ったのですが、残念ながらこの休みの間にすっかり散ってしまいました。しかしイタヤカエデの横に生えている大きなヤマツツジの株が、きれいに黄葉していました。半常緑(あるいは半落葉)と言われるヤマツツジは、今展開している葉は黄葉しやがて落葉しますが、これから出る葉はまだ小さく、緑色をしています。

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↑ そのヤマツツジの向かい側に、昨年新たに見つけた、この森で1本だけ生えているウリカエデが見事に黄葉していました。昨年のフォトログでは12月10日に「発見した」とあり、その時は「高さ1.5mに満たないほど」と記しています。カエデの仲間は成長が比較的はやく、今年は3mほどにまで育っていました。近隣の山ではそれほど珍しくないウリカエデですが、その黄色はイロハモミジやイタヤカエデの黄色とはまた異なる色合いです。

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↑ そして「モミジの林」です。まさに今が盛り、燃えるような色をしています。

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↑ ただし今年のモミジは近寄ってみるとこのように縮れているものが多いです。遠目にはきれいなんですけどね。

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↑ 林の中は、どちらかというと黄色あるいは橙色のモミジが多いです。本当に今きれいですよ!この写真、クリックすると大きくなります。

この「モミジの林」がこれほどまで美しく色づくのは、亡くなられて間もなく4年が過ぎようとしている遊林会のWさんのおかげです。特殊な技術をお持ちで私たちが「木登り名人」と呼んでいたWさんが、これらのモミジに日光を当てるため、林の上層を占めていたナラやカシなどの樹木を伐採してくれたからです。

その伐採方法は私たちで真似できるものではなく、伐採の際に、下層~中層に生えているこれらのモミジに傷をつけないように、伐採木の十数メートル上まで動力を使わずに登り、左右に張り出した大枝を1本ずつロープにくくって切断し、人力で吊して降ろすという、たいへんに手間がかかり高度な技術が必要な方法で作業をしてくださったおかげです。過去の「河辺林通信」を見ますと、2000年の秋から亡くなられる直前の2005年冬までこの作業を行っていただいたことがわかり、足かけ6年にわたって育んでくださった林です。

おかげで今、本当にきれいですよ、Wさん。

                                         MARU

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