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2009年5月

2009年5月30日 (土)

ついにあの鳥を!

明日はこの森の横の河川敷を会場にして、当地において有名な「大凧まつり」があり、この森ではそれに連動して「みどりのつどい」を行います。その準備でバタバタしている中、来週火曜に中学3年生230人に出張講演に行くので、その準備にも追われて大変です。今日は天気もいいし、途中何度もカメラ片手に森に出ようとしたのですが、何しろやるべきことをやらないと…と目前の仕事を片付けることにしました。

16:30過ぎ、ようやく目途が経ったのでイソイソと森へ。きれいなコアジサイでも見て気分を和ませようと思い、途中に咲いていたノアザミの紫色にも感嘆しつつ、コアジサイのところへ。今日もきれいに咲いていました。

コアジサイを30~40枚撮影した頃、森の中から「ウホッ ホー  ウホッホ ホーホー」の鳴き声が一度だけ… 聞きなしでは「ゴロスケホーホー」と言われるフクロウです!先日作業日にみんなで目撃した場所に近いところで鳴いたので、望遠レンズに付け替え、静かにかつ大急ぎでその付近へ…身をひそめ、耳と目を凝らせて木々を見渡しますが見あたらず…

そこへ、1羽のカラスがやってきました。先日みんなで見たときには、ヒヨドリに追いかけられてフクロウが飛び立ちましたので、これはもしやカラスの行方を追うとフクロウを見つけられるか、、、と思いカラスが木にとまるまでじっと見ていたのですが、特に周囲に動き無し。するとそこへ、何とフクロウがやってきました!

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↑ フクロウの後ろ姿です。カラスは左側の白っぽい木の陰に隠れて尾羽しか見えませんが、フクロウがカラスの近くに飛んできて、体を大きく見せるためか羽根を振るわせてゴロスケホーホーと鳴きました。すると何と、カラスが逃げていきました。

この時の時刻は17:15。昼間、フクロウはカラスにいじめられるけど、夜になるとフクロウがカラスをいじめる…なんて話しを聞いたことがありますが、いじめるかどうかはともかく、夕刻はフクロウの方が強かったようです。

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↑ カラスが逃げていった後、フクロウはこちらを警戒してか辺りを見回します。フクロウの首は270度回ると聞いたことがありますが、確かにこれを見ると相当後ろまで首が回っていますね。

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↑ と、思いきや、そこからまださらに後ろに首が回りました!これほぼ真後ろを向いているように見えますね。

この後、このフクロウはこの枝から飛び立ったのですが、実はすぐ近くにもう1羽いました。私の想像では、写真のフクロウが父親(ゴロスケホーホーと鳴いた)、もう1羽が母親のフクロウだと思います。2羽は近くを何度も滑空していましたが、すると何とそこへもう1羽が!はっきり姿が見えなかったのですが、このフクロウよりはもう少し白っぽい色で、たぶん子どものフクロウではないでしょうか。母親のフクロウからネズミくらいの大きさの生きものをもらい、木の梢のほうでついばんでいました。残念ながら木の葉の隙間からしか見えなかったので、はっきりしたことは分かりません。

この食事シーンを撮ろうと、ゆっくり近づいて行ったら、その近くから先ほどの父親と思われるフクロウがさっと飛翔し、絶好のカメラポジションの枝にとまりました。

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↑ 最初の写真の位置より近くにとまってくれ、こちらをじ~っと見ていました。

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↑ そのうち、特に警戒しなくなったのか横を向いたりしてじっとしてくれていました。フクロウの横顔は、案外「はなぺちゃ」なんですね。

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↑ この写真、脚に注目!くりくりの可愛らしい目をしているけど、ものすごく太い脚と、するどいツメを持っていますね。

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↑ たまに、こうしてゆっくりまばたきをしていました。撮り終えてもず~っとここにとまっていてくれたので、じっくりと撮影ができました。今思えば、母親が子どもにエサの食べ方かとり方かを教えている間、邪魔が入らないように、おとり+警戒のためにここにとまってくれたのかもしれません。

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↑ 本日、一番ピントが決まった写真。本当にかわいくて賢そうな顔をしていますね。見ていて飽きません。クリックすると大きくなります。ちなみに撮影データはNikon D700 Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D (IF)  ×1.4テレコン ISO1600 1/80 F10 三脚とケーブルレリーズ使用 トリミングありです。

事務所に帰り、早速スタッフに自慢したら、4人のスタッフはみんな「見に行く!」と行って出ていきました。そして、見事4人とも見ることができたそうです。フクロウを見ることができて、「すごい満腹になった気分!」 「今日はいい一日やった~」と口々に言いながら、スタッフは森を後にしました。

個人的には、フクロウがこちらに怯えて逃げてしまうまで撮影はしないようにしています。まだその場にいるうちに、そっと立ち去るようにしていれば、次の機会にも向こうもまたゆっくりとまっていてくれるかもしれません。また出会えるといいですね。

                                           MARU

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2009年5月27日 (水)

思わぬ出会い

本日は第4水曜日の遊林会作業日。この日は、いつもならすぐに作業を始めるのですが、ちょうど今森にはいろいろな花が咲いているので、まずはモリモリ図鑑を片手に観察会から始めました。

センダン、タニウツギ、イボタノキ、ガマズミ、ウツギ、コアジサイ、オニノヤガラ、キショウブ、そしてハイハマボッスと、みんなで見どころたくさんの森を楽しんだのですが、途中で何やら大きな鳥が近くを飛んでいきました。茶色の大きな鳥なのに、飛ぶときはまったく音がしない…フクロウに違いないと思いましたが、既に姿は見えず。

みなさんに、「今のはフクロウかもしれない」というと、みんな必死に目を凝らして探しますが、緑が濃くなった林の中で鳥を探すのは至難の業。私も必死に目を凝らしていると…いました!たまたま双眼鏡を持っていたので確認すると、大きな顔をこちらに向けて、首をぐるぐると回しながら警戒中、間違いなくフクロウです。

「あそこにいる!」と言って双眼鏡を周りの人に渡しましたが、森の中で「あそこ」を特定するのは難しい…そのうち、フクロウの近くにいたヒヨドリが何か気にさわったのか、ヒーヒー!と大きく叫びながら、何とフクロウを追い回しました(昼間、フクロウはカラスなどに追いかけられることが結構あります)。そのおかげで、全員がフクロウが飛翔する姿を目にすることができました。飛んでいる姿は、かなり大きく見えました。カメラを持っていなかったのが残念!

さて、夕方からカメラを持って森に出かけましたが、残念ながらフクロウの姿はもうありませんでした。その代わりと言っては何ですが、最近、ネイチャーセンターの裏に久しぶりにカルガモが来てくれています。

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↑ 冬の間は、琵琶湖によくカモ類を見に行きます。その時にカルガモだと、「な~んや、カルガモか…」と至極残念なのですが、森に来てくれるとうれしいから不思議なものです。ペアでお越しですが、この時は1羽が草陰でじっとしていました。

そのあと、昨日も撮影したコアジサイを再度撮影しに森へ。今日は交換レンズ各種を持って行きました。

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↑ 90mmマクロレンズにて。う~ん 何度みてもきれい。

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↑ 180mmマクロレンズにて。これから咲くコアジサイのつぼみ。こうやって見ると、いわゆる花びらは薄い青色ですが、雄しべの芯は青紫色、雄しべと雌しべは白色。これを少し離れて見ると、何とも言えない色に見えるのですね。

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↑ 180mmマクロレンズにて。花の裏から見てみました。花の軸は濃い青紫色で、きれいです。

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↑ 最後に50mmレンズF1.2で撮影。ポートレートのように撮ってみました。今日は他にも24mmレンズ、300mmレンズでも撮影し、1時間弱コアジサイに向かって約170枚撮影しました。これだけ撮ってすぐに画像をアップできるのもデジカメの恩恵。フィルムだったら大変だ…

コアジサイの花の見頃は短いです。見に来られる方はお早めに。午前は花に直射日光が当たりやすいので、花の色をじっくり見たり写真を撮るなら日陰になりやすい午後の方がおすすめですよ。

                                          MARU

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2009年5月26日 (火)

大好きな花が今年も…

今日もいい天気でした。今日来訪した学校の4年生は、3年生の時に2回来訪しているので、他の4年生ではなかなかできないことをプログラムに組み入れています。

それは、「生えている竹を切って、竹ご飯の器を作り、箸も作って、タケノコも採って、たき火をして、タケノコご飯を作って昼食にする」というものです。

だから子どもたちには、「弁当を持ってこない(おかずは持ってきてよい)、お箸も持ってこない」という条件を出していました。結果どうだったか…うまくいきました!ご飯も失敗したものはなく、みんなおいしいと言って食べていました。箸ももちろんナイフで手作り。まずいわけがありません。午後からはモリモリ図鑑を使って1時間以上たっぷりと森を探索するプログラムを実施し、あっという間に帰る時間に。

昨年度から予定通り3回の来訪を終えて、子どもたちの何人かは「もう今年は来られへんの~?」と聞いてきましたが、夏休みにぜひおいでと言うと「ぜったい行く!」とたくさんの子どもたちが叫んでいました。

ところで、この森には200~300種類の植物がありますが、その中でも私がいちばん好きな花が、今年も咲きました。

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↑ コアジサイです。この森には今のところこの一株しか生えていません。別に珍しい木ではなく、山に行けば普通に生えています。それでも、この花が大好きです。

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↑ 青にも紫にも見える不思議な色、小宇宙のような小さな花の集まり…離れて見ても近寄ってみてもきれいな花です。

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↑ 調子にのってもう1枚。今日は180mmマクロレンズ1本しか持ち歩かず、撮影の時間もあまりなかったのですが、何枚でも撮りたいコアジサイです。

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↑ ウツギも見頃となってきました。林縁部などに生え、たくさんの白い花をつけます。

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↑ 水辺ではキショウブがそろそろピークを迎えています。キショウブの周りには常にいろいろな生きものが訪れていますが、アマガエルもその一員。お気に入りの場所で、のんびり休憩中のようです。

明日もコアジサイが撮れるといいなあ…

                                         MARU

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2009年5月24日 (日)

花を求めて

曇り空が広がるあやしい天気でしたが、今日はすがすがしい一日でした。

先日、発生したことをお知らせしたオニノヤガラは、ただ今順調に成育中です。

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↑ 例年、竹林の中に生えていたのですが、ここ数年は林床管理している樹林の中にもひょっこり出てくることが多くなりました。まだ開花しておらず、いわゆる「アスパラガス」状態です。

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↑ オニノヤガラの先端部分。これを見ると、その形といい、節についている脇芽のようなものといい、本当にアスパラガスにそっくりです。先端部分をよ~く見ると、下の方から咲き始めるクリーム色の花がずいぶんふくらんでいるのが分かります。

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↑ ところで今日は、先日K新聞者さんが記事にしてくれたこの森のキショウブを見るために、何組かの方が来訪されました。みなさんカメラをお持ちです。きれいに咲く様子を熱心に撮影されている方もおられましたが、私の感触としては訪ねてこられた大半の方は、「え、これだけしかないの?」という感想をお持ちのようでした。きっと、どこかの菖蒲園のようなイメージを持たれて来訪されたのでしょう。

この森ではキショウブは年々確実に増えていますが、もしもこの先、菖蒲園のようにキショウブがこの水辺を埋め尽くす事態になるようなら、迷わずその多くを除去するでしょう。それぞれに適した環境ごとに、いろいろな植物が生育する姿が私たちの目指す里山です。

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↑ もうひとつ、先日取材に来られたハイハマボッスは、今日の新聞に掲載されました。キショウブよりははるかにマニアックな植物ですので、それほど反響があるとは思っていませんでしたが、それでも数人の方が「新聞で見たけど…」と訪ねてこられました。もちろん、カメラ持参。しかしさすがにこの花は直径数ミリと小さいので、接写用のレンズがないと撮影は難しいです。「こんなに小さいとは…また出直してくる」と言って帰られた方もおられました。

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↑ その小さなハイハマボッスを真上から撮影。本当に小さいですが、とても可愛らしい花です。ちなみに撮影データは、Nikon D700 / Tamron SP AF 90mm , 1/60 , F8 三脚使用、トリミングありです。

ハイハマボッスの花期はまだ2ヶ月以上あります。小さな花をぜひ一度ご覧あれ。

                                          MARU

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2009年5月22日 (金)

雨の中、ひっそりと花が咲く

今日はあいにくの雨で、来訪を予定していた小学校は延期となりました。子どもたちの声が森に響かないのは久しぶりのことです。かといってスタッフは暇になるわけではなく、明日以降のプログラムのミーティングや夕方は学校との打ち合わせ2本と、慌ただしく時間は過ぎていきました。

昨日の記事で「森のあの花が咲いた…」という謎めいた表現をしてくれたbunちゃんですが、その花はこれです。

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↑ 「ハイハマボッス」です。近畿地方では絶滅したかと思われていた小さな草です。この森を整備する過程で、おそらく攪乱した土壌中にあった埋土種子から発芽したもので、2000年に見つかりました。その年には土壌を攪乱した場所にかなりたくさん出現したのですが、その後年々減っていきました。理由は単純で、どうやらこの植物は常に攪乱されている場所にしか生育できないからです。つまり、整備が一段落して土が落ち着いてきたら、他の植物に負けて消えてしまったというわけです。

現在ハイハマボッスが残っているのは、常に攪乱されている水際のところのみ。この花は直径数ミリと非常に小さいのですが、星形で可愛らしい形です。たまたま今日森の植物図鑑を取材に来られたC新聞社の方に紹介したら、その復活したエピソードが面白いというので早速記事にしてくださるそうです。

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↑ 同じく水際に咲く植物に、キショウブがあります。今ちょうど見頃です。こちらは毎年種をたくさんばらまくので、毎年着実に水際に増えてきています。

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↑ さて、森の方ではエゴノキの白い花がきれいですが、イボタノキの白い花も咲き出しました。いい香りがする花です。

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↑ もうひとつ白い花、ガマズミも咲き出しました。小さな花をたくさん集めて咲くガマズミは、ひとつひとつの花がすぐに痛んでしまうので、きれいに集合している花を撮る機会は多くありません。

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↑ 園芸種かと思うような花をつけるガマズミですが、この地域の里山には普通に見られます。晴れていればたくさんの虫がやってきますが、今日は雨だったので花だけをじっくり撮影できました。

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↑ 最後にもう1枚ガマズミを。咲く前のつぼみの形は五角形をしていて、それが5枚の花びらに開きます。五角形の小さなつぼみがたくさん集まっている様子を見るとコンペイトウのように見えてきて、かわいいなと思います。

ところで一昨日、鳴き声を聞いたと思ったサンコウチョウですが、残念ながら昨日も今日も聞くことはできませんでした。もうどこかに移動してしまったのかなあ…残念です。

                                           MARU

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2009年5月21日 (木)

森のアスパラガス出現

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出たsign03 森のアスパラガスhappy01sign03

実はこれ、ナラタケに共生する『オニノヤガラ』という植物ですflair 自分で葉っぱをもたず、共生相手のナラタケに栄養をもらって成長しているので、葉緑素がないんです。そのため、オレンジ色のアスパラガスのようなんですね。

いつも見かける、野神さんのほうではまだ見かけていないのですが、去年はたくさん見られたオニノヤガラ、今年はどうなるんでしょうねclover

もうひとつshine

20090521_3 タツナミソウ

20090521_4 オカタツナミソウ

の2種類とも見ることができましたsmile

ふたつの違いは、花の色、葉の大きさ、茎の色などで見分けがつきます。

どちらもかわいらしい花ですねhappy01 わりと薄暗く、人気のないところで咲いていたので、ぜひみんなに見てもらわないとと思い、アップしてみました。

あと、森のあの花が咲き出したのですが、それはまた次回のお楽しみにheart04 それと・・・蚊も飛びはじめました・・・weep 服や髪に、蚊取り線香の匂いがまとわりつく季節がやってくるんですね。。。  bun

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2009年5月20日 (水)

きっとそうだと思うのですが…

今朝森に来ると、林冠トレイルの周辺の植生遷移にまかせている林(常緑広葉樹の林に移行しつつある区域)の中から、聞いたことのある鳥の鳴き声が聞こえてきました。

鳥の図鑑では、その鳥の聞きなしを「ツキ・ヒ・ホシ ホイ・ホイ・ホイ」とあらわすことが多いようですが、前半はともかく後半の「ホイ・ホイ・ホイ」は確かにそう聞こえる鳥…そう「サンコウチョウ」です。

…と、たぶん思うのですが、何しろ姿は見えなかったので自信はありません。かつて、2001年の5月下旬にもこの森に来訪歴のあるサンコウチョウですが(その時は姿を見ました!)、あれから8年ぶりに訪れてくれたのかそうでないのか…今日その声を聞いたのはスタッフで私1人だけ。朝方鳴いたきり、そのあとは夕方までついに鳴いてくれませんでしたので確認のしようがありません。もうどこかへ行ったのかもしれないし、明日の朝また鳴くかもしれない。しばらく注意しておきます。

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↑ 森ではいろいろな生きものが賑やかになってきました。こちらはいわゆるオトシブミの仲間。アラカシの葉を器用に切りながら、とてもうまく葉を丸めます。このアラカシには昨年もたくさんのオトシブミがぶらさがりました。

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↑ 産卵管が異様に長いウマノオバチ。木の中にいるシロスジカミキリの幼虫に卵を産みつけるそうです。飛んでいる姿がおもしろい。なが~い産卵管を悠然とぶらさげながら、優雅に飛んでいます。

ところで、ついに滋賀県内でも新型インフルエンザの感染者が出たそうですが、本日の時点では、森では無事に市内の小学4年生を迎え入れることができました。しかし今後どうなるのかは予測が不可能です。しかし、今の情勢では大きな波がくればおそらく多くの学校の来訪がキャンセルになるでしょう。

この森での体験は、すべての子どもたちにとってとは言わなくとも、少なくとも何人かの子どもたちには心に深く印象づけられる体験になると思います。だからといって、キャンセルを返上してもらってまで来てもらうことはできません。私たちとしては、自身の健康にも十分留意しながら、ギリギリまで受け入れてあげたいと思っています。

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↑ クサイチゴが実りだしました。今日来訪した小学校4年生のうち何人かは、4才の時に某保育園から森に何度も来ていた子どもたちです。何度も来ていたので、名前を覚えている子どももいます。

その中の1人の女の子が、「クサイチゴの実、もうなってる?」と聞いてきました。彼女は4才の時の活動で、ちょうど今ごろ森に来たときに食べた覚えがあるのです。残念ながらそう聞かれた時にはまだ今年の初クサイチゴの実を見つけていなかったので、「もう少し後かな。でもヘビイチゴならなっているよ」と言いました。

彼女たちがプログラムで森を探検した時間のあと、クラスメイトがヘビイチゴの実を採ってきました。「これ何?」と僕に聞くので、それはヘビイチゴだと言うと、「え~!じゃあ食べられへんの?」と聞くので、「いや、食べられへんことはないよ」と言うと、そこに4才から森に来ていた彼女がやってきて、「あ!ヘビイチゴや。食べていい?」と友達に聞きました。友達は一斉に「えっ~!食べるの!」と驚きましたが、彼女は友達のヘビイチゴをつまむなり、ちゅうちょすることなく口へ放り込みました。どんな味?とか、大丈夫?とか友達にいろいろ聞かれていましたが、もちろん彼女は平然としています。なぜなら、4才の時に私たちと一緒にクサイチゴやニガイチゴ、そしてヘビイチゴも食べていたからです。

こんな子どもたちを見ると、森での体験というものの意味を再認識せずにはおられません。保育園の時に来訪してから5年の月日が経ち、彼女はその間いろいろな体験を山のようにしてきたことでしょうが、そのたくさんの体験の山の中に、森での体験が埋まらずに残っていたというのは驚くべきことです。

明日来る別の学校の4年生の子どもたちにも、そんな体験をして帰ってもらえるようにがんばります。

                                           MARU

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2009年5月19日 (火)

しろ、みどり、きいろ

先日のブログで、「この時期に咲く花は虫に喰われやすいがたくさん連なって咲く戦略をとることで受粉をさせているのでは…」のようなことを書きましたが、その花のひとつともいえるエゴノキが今たくさん咲いています。

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↑ 枝をほぼ真横に出し、下向きにたくさんの花を咲かせています。

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↑ そしてエゴノキの花に近づいてみれば、こんな様子。たくさんの虫が、むしゃむしゃと食べています。ほとんどの花は、既に痛んでいます。

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↑ しかし、まだきれいに残っているエゴノキを逆光気味に見ると、白い花びらがきらきらとしてとてもきれいです。

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↑ 里山保全活動で明るくした林の下には、たくさんのアケビが出ています。濃い緑の葉が最初に出たもの、薄い緑の葉が最近出たものです。どんどんツルを伸ばして、いろいろなものにからみつこうとしています。先端は、こうやって巻きひげのようになっているのですね。

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↑ 多くの木々がどんどんと葉を出し、その色を濃くしている中で、ようやく新葉を出し始めている植物がいます。ネムノキです。おそらく、この森では葉を展開するのが一番遅い木でしょうね。これも、何か理由あってのことなのでしょう。

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↑ アザミもつぼみがふくらんできました。若いうちは食べられるらしいこの葉も、今は少しふれるだけでめちゃくちゃ痛い!ものすごくとんがっています。

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↑ 木を伐って林床に光が届くようにしている林の中に、ニガナの群落がありました。この写真だけを見るとまるで草はらで撮影したように見えますが、林の中にこつぜんと現れる黄色の群落を見ると、現実離れしたとても不思議な風景に思えます。

まもなく、ガマズミ、センダン、ウツギなども花を咲かせそうです。

                                         MARU

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2009年5月13日 (水)

一雨のあと

雨が降り、季節はまた進みます。

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↑ エゴノキが咲き始めました。森では1本しかないと思われていたエゴノキですが、花が咲くようになるまで育ってきた幼樹が目立ちはじめたせいか、今のところ3~4本はありそうです。下向きにたくさんの白い花をつけるエゴノキは庭木にも植えられていますが、この地域では「チョンメ」と呼び、正月にまゆ玉をつける木として知られています。

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↑草はら広場ではタニウツギのピンクの花が鮮やかです。高速道路を走っていると、法面にタニウツギがたくさん咲いているのが見えます。

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↑ タニウツギの花は、ひとつの枝にたくさんの花を連ねて咲かせます。葉っぱより花の方が多いですね。

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↑ 遠目には鮮やかなピンク色の花をたくさんつけていますが、近寄って見るとこのような姿になっている花が多いことに気づきます。

キクザキイチゲなど晩冬~早春に花を咲かせる植物は、その花粉を媒介してくれる昆虫などがまだ少ないというリスクがあるかわりに、花を食べに来る虫も少なく花の持ちも良いようです。

一方、虫が盛んな今の時期に花を咲かせる植物は、花がきれいな状態で保たれる期間が非常に短いかわりに、多くの種類のたくさんの虫たちによって花粉が運ばれることになります。だから、今の時期に咲くタニウツギやエゴノキ、まもなく咲くウツギなどは、たくさんの花を連ねて次から次へと咲く戦略をとっているのでしょうか。無責任な推測です…

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↑ ハナムグリの仲間が、花粉をムシャムシャと食べていました。その体は花粉だらけ。この花が食べられてしまっても、他の花にこの花粉がつけばそれで良し…なんでしょうね。

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↑ ウグイスカグラの実。鳥たちにも人気らしく、ゼリー状の実が入っていておいしいです。太陽光を透かせるようにして見ると、真っ赤に光っているようでとてもきれいです。

今日は幼稚園の親子広場で森は賑わいました。とってもすがすがしい一日でした。

                                            MARU

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2009年5月 9日 (土)

春もラストスパート

昨日までとはうってかわって、本日は暑い1日となりました。ちょうど今日は遊林会活動日で、40名ほどの参加者はみんな汗をかきながら1日作業をしました。幸い、まだ蚊やハチは少ないので作業には良い日でした。

連休後半からの雨続きや、気温の上昇のせいで、森の植物たちはぐんぐん成長しています。新緑がきれいだ~と言っていた数日前とはうってかわって、緑がかなり濃くなってきました。

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↑ そんな中、旺盛な成長を見せているのがツタ。木にからまってのぼっているツルから、今年の葉っぱをどんどん出していて、木の幹はすっかり緑色に覆われてしまいました。

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↑ 里山保全の上では、基本的にツタは切っていますが、全部切れないので残っているところもたくさんあります。新緑もきれいで、秋には真っ赤な紅葉の葉を落としてくれるし、景観としてはそう悪いものではありません。

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↑ 森ではいろいろな木の花が咲いていますが、ツリバナが咲きました。あまり目立たない小さな花ですが、だらりと垂れて咲く様子がかわいらしい花です。

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↑ キリの花も咲きました。この森のキリはまだ若く、花も少ないですが、何とも言えない紫色の花を咲かせます。

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↑ 同じような紫色の草花の、タツナミソウも咲いています。しかしこの花の紫色は写真ではなかなかあらわせません。ぜひ本物を見に来て下さい。

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↑ 森の中にはシダの仲間がいろいろ生えているのですが、シダはさっぱりわかりません。でも、とっても絵になる植物ですよね。このシダ、すっと立っている姿がきれいなのですが、こうなるまでの姿がとても面白い…

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↑ その姿がこれ。上の写真のシダが立つ前の様子です。こうやって、葉を順番に開いていくのですね。葉の裏にはびっしりと胞子の袋(小さな白い点々)が並んでいます。葉がたたまれている先端部分は重いせいなのか、他の個体もこのように垂れ下がっています。それが何ともいえない「絵」になります。この写真、クリックすると大きくなります。

「春」はもう終わりかなあ…明日も暑くなりそうです。

                                           MARU

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2009年5月 3日 (日)

みどりかがやく

今日は少し曇り空でしたが、森を歩くには良い気候でした。今日、森では朝から午後遅くまで「ボボ ボボ」という鳥の鳴き声が響き渡っていました。森のあちこちに移動しては鳴くのですが、低くよく通る声なので、森のどこにいても聞こえました。

姿は見えなかったのですが、鳴き声から調べてみると「ツツドリ」のようです。カッコウ科の鳥で、カッコウやホトトギスと姿もよく似ています。いずれの鳥も良く通る声ですよね。おまけにみんな托卵する鳥です。

托卵する鳥が産む卵の色や模様は、托卵相手の卵によく似たのを産むそうですが、進化の過程で、先に托卵相手を決めてからよく似た卵を産むようになったのか、自分が産んだ卵によく似た卵を産む鳥を托卵相手に選んでいるのか…考えると夜も眠れない話です。

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↑ 昨日の「おまけ」で紹介したヒゲナガガと同じ種類(たぶん)のものが、今日も飛んでいました。今日は草にとまったのですかさず撮影。同定には自信がありませんが、クロハネシロヒゲナガガという種とよく似ている気がします。今日もカラスノエンドウなどの間をヒラヒラと飛び回っていました。

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↑ その近くで、ヤゴの抜け殻を見つけました。シオカラトンボのメスらしき個体が1匹、近くを飛んでいたのですが、このヤゴがシオカラトンボのものなのかどうかは分かりません。季節は進むなあ。

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↑ そろそろ森でたくさん見ることができるアワフキムシのすみかも増えてきました。これはもうすぐ咲くエゴノキの枝に作ったすみか。とても小さな虫なのに、これだけ大量の水分を集めてせっせとアワにしているのだと思うと、感心せずにはいられません。

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↑ 昨年のゴールデンウィークでは真っ赤っかになったヤマツツジですが、残念ながら今年は花つきが悪いようで、今こんな感じ。これから咲きそうなつぼみも少ないように思います。

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↑ ヤマツツジの木の前の道に、ヒミズと思われる死体がありました。子どもたちと歩いているときに何かの死体を見つけると、かわいそうだから埋めてあげてと言われますが、こうした死体を食べる生きものもいるので私は埋めないことにしています。このヒミズは道のど真ん中で死んでいたので、さすがにクイズラリーをしている人が気づかずに踏むと…と思い、道の脇にどけてあげました。

さて、森では緑が日に日に濃くなっていますが、まだまだ新緑を楽しめます。新緑の時期は、「緑色といっても、たくさんあるなあ」と改めて思います。ここからは下は、そのいろいろな緑をイメージしてもらおうと思って、モノクロ写真にしてみました。すべて葉の下から見上げた写真です。

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上から順に、イタヤカエデ、タカノツメ、ナラガシワ、キハギ、アカメガシワです。どの葉っぱも全部色が違い、キラキラしてとてもきれいです。

明日は月曜なので、GW中唯一の休館日です。5日と6日は開館していますから、どうぞお越し下さいね。

                                       MARU

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2009年5月 2日 (土)

森日和

多くの人にとっては、今日から実質的な連休がスタート。高速道路で大渋滞が起こるのを尻目に、近場でのんびり過ごそうと森を訪れる人も多いことと思います。

本日の森への来場者数は約100人。わずかな数字ですが、みなさん来てすぐ帰るというのではなく、とてもゆっくりと森を散策される大人の方や、クイズラリーにひたすら挑戦し続ける子どもたちが多いので、各人の滞在時間は数時間に及ぶと思います。

森を楽しむのに絶好の日和の中、今日はこんな写真を…

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↑ 何だと思います?黄色く枯れた草がたくさんありますが、実はこれキクザキイチゲの群落の今の様子です。花時にはあれほど毎日見に行ったキクザキイチゲですが、花が終わるとすっかり忘れてしまいます。久しぶりにのぞきに行くと、もうそろそろ姿を隠す準備を始めていました。ちゃんと1年分の光合成はできたかな?

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↑ そしてキクザキイチゲの花はというと、現在こんな様子です。種ができつつあります。今年はたくさん花を見せてくれました。

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↑ 今日の写真は少し印象的に。春のやわらかい雰囲気を出すために、50mmレンズ開放F1.2で撮影しました。表現できているかどうかはわかりませんが、タンポポの綿毛が立ち並ぶ姿は夢の中の風景のようだといつも思います。

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↑ いろいろな新しい葉っぱを下から透かして撮ってみました。これはクヌギの新葉。50mmF1.2。まだ淡い緑で、春キャベツのようにやわらかい葉です。

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↑ 同じくケヤキの新葉を下から。50mmF1.2。クヌギよりは少しかたい感じがする葉ですが、美しい色をしています。

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↑ 同じくイロハモミジ。50mmF1.2。木漏れ日の中、モミジの葉の下から上を見上げると本当にきれいです。

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↑ おまけ。水辺の林を歩いていると、キツネノボタンやカラスノエンドウの間を銀色に光る「線」が飛び回っています。なんじゃこりゃ!?と驚いて、マニュアルフォーカスのレンズで必死にピントを合わせながら撮った数枚の中に、その正体が写っていました。よく分かりませんが、ヒゲナガガという蛾の仲間のようです。結構速いスピードで飛んでいるので、飛んでいるときは体の黒っぽいところがほとんど見えず、銀色の長い触角?だけが宙に浮いて飛び回っているように見えるのです。また時折、羽の部分が赤銅色のような金属光沢でキラキラと光っていました。初めて見た昆虫です。

森では今、ウグイスやイカルをはじめとした野鳥が盛んに鳴いています。今日は木の上の方からきれいな鳴き声がふってくるので、一生懸命双眼鏡で探すのですが見つからず。それでもあきらめずに探し続けると、やっと声の主がわかりました。キビタキでした。とても鮮やかな胸の黄色が印象的でした。残念ながら写真は撮れず…

明日も良い天気そうですよ。

                                         MARU

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2009年5月 1日 (金)

木の花たくさん

5月に入りました。GW中とはいえ、多くのところは今日は出勤もしくは通学していると思いますが、森には午前中に地元の4年生がやってきて、賑やかな時間を過ごしました。午後から緑濃くなる森へ。草の花々もきれいですが、今はいろいろな木の花を楽しめます。

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↑ 「太陽のような」ヒメコウゾの雄花。ちょうど虫が訪れていました。すごく面白い花の形をしていますよね。

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↑ イヌザクラの花。よく似ているウワミズザクラの花はもう終わりましたが、このイヌザクラを最後に、森のサクラの仲間の開花は終わります。イヌザクラの花は、今年は明らかに少ないです。少ないと言うよりほとんど咲いていません。このイヌザクラは森のあちこちにわかれて数本生えているのですが、面白いことに咲く年にはこのすべてが一斉に咲きます。昨年がその年で、どのイヌザクラもたくさん花をつけました。今年はどの木もほぼ全滅。きっと「去年花咲かせたし、今年はみんな休もうよ」みたいなことを決めていると思うのですが、森のイヌザクラ同士は結構距離が離れているので、どうやって連絡をとりあっているのか?、リーダー役の木がいるのか?…不思議で面白い現象です。

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↑ 森に1本だけある大きなアズキナシの木。今、白い花を満開に咲かせています。これほど満開になったのを見たのは初めてのような気がします。

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↑ アズキナシは、先ほどの大きな木1本だけだと思っていたのですが、今日歩いてみると中くらいの木でよく似た花を咲かせている木が2本見つかりました。これらの木は今まで葉っぱがよく似ているガマズミだと思っていたのですが、この写真のように改めてよく見てみるとアズキナシです。バラ科の木で、きれいな花を咲かせます。

他にも載せきれないほど木の花が咲いています。フジ、コマユミ、マルバアオダモ、アキグミ、ヤマツツジ、モチツツジ…他にも、もうすぐ咲きそうなものに、エゴノキやツリバナ、カマツカ、タカノツメ、ムクノキ…地味な花が多いですが、木の花を探すのも面白いですよ。

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↑ 草も今から咲き始めたものがあります。先日、お客さんが「もう咲いていますか?」と尋ねてこられたホウチャクソウ。その時はまだあまり咲いていませんでしたが、ようやく咲き始めました。地味なんですが、可愛らしい花です。

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↑ エビネも見頃です。このエビネは自然に生えていたものを培地培養で増やし、再び森に戻したものです。こうした野草を平気で掘り取って持ち帰る人がいるのは腹立たしい限りです。

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↑ 最後に、大好きなシロダモの新葉。シロダモという木の新葉には、このようにびっしりと毛が生えていて、その毛は葉が大きくなるにつれて脱落していくのですが、葉が出てすぐの間はこのように黄金色の毛に覆われます。この時期のお気に入りの被写体です。

明日からいよいよ連休本番。天気も良さそうだし、どうぞ森へお越し下さい!

                                           MARU

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